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 けいていなにもないこうだいそとうみをひたすらすすんでいくと、やがてうみかぶきょだいけんぞうぶつえてきた。

 けんぞうぶつからさんばしびていて、けいていそくゆるめてちかづいた。さんばしけいていよこづけされて、くろしらとりりてくる。

「これはすごい……」

 さんばしったしらとりは、まえきょだいけんぞうぶつげてつぶやいた。

「ものすごいおおきさですね」

 すると、まえあるいていたくろとつぜんまった。

「そろそろかせてもらえるかな」

「……は?」

 きょとんとするしらとりはいを、くろがジロリとにらむ。

「なぜ、われわれいっしょたのか──」

「!」

 けいていからりてかいだんかげかくれていたコナンは、ビクリとかたげた。

 づかれていたのか──コナンはかおかくしていたライフジャケットをげて、ハハハ……とわらった。

 コナンの姿すがたつけたしらとりが、ギョッとまるくする。

「コナンくん! なんで!?

 ライフジャケットをかかえたコナンは、ばしりでしらとりもとちかった。

「クジラをくおふねちがえてっちゃった」

「なんですぐわなかったの!」

「だって、おこられるとおもって……」

 コナンがしょんぼりしてみせると、しらとりあわててうわのポケットからスマホをした。

ふねもどします!」

「よせ。ユーロポールをたせたくない」

 くろはそううと、けんぞうぶつあるした。まさかのはんのうに、しらとりがぽかんとくす。コナンも、こんなにあっさり『パシフィック・ブイ』にはいるのをゆるされるとはおもいもしなかった。

 くろしらとりについてあるいていくと、さんばしさき二人ふたりのスタッフらしきじんぶつっていた。

とおいところ、おつかさまでした」

 二人ふたりだんじょは、そろってあたまげた。

はじめまして。パシフィック・ブイきょくちょうまきです」

「エンジニアのなお・アルジェントです」

 コナンはまきなおかおおぼえがあった。二人ふたりは、はいばらがビートルのなかていたニュースばんぐみていたのだ。

けいちょうしらとりと、じょうくろです」

はじめまして」

 しらとりしょうかいされたくろは、かるいちれいした。

ほんじつはよろしくおねがいします。で……」

 まきしらとりのそばにつコナンをしめした。

「このちがえてじょうせんしてしまったという……」

 こんわくにコナンをまきよこで、なおをかがめてはなしかけた。

「こんにちは! おまえなんていうの?」

「ボク、がわコナン。よろしくね!」

「コナンくんね。よろしく」

 なおはニッコリとほほんだ。

 しょたいめんあいさつむと、まきなおはさっそくパシフィック・ブイへあんないした。

「このさきにパシフィック・ブイのぐちがあるんだよ」

 コナンはながかいだんがるなおして、おくじょういちばんりをした。

「わぁ~! ひろ──い!!

 きょだいせいほうけいをしたおくじょうにはヘリポートがあり、なかにはヘリポートよりはるかにおおきなえんけいのプールのようなあながあった。あなにはかいすいまっている。

