ふざけているように思うかもしれませんが、まったくふざけていません。イメージすることが大事なのです。



どこまでも2:8の法則で仕事をする


 何度も繰り返しているように、私は最初の2日で仕事の8割を終わらせることを信条としています。そうすれば、締め切りまでの残りの8割の期間はのんびり仕事をすることができるからです。すなわちスラックが最大の状態で仕事に取り組むわけです。

 私はこの時間を「流し」で仕事をする、と呼んでいます(この期間に、余裕があっても次の仕事を入れないことは、すでにお話ししたとおりです)。

 のんびり仕事をしているといっても、起きてから寝るまでずっとのんびりしているわけではありません。それでは残った2割を終わらせられないからです。じつは先ほど紹介した界王拳は、20倍界王拳終了後の3日目以降も、1日の間に数時間だけ発動します。どういうことでしょうか。


「流し」で仕事をする3日目以降も、私は朝4時ごろに起きて仕事を始めます。顔を洗ったら、そのままシームレスに仕事に移行します。コーヒーを淹れたりもしません。とにかく一瞬も隙を作らずに仕事を始めます。ここではやはり、メインの仕事だけと向き合います。


 6時半ごろには朝ごはんを食べます。なぜ6時半かというと、そのころには家族が起きるからです。家族が起きるまでの2時間半は、誰にも邪魔されないせいひつな環境が保たれるので、仕事に集中できます。

 私はその2時間半にも界王拳を使っているのです。具体的には10倍界王拳です。最初2日間の20倍界王拳で疲弊しているため20倍というわけにはいきませんが、10倍は意識しています。やるのはやはりメインの仕事だけです。

 そのあいだはフェイスブックもメールも見ませんし、電話にも出ません。会議や打合せなどは昼以降に回します。そもそも朝4時に何か投稿したりメールを送ってきたりする人はいませんから、チェックする必要もありません。チェックする必要がないわけですから、そういったものに時間を取られることはありません。だから朝4時から6時半までの間は10倍界王拳タイムなのです。

 ここで意識してほしいのは、この1日の最初の2時間半で、1日のメインの仕事の8割を終わらせるようにするということです。2:8の法則は1日の中でも当てはまるのです。10日間の仕事を最初の2日で8割終わらせるのと同様に、1日ごとに割り振った仕事も最初の2時間半で8割終わらせるのです。そのためこの2時間半はコーヒーも飲まなければ、可能な限りトイレにすら行きません。息を止めて仕事をしているようなイメージです。

 朝ごはんを食べた後は犬の散歩に行き、8時から12時まで仕事の続きをします。ここでも界王拳を使います。具体的には2倍界王拳です。さすがに朝は疲れたので10倍というわけにはいきませんが、昼ごはんという締め切りがある以上、だらだらしたくはありません。だから2倍を意識しています。

 午前中は、10倍界王拳を使っているあいだも2倍界王拳を使っているあいだも、ともかくすべての時間をメインの仕事だけにあてます。メールも電話もいったん置いておきます。そもそも午前中にメールが来ていたとしても、界王拳を使っているときにメールに返信する必要があるでしょうか。せっかく体力を使っているのだから、本体業務に集中するほうが得策です。

 そうして「流し」の8割の期間であっても、午前中にメインの仕事をほぼ終わらせます



最強の昼寝は「18分」


 お昼がきたので、ここで昼寝について解説します。私は昼ごはんを食べた後は、必ず昼寝をします。昼寝をすると脳にたまった老廃物が消えるような気がするので、新しいアイデアが生まれることがありますし、午後以降の仕事にもグッと集中して取り組めるからです。頭の回転も全然違うことを感じます。

 ちょうど車のエンジン(脳)を使った結果、排ガス(眠気)が排出されていくようなものです。ガス(眠気)は車の中にためてはおけないので、外に出します。そうして車は前進するのです。

 私は昼寝は18分と決めています。これは度重なる試行錯誤の果てに決まったマジックナンバーです。18分より短いと老廃物が残存している感じがあり、18分より長いと深い眠気の底にいざなわれ、もう戻ってこられません。

 私は、10分→20分→30分、と試していきました。その結果、眠気が残らず目覚めの良い時間が18分だとわかりました。この18分の昼寝は、夜の2時間の睡眠に匹敵する回復力があると私は思っています。ぜひあなたも毎日少しずつ時間を変えて昼寝をして、マジックナンバーを探してみてください。

 ちなみに昼寝の仕方ですが、私は必ずパジャマに着替えてアイマスクを装着し、ベッドで寝るようにしています。ここまでして完全に快適な睡眠環境を整えないと、18分ではリフレッシュできないからです。逆に言えば、最大限リフレッシュするための昼寝時間を一番短縮するには、そういった環境を整える必要があるということです。

 とはいえこれは自宅で仕事をしているときの私の例なので、会社勤めの方が実践するのは難しいでしょう。もちろん会社にベッドや布団を持っていく気力のある方は止めません。

 みなさんがこれを実践するには、最低でもアイマスクを用意するのがいいでしょう。これだけでも睡眠の質はかなり変わります。加えて、耳栓やオットマン(椅子の前に置いて使う足乗せ用ソファー)、枕代わりのタオルなどを持っていくのはいかがでしょうか。思い切って自腹でいい椅子を買って会社に持ち込むのもいいでしょう。これなら明日からでも実践できます。心地いいソファーのあるカフェを見つけ、昼食と昼寝を取る方法もありでしょう。みなさんで自分に合ったオリジナルの昼寝用寝具を選んでみてください。

 さらにいえば、私は昼ごはん後以外にも眠くなったらすぐ仮眠をとります。1日に3回寝ることもあります。眠気で頭が回らない状況で無理して仕事を続けるよりも、驚くほど効率が上がりますので、ぜひとも試してください。



午後は気楽に「流し」で働く


 昼寝の後は完全に流しで仕事をすることになります。たまっていたメールや着信に返事をしていきましょう。スケジュールの調整など、こまごました仕事はここで消化します。ほかにも書類の整理やドキュメンテーション、資料の閲覧などといった仕事は、すべてこの時間帯に行います。ここでもマルチタスクは行いません。こまごました仕事であっても、一つ終わったら次へと、一つひとつこなしていくことが重要です。

 私は午後はフェイスブックのチェックをしたり、メールマガジンの記事を執筆したりします。そのあいだはコーヒーを淹れたり昼寝をしたり、かなり気楽に仕事をしています。次の図にあるように、メインの仕事は午前中までに終わっているので、急ぐ必要もありません。