先日、片づけしすぎて病院に搬送されました。
朝、目が覚めたら、首から肩にかけてまったく動かず、ベッドから起き上がれなくなってしまったのです。お客様の家で長時間、押し入れの天袋を見上げつづけたせいなのか、重いモノを持ったせいなのか、原因は定かではありませんが、片づけしかしていなかったので、それ以外に原因が思い当たりません。カルテに「片づけしすぎで」と書かれた患者は、おそらくあとにも先にも日本で私一人だけでしょう。
そんな目にあっても、ようやく首が動くようになった私が一番はじめに思ったことは、「収納家具の上段が見上げられるって、なんて幸せなんだろう……」ということでした。私の頭の中は九割が片づけなのです。
お役目が終わったモノたちを次々と外の世界へ送り出すときの、卒業式のような感動。モノの帰るべき場所がカチッと決まったときの、運命の出会いのようなときめき感。そして何よりも、片づいたあとの部屋に漂う清らかな空気。
大きなイベントではなくても、あたりまえに過ごす毎日を自分で輝かすことができる片づけの魔法を、たくさんの方に知ってもらいたいと思い、本書を書きました。
この本を書くにあたって、片づけ以外は何もできない私を支えてくれた、サンマーク出版の高橋さんや、家族をはじめ、本当にたくさんの方たち、モノたち、おうちに、心から感謝します。
片づけの魔法で、一人でも多くの人が、大好きなモノに囲まれたときめきの毎日を過ごせますように。
近藤麻理恵(こんまり)