おおきい……あな?」

「ここがぐちなの。てて」

 なおうと、ザザザ……とおとがして、すいめんなみはじめた。みるみるうちにすいめんがったかとおもうと、そこからたてものがせりがってきた。

「!」

 たかくせりがったたてものからかいすいながち、ヘリポートにっていたコナンたちにみずしぶきがかかる。

「すっげ……」

 コナンはみずしぶきをけながら、まえあらわれたえんすいだいけいたてものげた。

「これがエントランスぶんです。じつせつたいはんかいちゅうにあるんです」

 まきはそうせつめいすると、エントランスにかってあるした。

「バラストタンクでしずみするみで、なみちからをコントロールしています。かいちゅうにあるのは、ぼうだいりょうのサーバーをやすためでもあります」

「まるでうみかぶブイだね」

 コナンがうと、なおほほんでうなずく。

「だから『パシフィック・ブイ』ってばれているのよ」

 コナンたちはエントランスのおくにあるエレベータにった。エレベータがこうすると、ガラスりのエレベータシャフトからかいちゅうえてきて、

「わぁ~!」

「おお!」

 コナンとしらとりはガラスのかべかおちかづけた。

「メインルームはこのしたになります」

「ねぇ、あれは?」

 コナンはかいちゅうでゆっくりとまわきょだいなリングをゆびした。なおがコナンのうしろでこしをかがめ、コナンがゆびしたほうる。

「ああ、しおながれではつでんするリングよ。このあたりはくろしおつよくてね」

 きんぞくおんって、エレベータのとびらひらいた。

「このかいはスタッフようきょじゅうエリアになっています。メインルームはつうさきです」

 コナンたちはエレベータからりると、まきせんとうたてならびであるいた。うみなかせつとはおもえないほどのくうかんひろがっていて、コナンはしらとりうしろでキョロキョロとしゅうまわしながらあるく。するととつぜん、どこからかおとひびいた。

「ん? これは?」

 おとづいたしらとりがたずねると、まきうしろをあるいていたなおかえった。

「クジラのごえです。ザトウクジラはうたうクジラですから」

「ソナーがたんしたの?」

 ぼうりながらコナンがうと、なおが「えっ」とひらいた。

「スゴイ! コナンくんってものりなのね!」

 められたコナンは、エヘヘとどもっぽくわらってみせた。

 パシフィック・ブイにはおんによってぶったいたんするソナーのせつがあって、ザトウクジラのうたがソナーをつうじてひびいたのだ。

 つうをしばらくあるいていくと、そのさきおおきなとびらあらわれた。

「ごそくろうおかけしました。こちらがメインルームになります」

 とびらりょうがわしずかにひらく。さいしょんできたのは、すりばちじょうになったちゅうおうにあるきょだいモニターだった。

「おお、ひろい……」

 がんぜんひろがるだいくうかんに、しらとりおもわずこえらす。

 てんじょうちかくまであるきょだいモニターをかこむようにコンピュータをせいぎょするコンソールがずらりとならべられ、へきめんきょうガラスからはライトアップされたかいちゅうのパノラマがひろがっている。

