ポーランドの首都ワルシャワは古都である。伝統的なゴシック造りの町並みが歯抜けのようになっているのは、ドイツ軍の空爆のあとだった。

 ユンカースは、町並みをかすめて郊外の森影の方向に降下していった。

 すぐに眼下は森だけになった。

 うつそうとした森林が広がっている。

 時折トウモロコシ畑や小麦畑が見え、その向こうにたる山並みが広がっていた。

 ユンカースはさらに低空を飛行しつづけた。

「この下は今ではドイツ領となっています」

 とハルダー元帥がいった。

「パルチザンなどはいないのですか」

 と宇垣がきいた。

「次第に減っています。捕まった者は銃殺か収容所送りですからな」

「はて、ここに収容所があるのですか」

 と宇垣がききなおした。

「ええ、まあ」

 とハルダーは口ごもった。まずいことをいったという感じである。

「被占領国ですから、当然それなりのものはありますとも。小さなものですがな。それよりもわれわれの目的地はすぐそばです」

 眼下の森影の向こうからメッサーシュミットが二機、出迎えのように上昇してきた。山本たちのユンカースの前に並び、誘導する姿勢を示した。

 まもなく河川が見えてきた。

「あれがプリピャチ河です。そのまま国境を越えてキエフをかすめます」

 とハルダーがいった。

「ウクライナは農耕の地で平野ばかりです。まあ、ソ連のこくそう地帯ですな。しかし石油は出ない。で──そこから中央ロシア高地を抜けると、いよいよソ連の心臓部です。モスクワ、そして北のレニングラード、それらをわれわれはねらっているのですよ。ソ連は広大に見えますが、その実、北のウラル山脈の向こうはもう何の取り柄もないシベリアです。これは確かに広いが、文化的な人の住めるところではありません。昔からけいにあった人々が住みなしています。いずれは豪州のように、流刑者の子孫が文化を築くかもしれませんが、いつになることやら……。結局、ふたつの巨大山脈に囲まれた一帯だけが、今のソ連の実体なのです」

 つまり、シベリアはドイツの手にあまるということだ、と山本は思った。

 シベリアには実は無尽蔵の石油・石炭や鉄鉱石など鉱物資源が埋もれている。宝の山なのだ。大正時代、ボルシェビキ(共産党)がロシアのロマノフ王朝を打倒したとき、各国はそれぞれ理由をつけてシベリアに派兵し、モスクワ周辺部を締めつけ、打倒共産主義を目指した。

 日本もまた積極的にシベリアに兵を送った。

 だが、日本の作戦は欧州各国とは協調性のない、ひねくれたものだった。

 当時シベリア鉄道のみがシベリアと中央部を結ぶ手だてだった。

 比較的モスクワに近いオムスクにホールワット将軍の反革命政権ができていたが、日本はもっと東のチタに前線司令部を置いて、カザークのアタマン(首領)・セミョーノフを支援する形で、作戦にあたったのである。

 日本としては、反革命が成るとは考えていなかった。日本の野望、それはシベリア東部沿海州の独立だった。ここに王党派の国家をつくり、それを日本が支配しようとしたのだ。

 この沿海州独立計画は結局、反革命の足並みがそろわずせつするが、わずか十年後、満州帝国建国の形でよみがえることになる。

 日本はシベリア出兵の落とし前を、満州でつけたのだ。

 ともあれ──。

 ナチスドイツはまだシベリアを取るところまでは考えていない──。

「ほら、ごらんください」

 プリピャチ河に沿った針葉樹の森の中に街道が通っている。その上を何両かの車両が移動していた。

「あれがV2の移動小隊です」

 先頭にいる装甲車は指揮車だろうか。その背後にトラクターがいて、全長十五メートルはあろうかというV2を積んだ発射台を引いている。その後ろに燃料のアルコール・タンク車、液体酸素車が従っている。それがゆっくりと国境に向かっているのだった。



