これまでのあらすじ


 MMORPGクロスレヴェリにおいてさかもとたくは圧倒的な強さと、公式ラスボスより雰囲気のある演技ロールプレイにより『魔王』と呼ばれていた。

 ある日、拓真はゲームそっくりの異世界に召喚される。

 異世界では、ひようじんぞくの少女レムと、エルフの少女シェラ──二人が〝自分こそが召喚主だ〟と言い争っていた。

 ところが、あらゆる魔術を反射する《魔王の指輪》により、召喚獣用の《隷従の首輪》は彼女たちにまってしまう。

 拓真は優秀なゲーマーだが、コミュニケーション能力は絶無だった。素で話すことができず、ゲーム内でやっていたように魔王の演技ロールプレイをする。

「くだらん争いはやめるがいい。貴様らは今、ディアヴロの前にいるのだぞ」

 レムには秘密があった。なんとその身に《魔王クレブスクルム》が封じられているという。ディアヴロは内心でおびえつつも魔王ロールプレイで虚勢を張り、解決を約束する。

 その後、ファルトラ市に攻めてきた百体の魔族と、それを率いるエデルガルトを撃退。さらに、街を襲撃した魔族グレゴールを倒して、人々を救うのだった。


 エルフの宗主国グリーンウッドのキイラ王子が、妹シェラを連れ戻そうとする。

 秘宝の召喚獣フオースヒユドラを撃破し、ファルトラの領主ガルフォードを撃退し、ディアヴロはシェラを守り抜くのだった。

 魔族エデルガルトと一時的に手を組み、レムから魔王クレブスクルムを取り出す。なんと復活したのは、ビスケットが大好きな幼女だった!? クルムと名付ける。

 平穏は束の間……

 国家騎士アリシアの裏切りにより、クルムが魔王として覚醒し、大暴れしてしまう。

 なんとか落ち着かせたディアヴロは、クルムに《奴隷魔術》をかけるのだった。


 だいしゆしんかんルマキーナを助ける。彼女は教会の幹部《すうきよういん》に命を狙われていた。

 ルマキーナのために、旧魔王領にあるジルコンタワー市へ向かう。

 ディアヴロは自身が造ったダンジョンを攻略し、数々の武具を手に入れ、新魔王軍と戦うことに。グラスウォーカーのホルンや、魔導機マギマテイツクメイドのロゼが仲間になった。

 王都を訪れたディアヴロたちは、大教会堂で教会幹部や聖騎士たちと対決する。予定外の展開に苦労しつつも腐敗を一掃するのだった。

盗賊シーフ》として活躍したホルンだが、魔術師を目指すべく学院に入学する。


 ディアヴロたちはダークエルフの里を訪ね、レムに残る魔王の魂を完全に取り出した。

 エルフ王(シェラの父親)が崩御する。グリーンウッド王国へ帰国したシェラは、望まぬ結婚を迫られた。それを阻止したディアヴロは、結果としてシェラと結婚し、グリーンウッド王に即位する。必然の、初夜!? 当然のように失敗してしまうのだった。


 ひさしぶりに一行はファルトラ市に戻る。

 クルムはひとぞくの料理を気に入ったらしく、食べ歩きを趣味としていた。料理店を脅していたマフィアをサクッと壊滅させ、街の人々から感謝される。

 ディアヴロは次なる強敵《大魔王モディナラーム》と戦うため、戦士系のレベルを伸ばすべく、剣聖を訪ねた。

 剣聖は代替わりしており、今代はササラというドワーフの少女だ。

 先代のグラハムは、彼女の義父で、剣を求めるあまり、その身を鬼と化していた。

 つらい戦いの果てに、ササラがグラハムを討つ。

 その翌日──魔王軍がファルトラに現れたという報せが届くのだった。