「では、メインスタッフをしょうかいさせてください」

 きょだいモニターのそばまでかいだんりてきたまきうと、いちばんちかくのコンソールについていたスタッフががった。

「フランスしゅっしんのグレース」

 ウエーブのかかったやわらかいかみおおきなメガネをかけ、くびもとにスカーフをいたじょせいが「コンニチワ~」とあいよくる。

「ドイツしゅっしんのレオンハルト」

 まきは、おくのコンソールでおおきなをかがめてキーボードをだんせいしめした。レオンハルトはよこでチラリとしらとりたちをると、かくりのあたまかるげる。

「インドしゅっしんのエド」

 きょだいモニターをはさんではんたいがわのコンソールについただんせいがった。

「よろしく」

 かるあたまげたエドは、ぎょろりとしたおおきなでコナンをいぶかしそうにる。すると、なおぶんのコンソールにかい、をくるりとコナンたちほうけてすわった。

「あとはわたしなお・アルジェント」

じょうのエンジニアがにんたっています」

 まきぜんいんしょうかいえると、しらとりが「あの……」とこえをかけた。

「これはほんぜんこくにあるけいさつぼうはんカメラですか?」

 しらとりゆびしたきょだいモニターには、すうのカメラえいぞううつされていた。こまかくぶんかつされたモニターにうつったこくないがいとうえいぞうが、まぐるしくわる。

「ええ。これに今日きょう、ヨーロッパじゅうぼうはんカメラがつながれるんです。こんかいじゅうのカメラがせつぞくていです」

「さすがインターポールのせつだ」

 しらとりかんしんしたようにうと、おくのコンソールから「そうだ!」とこえがした。

「ここはインターポールだ。なのになんでにっぽんけいさつがいる!」

 キーボードからかおげたレオンハルトは、しらとりたちをにらみつけた。

「フランクフルトでしんにゅうけんがあったからでしょ」

 グレースのことに、レオンハルトは「ケッ!」とそっぽをいた。グレースがかるくためいきをつく。

「うちもなにかあったときのために、けいちょうてもらったんだ」

 まきうと、レオンハルトはげんそうなかおけた。

さいしんじゅつにっぽんけいさつにだけこうかいするなんて、こうへいじゃないか!」

にっぽんはインターポールのめいこくだ。ひつようがあればじゅつていきょうするのはとうぜんだ」

 レオンハルトはフンとはならした。

「ここのトップがほんじんだから、にっぽんびいきってわけか」

「なっ……!」

 まきまゆせるとどうに、なおがった。

「いいかげんにして。それをうならわたしははだってほんじんよ」

「どうりでいけかないおんなだとおもった」

「!」

 なおかおつきがわった。るようにいっまえる。

いまことてっかいしなさい。じんしゅべつよ。それにあなた──」

「あのさぁ、そろそろかんじゃない?」

 きょだいモニターのけいたエドがった。まきが「あ!」とうでけいる。

そういんはいにつけ!」

 にらみったなおとレオンハルトは、かたなくたがいのコンソールにかった。グレースもぶんせきもどっていく。まきくろたちあゆって、ばつがわるそうにあたまげた。

「すみません。レオンハルトはここにるまでヨーロッパかっこくけいさつといろいろあったらしくて」

けいさつと……)

 まきはなしいたコナンは、きょだいモニターをかえった。

 きょだいモニターをかこむようにならんだコンソールには、なおたちがいにもおおぜいじゅつしゃがついていて、みないちようにキーボードをそうしている。

「ファーストアクセス!」

 きょだいモニターのけい100000になると、ヨーロッパのけいさつしょかんぼうはんカメラえいぞうしゅんあつまった。そして、わずかじゅうびょうほどで『CONNEせつぞく)』のひょうされると、めんわり、ヨーロッパのぼうはんカメラえいぞうつぎつぎうつされた。

 イギリスのビッグベンやフランスのがいせんもんなどゆうめいかんこうをはじめ、かっこくがいとうえいぞうきょだいモニターでまぐるしくわる。そのこうけいあっかんだった。

「……これで、ヨーロッパじゅうぼうはんカメラがかくにんできるというわけですか」

 しらとりがモニターをげながらつぶやくと、

「それも、『かおにんしょうきでな」

 くろがぼそりとった。

 ぶんかつされたモニターめんに、ひとつのえいぞうがクローズアップされた。どこかのくにしんまちかどで、おとこわかもの二人ふたりじゅうきつけている。するとそのしたに、わかもの二人ふたりかおぞうてきた。二人ふたりかおにいくつものマーカーがつけられたかとおもうと、しゅんに、二人ふたりぶんしょうめいしょしゃしんまえじゅうしょひょうされる。

ほかにもさまざまじゅつ使つかえます」

 しらとりたちうしろでぶんせきについたまきは、キーボードをそうした。

「そのひとつ、なおつくった『ろうにゃくにんしょう』をさっそくテストします」

ろうにゃくにんしょう……?」

 しらとりまゆをひそめると、コンソールについていたなおがクルリとかえった。

わたしはイタリアじんちちほんじんははあいだまれ、アメリカでそだちました。わたしどもころしゃしんでテストします」

 ふたたびコンソールにいたなおは、キーボードをそうした。すると、きょだいモニターにうつかくぼうはんカメラえいぞうまえに、なんまいかのぞくしゃしんひょうされた。いちまいは、ガレージのついたいっけんまえりょうしんおさななおとレトリーバーけんがいる。レトリーバーけんめられているなおかおがマーキングされたかとおもうと、ほかしゃしんなおかおつぎつぎとマーキングされて、めんちゅうおうちいさながいこつしゅつげんした。

こっかくからろうわかがえりをけいさんし、そのかおシージーつくり、それとがっするかおを『かおにんしょう』でさがす。これが『ろうにゃくにんしょう』です」

 ようしょうなおかおからけいさんされたがいこつてきたかとおもうと、それがじょじょせいじんがいこつへとせいちょうし、さらにそのがいこつにくけされていった。がんきゅうはいってはだいろわると、そのよこさまざまかくかおひょうされて、そのしたひょうされているにっぽんぼうはんカメラえいぞうがものすごいはやさでながれていく。そのいくつかのウインドウのわくいろがついた。