「着きました。『狼の巣』です」

 ハルダーがいった。

 ユンカースは、森の空き地に降下していった。

 そこには存外に狭い滑走路があった。森林がカムフラージュになっているらしい。

 ドスン、ドスンと車輪が滑走路に弾む衝撃があって、ユンカースは着地した。

 プロペラを回したまま、ブリキの三角屋根の小屋に接近していく。

 粗末な小屋である。SSの腕章を巻いた兵士たちが、降り立った山本たちをハイル・ヒトラーで迎えた。

 あちこちにのうが築かれ、高射砲や機関銃が配備されていた。木立の中に鉄条網も覗いている。そのところどころを警備兵が歩き回っている。

 小屋の隣に防空ごうのような盛土があった。

 入口は鉄の扉だ。

「ここが、狼の巣というわけですかな」

 と山本がきいた。

 中に入ると階段が地下に延びていた。地下にれん仕立ての廊下がつづき、左右に部屋がいくつもできていた。

 出入りする人間の数が多いのにもかかわらず、ひんやりした空気が支配していた。

 武器庫のようなものも見られる。

 ひときわ広い部屋があり、そこは地下とは思えない明るさだった。ただし殺風景なのは否めない。壁には総統の肖像写真がかかっており、ナチの旗が大きな会議テーブルを覆っていた。一方の壁にロシアの地図が、何面にもわたってびっしりと張られていた。もちろん窓はない。空調の音がかすかにしていた。

「この部屋は、総統がおいでになったとき作戦会議をするところです」

「しばしば見えるのですか」

「まもなく総攻撃がはじまれば、ここに常駐なさることでしょう」

 表に出ると、ことのほかまぶしい。

 白布をかけられたテーブルが置かれ、ワインと果物、鶏肉、ロシアパンの軽食が用意されていた。

「これからV2の基地にまいります。その前に食事をなさってください」



 深い針葉樹の森にも道はこうしながら走っていた。がフロントガラスに降りかかる下を、山本たちの乗った二両のセダンは抜けていった。

 前の車に山本五十六とハルダー元帥、助手席に宇垣参謀長が乗っていた。後ろの車には渡辺参謀に、外務次官の伊集院と飯島職員。そして春日と市村。こちらはすしめだった。二両のセダンの前後に機銃を備えたキューベルワーゲンがついている。

 山本たちはソ連との国境に向かっている。

 宇垣が窓ガラスをわずかに下ろすと冷気とともに鳥の鳴き声が聞こえてきた。鋭いモズのような鳴き声だった。

 存外の寒さに宇垣はあわてて窓を閉じた。

 道は次第に上り坂になっていった。蛇行しながら高度はますます上がっていく。

 今度は尾根のような高台を走る。

 ふいに視界が開けた。

 そこはだんがい絶壁といってもいいほどの高台だった。

 何の変哲もないがけの上で、山本たちは車を降りた。

 崖の上からは、ウクライナの広大な農地を見ることができた。ところどころに村並みと木立がかすんでいる。崖下の北側にはプリピャチ河がうねりながら延び、山の端を持つ地平線に消えていた。

「あの山は中央ロシア高地です。あの向こうにモスクワとレニングラードがあるのです。今、われわれはウクライナにもV2の移動部隊を送り込んでいます。山中にもすでに十基のV2小隊が潜入しています」

