まず、3冊の編集はいずれも5か月にわたる長期的な仕事なので、これらを縦に切り分けて10日~14日程度のブロックにします。そうして切り分けた仕事を、ロケットスタート時間術を使ってこなしていきます。

 しかしそれでは、1冊終わるまで次の1冊に取り掛かれないことになってしまいます。先ほど見たように、編集者は同時並行的に本の編集をしなければなりません。これでは本が出せなくなります。だから諦めなければいけないのかと言えばそうではありません。

 複数の仕事が並行している場合は、1日を横に切れ、です。

 仮に1日に12時間仕事をするとしましょう。複数の大きな仕事を抱えている方は、それくらいしないと終わらないでしょう。実際私は、朝4時から夜10時半までですから、1日18時間半ほど仕事をしている計算になります。難しいと思うかもしれませんが、仮眠も複数回取りますし、午後以降は完全に気持ちを切り離し「流し」で仕事をしているわけですから、遊んでいるようなものです。つまり、午後以降の「流し」の期間にシームレスに「休息」を取っているのです。どうすればそんなに仕事に向き合えるようになるんだ? と疑問に思われた方には、また次の章で詳しくお話します。

 話が労働時間の話に逸れてしまいましたが、大きな仕事を複数走らせている場合、まず次の図のように、1日を朝・昼・夜の3つに切り分けます。12時間働く場合、それぞれ4時間ずつあります。そうして朝に1冊目の編集、昼に2冊目の編集、夜に3冊目の編集をしていきます。