ベッキーが致命的だったのは、「不倫そのもの」より

会見でついた「かわいそうなイメージ」だ。



 そもそもの話、不倫ってそんなに世間から寄ってたかって非難されなきゃならないもんだろうか。これは別に、オイラが自分のことを突っ込まれたくないから言ってるわけじゃないぜ。ただ単純に「余計な御世話だろ」って思ってるだけだ。

 とくにベッキーはかわいそうだった。『ゲスの極み乙女。』のボーカル(川谷絵音)との、いわゆるゲス不倫以降、大した仕事はできてないわけでね。ベッキーが復帰した最初の番組『金スマ』(TBS系)は、24の高視聴率だったらしい。SMAPの中居くんの質問に涙ながらに答えて、会見で「彼とは友達です」と嘘をついたことを認めたり、「相手の奥様を傷つけた」「本当に迷惑をかけた」とか謝ってさ。

 まァ、フライデー事件、バイク事故と、サンザン「問題会見」をやってきたオイラに言わせりゃ、このベッキーのやり方は、ちょっと「悪手」だったと思うんだよな。

 ベッキーは終始深刻な表情で答えてたけど、それを見せちゃったことは、今後バラエティ番組に復帰するときにきっと邪魔になるぜ。どんなにバカバカしい番組で、ベッキーがキャッキャッと笑ってても、『金スマ』の涙を思い出して、視聴者はフッと我に返っちゃうと思うんだよ。

「ああ、無理矢理笑ってる」とか、「仕事だもん、辛くても頑張るしかないよな」なんてさ。テレビを観てる人が、出演者の心情を慮っちゃうようになると厳しいよね。

 ベッキーのウリってのは、「清純派」であること以上に「明るさ」だからね。オイラの孫だって、この子のこと大好きでさ。「お祖父ちゃん、ベッキーさんにサインもらってきて」なんて頼まれて、あの子の楽屋にまでお願いに行ったことがあるもんな。向こうのマネージャーは目を丸くしてたけど。孫はオイラのことをただのジジイと思ってたようで、「スゴいじゃん!」って褒めてくれたよ(笑)

 で、それからしばらくして「ベッキー何か悪いことしたの?」と聞かれて、〝前科〟のたくさんあるオイラは黙るしかなかったというオチなんでさ。


 とにかくオイラが言いたいのは、ちょっとぐらい世間をはぐらかしたって、ベッキーは「暗さ」とか、「悲しみ」みたいな感情を表に出さないほうがよかったってことなんだよ。

 中居くんも、シリアスな雰囲気を出すより、「オレのほうが大変だったべ!」なんて言って、明るく笑いのネタに変えちゃったほうがよかったって思うけど。

 そもそもの話をすると、ベッキーは最初の会見から脳天気にやるべきだったし、その後仕事を休むべきじゃなかったと思ってる。いくら批判されたって、「ひど~い! まさか結婚してるとは思いませんでした!」って開き直って、「私こそ被害者だ!」って言ってればよかったんだよ。別に世間に顔向けできないほどの悪事をしたわけじゃないしさ。

 不倫で謝るとしたら、それは男のほうだろう。いくら芸能人が人前に出る仕事だからって、男を好きになっただけでここまでボロボロにされる必要はない。世の中には、同じような悩みを抱えてるベッキーと同世代のオネエチャンたちがいっぱいいるだろうけど、ここまでサンザンに叩かれた人はいないぜ。

 だけど、世間のベッキー批判派の主婦も、テレビのコメンテーターも、よくも他人の色恋でそこまでムキになれるもんだよな。みんなヒマで仕方がないってことなのかな。

 元議員の宮崎謙介、ファンキー加藤、三遊亭円楽、中村橋之助(現・芝翫)と、男の不倫もいっぱいバレちゃったけど、三遊亭円楽は貧乏くさくていけねェや。橋之助のほうは週刊誌の記事に「ホテルオークラへ消えた」みたいに書いてあるのに、円楽は錦糸町の貧乏くさいラブホテルで「ご休憩4500円」だもの。だから歌舞伎と比べて、落語はナメられるんだよ(笑)

 同じ古典芸能で、ここまで違うかって話でさ。長屋話ばかりやってるから落語は貧乏くさくなっちまうのか、それとも歌舞伎と比べて補助の手厚さがまるで違うからか?

 いずれにしてもカッコ悪いことこの上ないぜっての!