今日きょうけいさつちょうからここにるまで、ぼうはんカメラにうつったわたしです」

 なおうとおり、わくいろがついたウインドウのぼうはんカメラえいぞうには、なおうつっていた。けいさつちょうろうあるなおかんちょうがいあるなおうし姿すがた、そしてパシフィック・ブイのぐちまえまきある姿すがた。それぞれのえいぞううつなおがマーキングされて、べつウインドウにクローズアップしたかおぞうると、『ろうにゃくにんしょういっ』というあらわれた。そしてなおぶんしょうめいしょしゃしんまえせいねんがっじゅうしょなどあらゆるじんじょうほうデータがひょうされる。

ちょうとうぼうしゃゆうかいがいしゃを、かいじゅううことができるシステムです」

 まきほこらしいひょうじょうかべてった。

「すごい……すごいシステムだ……」

 ただただあっとうされるしらとりのそばで、コナンはけわしいかおきょだいモニターをつめていた。

たしかにスゲェけど……)

 ようしょうかおせいじんかおどういつじんぶつとしてしょうごうできるという『ろうにゃくにんしょう』。たしかにかってきなシステムだけれど、もしそれでコナンやはいばら調しらべられたら……。

じゅうふんきゅうけいのあと、つづかくせつのテストにはいる」

 まきこえで、しつないただよきんちょうかれた。なんにんかのじゅつしゃせきからがり、メインルームをく。

みなさん、コーヒーはいかがですか」

 なおせきからがり、うしろをかえった。しかし、しらとりくろまきはなんでいて、なおこえづいていない。

「ボク、いてくるね」

 コナンはしらとりたちのところへき、コーヒーをむかどうかたずねた。そしてなおとグレースのところへもどってきて、

「あ、とうりをこれだけ」

 と、みぎおやゆびひとゆびてる。

オーケーとうりコーヒーをひとつね」

 グレースがかくにんすると、なおが「ふたつよ」とった。

「コナンくんはジュースでいい?」

「んと、アイスコーヒーってある?」

「コーヒーきなの? いいわよ」

「ありがとう。ボク、おつだいするね」

 コナンは、なおとグレースとともにメインルームをった。


 そのころ。ドライスーツにタンクをった二人ふたりが、パシフィック・ブイにかってうみなかおよいでいた。かいちゅうにあるおおきなまるとびらまえにたどりくと、一人ひとりがスマホをした。かんぜんぼうすいケースにおさめられたあおいろエルイーディーひかりつうしんスマホだ。メールめんに【とうちゃく】とみ、そうしんする。

 するとややあって、まるとびらそとがわひらはじめた。二人ふたりとびらさきにあるドライデッキにはいっていく。

 ふたた一人ひとりが、スマホのメールめんに【しんにゅう】とんでそうしんすると、まるとびらまった。すると、ドライデッキをたしていたかいすいがみるみるうちにっていく。かいすいはいしゅつされると、二人ふたりはレギュレーターやダイビングマスクをはずした。

 ダイビングマスクのしたからあらわれたのは、ベルモットとバーボンのかおだった。二人ふたりれたかみをかきげたりしぼったりすると、ドライデッキのまえすすんだ。そして、ロッカーにはいっていたせいそういんせいふくえる。

 せいそういんへんそうしたバーボンは、せいそうカートをしながらろうあるいた。うしろにはおなじくせいそういんせいふくぼうかぶり、マスクをしたベルモットがいる。

 ろうがりかどから、がいこくじんじょせいよっつのかみコップをせたトレイをっててきた。さらにつづいて、かみコップをりょうったコナンがてくる。

「あれ? なおさんは?」

「トイレよ。さきもどりましょ」

「あ、はーい」

 コナンはさきすすがいこくじんじょせいいかけた。バーボンとベルモットのよこばしりでとおぎていく。

 二人ふたりぼうのつばのしたはんぶんかくれたで、コナンのうし姿すがたった。

(なぜここに……?)

