【エピローグ】



「話は、ごくシンプルなのじゃ……お主ら3人、まとめて付き合えばよいではないか」

「あ、あの、ローラさん……? さすがにそれは、お宅の美奈が、あまりにも可哀想だと思うんですけど……」

「ママ……さすがに、神浦家の嫁っていうのは、恬子ちゃんにあまりに失礼だと思うの」

「おっ? お主ら、ワシのプランには反対か?」

「いや、そこまでは! そこまでは言うつもりじゃないんですけど……」

「でも……二股をかけろっていうのは、何だか経真くんを悪者にしてるみたいで……」

「………………いや、二股じゃない……」

「えっ、経真?」「経真くん……?」

「俺は、ひとりの人間の女の子と、ひとりのヴァンパイア・ハーフの女の子と付き合う。同じ種族の女の子ふたりと付き合うってワケじゃないから、二股じゃない! ……きっと」

「……何で最後、ちょっと自信なさげなのよアンタは」

「でも、それって、もしかして……」

「ここまでいろいろぶっちゃけて、ふたりとエッチまでしちまったんだから、もう片方だけを取るなんてしない! 美奈! 恬子! 俺はどっちとも付き合いたい! ダメか?」

「「「………………ダメじゃない!」」」

「…………ホントか!? よかったぁ……今、どっちからも振られる覚悟で思い切ったんだよぉ……ありがとうな、オーケーしてくれて……グスッ……」

「泣くんじゃないわよ、いちいち! アンタ、思った以上に涙もろいわね」

「……あれ? 今、私と恬子ちゃん以外にも、一緒に返事した声があったような……」

「えっ? ……まさか……」

「無論、純正吸血鬼の、ワシじゃ! 人間でもヴァンパイア・ハーフでもないから、セーフじゃろ? いやあ、久々にワシにも春が巡ってきたわい♪」

「……ちょっと、ローラさんマジで!?

「何じゃ? お主、『よかった』と言うたではないか。男が今さら、前言を撤回するつもりじゃあるまいな?」

「…………うわぁ、マジですかぁ……」

「何で、ちょっと嬉しそうなのかしらね、このドスケベ」

 ──かくして、経真は3人の彼女持ちとなった。

 そして、30分後。


「らめぇ! わらひ、きょーまくんのザーメンれ、酔っぱらっちゃってうぅぅぅっ!!

 最初の射精を顔にまとわりつかせたまま、美奈は経真の上で大きく腰をグラインドさせながら、艶めかしい絶頂の声を上げた。

「わ、ちょっと美奈、大丈夫か……ウブッ!!

 美奈への『2発目』を騎乗位で放った経真は、果てて前へ倒れ込む美奈の身体を、慌てて抱き留めた。

 とっさに顔を左右の巨乳に挟まれて、しばらくジタバタと窒息しそうになる。

 その様子を隣で見ながら、恬子はゴクリと息を呑んだ。

「まさか……美奈がこんな乱れ方をするなんて……精液って、別に媚薬効果とかないわよね──あんっ!?

「チュパっ……美奈の身体はまだ、生体エネルギーが不足しておるんじゃろうな」

 さっきのボンテージ姿のまま、恬子の乳首を丹念に舌で転がしていたローラは、一度口を離して、美奈が悶絶していた理由を説明する。

「元来、亜人類は人間の体液から生体エネルギーを摂取する能力を備えておっての。種族によって、血液、精液、母乳……と、体液の『好み』は違うが、そこから得るものは基本的に同じじゃ。そして、若いうちはその生体エネルギーが足りなくなることが多いからか、体液を浴びたり飲んだりすればするほど、貪欲に求めるようになることが多いんじゃよ」

「か、身体が欲しがるって感じなんでしょうか──あっ!? そ、そんなに乳首ばかり、ダメですぅ!」

「ヒヒヒ……恬子は可愛いのう」

 説明中も、指で恬子の乳首を責め続けていたローラは、幼い顔立ちに好色そうな愉悦の表情を浮かべた。

「こんなに健気なあえぎ声を出しおって……ワシが男じゃったら、もう遠慮なくヒィヒィ言わせてやるんじゃがのう」

「あ、あんまり恬子をいじめちゃダメだよ、ローラさん……」

 と、いったん美奈から離れた経真が、空いている方の恬子の乳に手を置き、やわやわと揉みしだく。

「こいつ照れ屋だから、褒めすぎるとへそを曲げちゃうよ。逆に、ちょっとからかうくらいの方が、素直に反応すると思う」

「な、何よ経真、相変わらず知った風な口振りで……ぁ、ぁっ……その手つき、やらしい……」

 と、恬子は口で反発しつつ、彼の優しい愛撫にうっとりと身を委ねた。

「ほぉーん……よく分かっておるもんじゃの」と、ローラは感心しきりである。

「さすがは、似たもの同士といったところか。互いにビビっていつまでも告白できんかったのも、どっちも美奈と相性が良いというのも、納得じゃ」

「……恬子と似たもの同士と言われると、妙に抵抗があるなあ」

「う、うるさいわねっ。図星だから抵抗があんのよっ」

「それは否定しないけどさあ……」

 不承不承認めつつ、経真は手の平で、恬子の乳首の先端をクリクリと転がすようにいじった。

「ちょ、ちょっ……あっ! ア、アンタまで、乳首ばっかり責めないでぇ……!」

 左右の乳首を違う責め方で刺激され、恬子は布団の上で身をよじって悶える。すると。

「ふふっ……恬子ちゃん、そんなに乳首が気持ちいいの?」

 ようやく絶頂後の放心から回復した美奈が、恬子の枕元に腰を下ろし、彼女の頭を自分の膝枕に乗せた。

「み、美奈ぁ……このふたりが、アタシをいじめるぅ……」

 半ベソを掻くフリをして、親友に訴える恬子。

 しかし──その直後、さらに悶えることになる。

「……はひっ!? 美奈っ? ちょ、何を……あはぁぁッ!?

「気持ちいいでしょ? こうやって、指先で耳の穴の近くをコチョコチョって愛撫するの。さっき、経真くんにやってもらったら、それだけでイッちゃった……♪」

 両乳首に加え、左右の耳まで同時に愛撫され、恬子は足をばたつかせてよがる。

「そっ、そんな全部いっぺんにダメぇ! ア、アソコがゾクゾクしてくるぅ……! どうして、耳なんかでこんなにクルのぉっ!?

「性感帯が多いということは、楽しみも多いということじゃ。もっと喜ばぬか♪」

 そんなことを言いながら、ローラはさらに恬子の脇腹を、指先が触れるか触れないかの絶妙なタッチで責め始める。

「ロッ、ロォーラさぁぁぁん!? もっ……もう、許してっ……ひぃっ、ぃいいいっ!!

 徹底的な上半身責めに、恬子は呼吸すらままならない。ジットリと汗ばんだ裸身は、今やすっかり赤く火照っていた。