「老人の危険運転」は悲しくて深刻な問題だけど、
タブーを捨てて頭をひねれば、きっと対策はある。
このところ立て続けに事故が起こっていて、社会問題化しているのが「老人の危険運転」だ。
2016年の10月28日には、横浜市で87歳のジイサンが小学校の集団登校の列に突っ込んで、小学1年生が亡くなってしまった。そのちょうど1年前の同じ日には、宮崎市で73歳の男の軽自動車が歩道を暴走して、男女6人をはねて2人が亡くなったんだよな。どっちも認知症の疑いが濃厚だっていうんだけどさ。
もう危なくて仕方がないんで、若い頃のオイラなら「ジジイ・ババアの運転は即刻禁止にしろ」「とりあえず全員姥捨て山に連れて行け」って言うところなんだけど、これだけ高齢化社会が進んだ今じゃ、コトはそんなに簡単じゃない。
第一、そういうオイラだってもう70歳のジジイなんだからね。
最近は、所ジョージの影響でスポーツカーに乗ったりしてるけど、こういう話を聞くと「オイラも気をつけよう」と身構えちまう。一方で、杓子定規な年齢規制でドライブの楽しみを奪われるのは困るっていう老人の気持ちもよくわかる。地方に住んでいる人は生活にだって支障が出る。かといって事故を起こしてしまったら後悔先に立たずだし、何より無関係な人たちを巻き込んでしまうかもしれない。本当に難しい問題だよ。
今は、70~74歳の免許更新は高齢者講習、75歳以上は講習予備検査と高齢者講習を受ければ免許更新できるんだっけ。で、更新期間は3年間もあるのか。
だけど、この年齢だと更新までに一気に頭や体が衰える可能性があるんで、それだけじゃ不安だよ。毎年更新をやったっていいし、事故を起こしかねないヤバい老人が運転しないようないろんな工夫を考えないとさ。
たとえば、これはある程度即効性があると思うんだけど「高齢者はマニュアル運転しか認めない」ってのはどうだろう。よく「アクセルとブレーキを踏み間違えた」とかで高齢者の車がコンビニに突っ込んでる報道を見るけど、マニュアル車なら左足でクラッチをつながなきゃいけないんで、そんな単純なミスは起こらない。それに、運転操作自体が複雑になることで、自信がない人間は離れていくし、認知症患者だとかは技術的に運転が難しくなるんじゃないかってさ。あとは、車を運転する時には、「今日の日付」と、「簡単な計算問題」を解かないとエンジンが掛からないようにするとか。認知症になると、時間の感覚が鈍くなったり、2つ以上のことをいっぺんにこなせなくなったりするらしいんでね。
え、マトモなアイディアばかりでたけしらしくないって? まァ、被害者も出ている深刻な案件だからどうしてもそうなるんだけど、過激なアイディアだってあるぜ。
そもそも自動車ってのは、車体やフロントガラス、エアバッグなんかでしっかり守られちまってるから、運転手が安心してスピードを出しちゃうし、無謀な運転をしちゃう。だから「事故を起こしたら即死」っていう車のほうが老人にはいいんじゃないか。「車のボンネットやバンパーよりも前にむき出しの運転席がある」という老人専用車を義務づけるんだよ。ひとつミスすりゃ命がないって状況のほうが、きっと運転ミスは減るぜ。
それに周りだって「あ、ジジイが運転してる!」って一発でわかるからね。警戒して、未然に事故を防げるかもしれないよ。
「そんなの現実的じゃない」っていうヤツもいそうだな。確かにそうだ(笑)。
じゃあ、老人用の車は、前後のバンパーが1㍍くらい飛び出してて、少しでも何かに触れたらエンジンが自動停止するってのもいいんじゃないの。
それかエアバッグの改造はどうだい。普通は衝撃を受けると、身を守る袋状のものが飛び出してくるけど、「老人用」は、その代わりにナイフみたいな刃物が飛び出してくるというさ。どこかにちょっとでも接触すりゃ、脳天を刃物が突き刺してオダブツだっていう世にも怖ろしいシロモノなんだよ。あとはハンドルに3分に1度、ビリッと電流を流すとか。そしたらみんな我に返るんじゃないかって。
とにかく「議論しました」ってアリバイをつくって、運転免許の更新期間をチョイと短くしてお茶を濁すってやり方じゃ、本質的な解決にはならないんでね。オイラのアイディアぐらいムチャクチャなものも含めて、とにかくガンガン対策を考えたほうがいいんだよ。