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 はねくうこうこくさいせんしゅっぱつロビーは、ビジネスきゃくやツアーきゃくだんたいこんざつしていた。

 かべにかけられたおおがたディスプレイにはニュースばんぐみうつっていて、じょせいアナウンサーがばくされたパシフィック・ブイのぞくほうつたえている。

『……にある〈パシフィック・ブイ〉のふっきゅうだんねんし、かいじゅうぼうはんカメラをつなぐインターポールのせつは、にっぽんがいくにくことになるとはっぴょうしました』

 はいばらかいがいしゅっぱつするなおおくりにていた。

 ディスプレイをはいばらは、おなじニュースばんぐみせんじつ、マリオ・アルジェントいんしきもどったとげていたのをおもした。

くのね、あらたなパシフィック・ブイに。こんはどこのくに?」

 はいばらがたずねると、かいったなおもうわけなさそうなかおをしてひざをつき、せんわせた。

「ごめんね。はなしちゃいけないの」

「そうよね」

 はいばらなおなっとくすると、なおはいきなりはいばらきしめた。

「ごめんなさい!」

「……いいわよ。っちゃいけないまりなんでしょ」

 しょうしょうめんらったはいばらうと、なおはいばらあたまよこでゆっくりとけた。

「……どもことこうどうで、じんせいわることもある」

「え?」

「あれ、ほんとうね」

 なおはそううと、はいばらからからだはなした。

いまのあなたのおかげで、これからのわたしがある。ありがとう」

 はいばらほおやさしくれたなおは、ゆっくりとがった。

「じゃあくね」

「ええ」

 なおちいさめのスーツケースをち、あんけんじょうへとあるした。

 はいばらがそのうし姿すがたおくると、なおすうあるいたところですっとまった。はいばらほうかえる。

「またえてうれしかったわ。……

 そうってほほなおかおが、アメリカでいじめからたすけたしょうじょかさなってえた。

 はいばらあんけんじょうはいっていくなおをいつまでもおくった。


 はいばらいっしょくうこうていたコナンは、しゅっぱつロビーのかたすみがさはかならんでっていた。なおおくはいばらけながら、かえりのフェリーでむろからでんがかかってきたことをおもす。


       


「え! ベルモットが!?

『ああ。おそらくベルモットがいろんなシェリーにけて、かくぼうはんカメラにその姿すがたのこしたんだ。どのじんぶつゆびさきにもおなじネイルがられていたからわかった。おかげでしきろうにゃくにんしょうへのきょうをなくしたよ』

「でも、どうしてベルモットが……」

『さあね。きみならこころたりがあるとおもったんだけどな。ちなみにピンガというしきのメンバーがかんせずにしょうそくったらしいけど……きみなにってるかい?』

「……さあ?」


       


(あのあとやつうごきがねぇなとおもってたけど……やっぱりあのせんすいかんばくはつまれて……)

 コナンがかんがんでいると、

「どうしたの?」

 あゆってきたはいばらこえをかけた。

「……あ、いやべつに」

 コナンはかるくびよこった。

「じゃあはらごしらえでもしてかえるとするかの」

 はかがレストランがいほうゆびすと、

ものはダメよ」

 はいばらがすかさずくぎした。

「アゲアゲ、あいくんあいきびしいの~」

たりまえじゃない。かくれてべてるのってるんだから!」

「ええー…」

 にがわらいするがさはかうしろを、コナンもやれやれとわらいながらはいばらいっしょについていく。

 さんにんがレストランがいほうあるいていくのを、うえかいからているじんぶつがいた。べいひゃってんはいばらせいけんゆずったろうじんだ。

 やがてもの姿すがたろうじんはエレベータにかってあるした。あゆみがはやくなったかとおもうと、かおをかけてへんそうマスクをいっがした。っていたプラチナブロンドのながかみちゅうい、ベルモットのうつくしいがおあらわれる。

 エレベータのとびらいて、ベルモットはんだ。とびらほういて、しずかにほほむ。

たすけたワケ? それをさぐるのがあなたのごとでしょ? シルバーブレットくん

 ベルモットのものおびむすんだおびめには、『フサエキャンベル』のげんていブローチがついていて、ブローチにあしらわれたダイヤモンドがうつくしいきらめきをはなっていた。

[おわり]