 とハルダーがいった。

「こちらへどうぞ」

 いつのまにか木立から軽機関銃を手にした警備兵たちがあらわれていた。

 ハルダーに敬礼した。ハルダーが答礼して手を振った。

 警備兵が左手を伸ばした。その手には金属の信号機らしきものが見て取れた。

 ウオーンと音がして、木立の一角が左右に倒れた。

 木立の中に道が生まれた。

 山本たちはハルダーに促されてもう一度車に乗った。

 車はただちに動きだした。

 木立の間を抜けると、崖に沿うようにして、道がせんじよう穿うがたれていた。

 さらに下ると左手の眼下に何かが見えた。

「あれは」

 と宇垣。

「ごらんの通り、線路だよ」

 とハルダーがいった。

「鉄道は、V2を基地内に運び込むためのものだ。実はこの崖下にも一本、道を開発してあるのだ。V2移動のためのな」

 車はやがて、断崖の一角にぶつかった。

 巨大な鉄の扉が左右に開いていて、車はその中に吸い込まれた。



 螺旋状の道が下っている。真下に見えるのは直立したV2だった。

 それも何本もつづいている。よく見ると線路があり、その上を発射台ごと移動しているのだった。

 螺旋状の道はやがて、線路と同じ床に走り込んで、行き止まりになった。

 山本たちは車を降りた。

 見上げると、この基地の高さがわかった。

 線路の突き当たりは先程の扉に面しているのだろうか。上り坂になっている。

 線路の左右には修理のためのクレーンが無数にあり、鉄の鎖が垂れ下がっていた。

 支線では折から一基のV2のわきばらが開けられて修理が行われていた。ガスバーナーの火花が散る。白衣の男たちが修理にあたっている。修理コーナーの奥にかいこだなのようなものが見えるのは兵員居住区だろう。

 SSの腕章を巻いた男たちがやってきて、一斉にかかとを鳴らしハイル・ヒトラーをやってのけた。

 ハルダーが受ける。山本たちは通常の敬礼で応えた。

「山本閣下、ようこそおいでくださいました」

 と先頭の男が挨拶した。

「紹介しよう、SSの指揮官ハイドリッヒ少将だ」

 ハイドリッヒはゲシュタポ長官のヒムラーと同様、中肉中背の指揮官だった。ただし、ヒムラーのように眼鏡の奥の目は無表情といったわけではない。笑みさえ浮かべている。

 だがその笑みが、山本にはひどくおぞましいものに見えた。冷酷非情なものがその内側に見て取れたのである。

「なぜ、SSなのかと不審に思っておられますな」

 とハイドリッヒはいった。

「現在、V2の指揮は空軍からSSの機甲師団に委ねられています。V2はドイツ最強の兵器ですが、まだまだ量産は追いつきません。ゆえに効率的に利用することが最優先の命令となっています。そのためにはSSに指揮させるのが一番だと総統は判断されたのです。もちろん陸海軍の動きを援助するだけですがな」

