あとがき


諸君、私は帰って来た……懐かしきこの場所へ。

はい、いきなり訳の分からない書き出しですが、例によってあとがきを書かせていただく事になりました青野です。

前巻のあとがきで、「またどこかでお会いできる事を期待し、あとがきを締めくくらせていただきます」と書いたのですが、あれを書いた時点では、もう終わってしまうなあ、でも、セレネ達の物語を区切りのいい場所まで書けて、さらに四巻まで出せた。なんと素晴らしい事か、という気持ちでした。

ところが、セレネが竜峰に行った後、奴がどうなったのか知りたいというメッセージをかなりいただきました。僕もある程度は考えていたのですが、本を作るとなると、出版社、編集さん、イラストレーターさんやデザイナーさん、それ以外にも多くの方に負担が掛かります。それらを考えた上で実現可能か考えねばなりません。

そうした諸々の事情がありながらも、TOブックスさんが「本を出そう!」と決断してくれたお陰で、こうして皆様の元に新型セレネを届ける事が出来ました。ありがたい事です。

イラストレーターのmiyo.Nさんには、お忙しい中、成長した(中身を除く)セレネや、新キャラをデザインしていただきました。Web小説の出版が増え、担当する作品が多くなり、多忙を極める編集さんも尽力してくれました。そして、月光姫の続きを読みたいと言ってくれる皆様のお陰で、第二部のセレネの物語を書く事が出来ました。

沢山の方の協力があるからこそ、作品というのは成り立つのだなぁと、本当に感謝しております。

そうして出来上がった第二部ですが、第一部終了から二年後のお話です。セレネがいかにして竜峰から人間の世界へ戻れたのか、それは、第一部で悪役だった者達が深く関わっています。この辺りは、本文を読んでいただければお分かりいただけるかと思います。

殺しても死なない妖怪みたいなセレネ。奴の起こす奇妙な怪現象を、生温かく見守っていただければ幸いです。


二〇一六年十月 青野海鳥