今、ミキが胸をときめかせているのは、ユウタからの告白が、ラブレターという奥ゆかしい手段だったからだけではない。

「ミキが助けを求めるときには、何があっても、オレはすぐに駆けつける……」

「たとえ、土砂降りの雨だろうが、嵐が吹こうが、オレはミキの傘になって、ミキを守る……」

 そこには、あふれんばかりの想いが書きつづられていたからである。

 ちょうどそのとき、電話が鳴った。ユウタからである。

「ミキ、手紙を読んでくれた? オレの彼女になってほしい!」

「うん。私も、ユウタのことが大好きだよ」

 ユウタは、跳び上がるほど嬉しくなった。

 そして、喜びを抑えきれず、ミキに言った。

「じゃあ明日、デートしよう。そうだ、遊園地に行こう! ミキとふたりで遊園地に行けるなんて、夢みたいだ。あっ……」

 ユウタは、何かを思い出したようで、「ちょっと待ってて」と言うと、いったん電話を切った。

 そして、数分後、ふたたび電話をかけてきて言った。

「ミキ、今、テレビで天気予報を見たら、明日は大雨になるらしいよ。

 大雨だったら、いや、さめでも、れるのは嫌だから、雨が降ったら、デートは、別の日に延期しよう」