「発射の段取りを見せてやってくれるか」

 とハルダーがいった。

「承知しました」

 とハイドリッヒはいって、部下に指示を出した。

 線路の反対側はかいしてもどってきている。

 一基のV2がブーンとうなりをあげて動きはじめた。

 正面に向かっていくと、ぴたりと動きを止めた。

 すると、頭上のコンクリートの天井が左右に開いた。

 夕日がどっと差し込んで、基地内を真っ赤に染めた。同時に清涼な冷気を送り込んできた。

 夕空に向かって、V2がそそり立っている。

「おいでください、発射をごらんにいれましょう」

 ハイドリッヒはいって山本たちを促した。

 山本たちはてつばしを上がった一室に案内された。壁はコンクリートの打ちっ放し。一方に揚げふた式の窓が口を開けた。

 ちょうど戦艦の指揮所に似た、ひさしのように張り出した壁を持つ窓だった。そこに双眼鏡が何基も備えつけられていた。

 それとは直角の壁面に円形のレーダースクリーンがあった。

 スクリーン上のウクライナの地図に十キロ単位の円が描かれ、針が回転している。

 その中に緑色の一点があった。

「あそこは距離百二十キロ。森があるだけです。ですが、あそこにはパルチザンが隠れている疑いが強いのです」

 とハイドリッヒがいった。

「そこを攻撃します。このレーダーを見ていてください。双眼鏡では遠すぎて命中を確認することはできません」

 ブザーが鳴り渡った。

 隊員のひとりが発射機のバーに手をかけている。

 ガラス窓から発射台のV2が見下ろせた。アルミを折り込んだらしいマントとマスクをかぶった男たちが、V2から駆け足で離れていく。

 レーダースクリーンの中で十字が移動し、青い点に照準が合わされた。

「おい」

 とハイドリッヒが隊員に声をかけた。みみせんが山本たちに配られた。

「そいつを付けてください。ここは防音処理がしてあるのですが、十分ではありませんので」

 山本たちが耳栓を付け終わると、

「やれ」

 とハイドリッヒが軽く声をかけた。

 壁のスピーカーからブザーとともに秒読みが聞こえてきた。

 カウントが終わると、隊員がバーを前に倒した。

 地響きが窓ガラスを揺るがせた。V2の後部からどっと白煙が左右に噴き出した。

 発射台の周囲は白煙で視界が閉ざされた。

 ゆっくりとV2が浮上をはじめた。

 そのままぐんぐんと頭が押し上げられ、山本たちのいるコントロールルームの窓外を上がっていく。

 思わず、宇垣が窓に駆け寄った。

 V2が白煙を残して、夕空に飛び出していった。

 山本や渡辺たちが双眼鏡に飛びついた。

 双眼鏡の視界で、V2がぐんぐん上がっていくのが見えた。

 方向を変え、さらに上昇していく。

 双眼鏡で見えたのはそこまでだった。

 あとは赤い夕日と雲の峰──。

「このあと、V2は百キロ先まで上昇して、標的に向かって下降します」

 とハイドリッヒがいった。

「合計百二十キロ。それが今回の射程です」

 レーダースクリーンに青白い光の点が移動していった。

「目標命中まで十二分です」

 その通りの時刻に、標的がスクリーンから消えた。

「命中しました」

 とハイドリッヒがいって、得意そうに肩をすくめた。

 V2の発射口が左右から閉まってくる。すでに空の赤みは失せ、満天に星が出ていた。

「今夜は、近くの村にお泊まりいただきます」

 とハルダーがいった。



 V2の地下基地から、一行は車で出発した。

 今度は森を下っていく。

 一時間ほどで、ポーランド側の荒野に出た。

 まるで夜の海のようだ。

 時折、明かりが見えるのは農家のものだろう。

 しばらく行くと、左手の森影に一際明るい一角が見えた。森の中で鬼が宴会でもしているのではないか。

「あれは何なのですか」

 と山本がハルダーにきいた。

「あれは収容所ですよ」

 とハルダーがいった。

「ほう。収容されているのは捕虜ですか」

「捕虜もいます」

 とハルダーはおかしな言い回しをした。

「捕虜以外にいるのですか」

「え」

 とハルダーの様子が変わった。

「反抗分子ですね。パルチザンがいるのですよ」

「そうですか……ユダヤ人はどうなのです」

「ユダヤ人……その話をどこでお聞きになったのですか」

「ご存じないのですか。満州には、ソ連経由で多数のユダヤ人が逃げてきました。満州では彼らの亡命を受け入れました」

「ユダヤ人はこの世の害毒だ、われわれはそう気づいています」

 とハルダーはいった。

「彼らは第一次世界大戦でドイツを敗北に引きずり込み、なお富を手にするのをやめようとはしなかった。彼らはもともと聖書の昔からのろわれた民なのです。シェイクスピアのベニスの商人を読んだことがあるでしょう。ユダヤ人は血も涙もないしゆせんなのですよ。それは昔から世界中で変わらないことなのです」