(シルバーブレット……)


 トイレのしつからてきたなおは、せんめんだいあらった。じゃぐちめて、せんめんだいかがみる。すると、はいせいそういんうつっていた。

 かえったしゅんかんせいそういんふんしたベルモットがなおくびがたなたたんだ。

 ぜつしてそのたおれるなおを、ベルモットのうしろにいたバーボンがめる。


 メインルームでは、コナンからコーヒーをったしらとりくろが、まきせきはなしつづけていた。

「やぁ、すごかったです、『ろうにゃくにんしょう』」

かおこっかくからせいちょうしたかおそくするというのは、どんなほうほうで?」

 くろがたずねると、まきはモニターのほういてキーボードをそうした。

たしか、かいぼうがくとうけいデータでけいさんするエーアイ使つかってるとか……くわしくはなおに」

 そうって、しゅうまわしてなお姿すがたさがす。すると、コーヒーをってぶんせきもどろうとしていたグレースがまった。

えいぞうデータさえあれば、エーアイじゅつどうのうなんです」

「なるほど」

「すばらしいじゅつですね」

 せつめいしたグレースはコーヒーをひとくちむと、かみコップについたくちべにおやゆびぬぐった。そのはいでは、エドがぶんもたれにりかかってコーヒーをんでいる。

「ミスターまききゅうけいかん、とっくにわってるよ」

「ああ、でもそのまえなおは?」

 まきからがって、なおせきた。コンソールのうえにコーヒーがいてあるだけで、なお姿すがたはない。

 ぶんせきについていたレオンハルトは「……ったく」とゆびらした。

なにやってんだ、あのおんなは」

 と、キーボードをそうし、『ろうにゃくにんしょう』システムをどうする。コナンがきょだいモニターのまえでアイスコーヒーをもうとすると、

たぜ」

 くちにするまえに、せつないぼうはんカメラえいぞうきょだいモニターにひょうされた。トイレまえろうせっされたぼうはんカメラのえいぞうだ。

じゅうふんまええいぞうね」

 モニターにひょうされたにちて、グレースがった。

 えいぞうぎゃくさいせいすると、トイレからてきたなおがマークされ、べつウインドウにクローズアップしたなおひょうされる。

「カメラにうつった姿すがたは、これがさいだ」

 レオンハルトがうと、さらにあらたなウインドウがてきて、トイレまええいぞうさいせいされた。ぼうかぶった二人ふたりせいそういんが、カートをしてトイレにはいっていくところがうつる。

せいそういん二人ふたりはいっているが、ふんにはてきてる」

 コナンは、せいそういんおおきなカートにちゅうもくした。

「あのカートなら、ひとれるね」

「ちょっとこれてよ!」

 キーボードをそうしていたエドがさけび、すぐにべつぼうはんカメラえいぞうきょだいモニターにひょうされた。ドライデッキのまえにあるえいぞうだ。カートをしたせいそういんたちが、とびらいたドライデッキへはいっていく。

「ドライデッキにおなやつらだ!」

だれなんだ、コイツら……」

 えいぞうながら、レオンハルトがけわしいかおでつぶやいた。


 しらとりくろは、まきいっしょにドライデッキにかった。コナンもあとをついていく。

 ドライデッキのまえにあるには、からになったカートがたおれていた。しらとりたちはカートのよことおり、ドライデッキのとびらまえた。とびらかたじられている。

「ここからうみられるんですね?」

 しらとりがたずねると、まきは「ええ」ととびられた。

かいすいたして、そとすいあつわせたら……。でも、このさきうみです。いちばんちかはちじょうじまでもキロじょうはある。なおいったいどこへ……」

 とびられながらうつむくまきに、くろがたずねる。

「このとびらせいぎょけんげんだれに?」

「このハッチはちょくせつけられますが、うみがわのハッチをけられるのはわたしと……あとはさきほどしょうかいしたエンジニアたちだけです」

「だとすれば、なおさんをしたはんにんきょうはんしゃが、そのなかにいることになる」

 たんたんはなくろとはぎゃくに、まきひょうじょうけわしくなる。

「ええ、ですが……」

「とにかく、けいちょうりんじょうようせいします」

 しらとりはそううと、ゆかかたひざをついていたコナンのよこはしけていった。

 コナンはゆかばした。ゆかれていて、れたをぐっとにぎりしめる。

(あのたんかんでの……ちがいない。はんにんなおさんがトイレにいることをっていた)

 すばやくなおしたはんにんは、このドライデッキからうみったのだ。

(そして、どこへ……)

 コナンはまえにあるとびらつめた。