「そいつは大変な間違いではないでしょうか」

 と山本はいった。

「中国人には国を出て東南アジアで働くきようという人々がおります。彼らは出先の国において、家族のきずなのもとで金をもうけ、本国の親族などに送ります。だからといってそれがしいたげられることはない。彼らがそれぞれの国をも潤していることを各国とも知っているからです。ユダヤ人だってそうです。第一、彼らの中には優秀な頭脳の方々が多い。アインシュタイン博士などはその代表でしょう。そのアインシュタインは物理学の権威であり、原子爆弾をつくる才能があった。その彼は今、アメリカにいます。そのようなことをしていてドイツが勝てるとお思いですか」

「彼は例外です」

 とハルダーが苦しそうにいった。

「ドイツは戦争に勝つつもりなら、ユダヤ人を解放しなければなりません。ユダヤ人を痛めつけている限り、世界はドイツの敵に回るからです」

「それは無理というものです。総統閣下はもともと敗戦でうちひしがれたドイツ人を奮い立たせるために、ゲルマン民族の優越をとなえました。その対局に置かれたのがユダヤ人なのです。これは……必要悪なのです」

 ハルダーは額の汗をハンカチでぬぐった。

「それではユダヤ人はたまったものではない」

「わたしも──」

 とハルダーはいいかけて、運転兵を気にした。

「いやいや、ユダヤ人は絶滅すべきものです」

 とハルダーは強い調子でいいなおした。運転兵の耳を気にしていることはあきらかだった。

「これで、なぜ日本があなたの国と同盟を結べないか、おわかりいただけるでしょう。ドイツはドイツの道を行かれる。日本は日本の道を行く。協力できるところは協力するが、ユダヤ人の問題がある限りそれが限度なのです」

「残念なことです。しかし、ユダヤ人もアメリカが落ちればやがては解放されるでしょう。それまでの過渡的措置なのです」

うわさでは」

 と宇垣が不機嫌に口を挟んだ。

「絶滅収容所というのがあるそうですね」

「なんですって」

 ハルダーがあきらかにうろたえを見せた。運転兵もどきりとしたのか、一瞬ハンドルを切り損なった。

「絶滅? どういう意味なのです」

「ユダヤ人を絶滅する、つまり全員殺すという意味です」

「そんな──」

 とハルダーは苦しげに笑いはじめた。

「馬鹿なことをいわれますな。そんなことができるわけがないではありませんか。ユダヤ人の数は四十万、いや五十万人を超えているのですよ。そのような噂は、デマというものです。非常に迷惑だ!」

「そうですか」

「もちろんですとも」

「それをうかがって、わたしもほっとしました」



 やがて正面に光の海が見えてきた。

 村に入ったのだ。

 村の中央に教会があって、屋根の上の十字架が月光を弾いている。

 広場に面した小さなホテルに車は寄せられた。バルコニーの鉢には、いずれも赤い花が生けられていた。それを打ち消すように壁にはナチの垂れ布が下がっていた。

 部屋におさまり、ターキーとサラダの食事を終えると、ハルダーたちは、守備隊の建物に引き上げていった。

「長官、気になりませんか」

 と宇垣がいった。

「何が」

「絶滅収容所ですよ」

「うむ」

「お願いがあるのですが」

 と宇垣が、こっそりといった。

「これからわたしを、収容所を見に行かせてくれませんか。果して本当に絶滅収容所なのか、なんとかその証拠をつかんできたいのですが」

「しかし、このホテルにもSSの見張りがついているだろう」

「大丈夫です」

「車の手配はできんよ」

「歩いていきますとも。その方が目立たない。せいぜい二キロか三キロといったところです」

「しかし、知らない土地だぞ」

「収容所なら、人々を運び込むため鉄道が必ず通っているはずです。線路伝いなら行けます」

「参謀長」

 といったのは春日大尉だった。

「それはわれわれに行かせてください」

 いいながら市村一飛曹を見た。

「参謀長がいなくなれば、気づかれてしまいます」

 と市村がいった。

「しかし──」

 と宇垣。

「そうしてくれるか」

 と山本が春日と市村にいった。

「宇垣くんを手放すわけにはいかんのだ」