
ダンジョン探索を兼ねた休暇のつもりで訪れたアールランドでのダンジョンで起こった
そしてジェネレート王国との攻略競争、さらに勇者との──対決。
それよりも、たくさんの
レベル上げとして──最高だった。
最上位職になってなかなかレベルが上がらないと思っていたが、予想以上にレベルが上がったから満足したが、シャルたちに置いていったことを散々
帝国首都に戻った俺は、今回の功績に対して精霊石が彩られた勲章と新たに城から近い場所にある屋敷を与えられた。爵位を公爵に昇爵する話もあったが、断ったのでこの褒賞となったのだ。
……しかし
正直、
目の前に広がる以前よりも豪華な屋敷を眺めながら思わずため息が出る。
皇帝からは「何かあったらすぐに駆けつけられるように」と言われてこの場所にある屋敷をもらったのだが、俺一人で住むには広すぎる。
ちなみにサヤをはじめルミーナや子供たちは以前住んでいた屋敷に滞在させている。
本当なら一緒に住むことも考えていたが、貴族街に従者以外の平民が住むことは原則として禁止されていた。
特例として一定期間だけ滞在することを許可されたが、そのうち平民街に移動しなければならないと家令からも言われている。
豪商など貴族街に許可を得て店を構えている者は別として、安全を考えれば仕方ないことだろう。
貴族としてまだ日が浅い俺は、皇帝から屋敷に日々派遣されている家令たちに教わることも多い。
「……それにしてもこの新しい屋敷どうするかな。なぁコクヨウ?」
ヒヒィンと鳴くだけで、早く敷地に入れとばかりに鼻で背中を押してくる。
「わかったよ。とりあえず
無人だった期間が長いのか少しだけ
どういう原理でそうなっているのかは不明であるが、言葉を発することのない
ただ、例外がいる。それがフェリスだ。しかしフェリスに聞いてみても「わからない」と言うだけ。
俺の
そんなことを考えながら俺は扉に手をかけた。
ゆっくりと扉を開けると、中は
玄関ホールの中央に立つ。
「いるなら出てきてくれ。この屋敷の
すると目の前に白い渦が巻き起こり、そして
「えっ、
俺は驚きをあらわにする。
なぜなら現われた
じっと俺のことを見つめ、不思議そうに首を
「この屋敷の主人となったトウヤだ。初めまして」
丁寧に挨拶をして満面の笑みを浮かべる。幼女の
「フェリスだったら話が通じるのかな……。フェリス出てこれる?」
俺の言葉に首から下げている精霊石のネックレスが光り、そこからフェリスが現れる。
突然現れたフェリスに幼女の
少しの間、言葉を交わさず視線だけを合わせている状態だったが、フェリスは笑みを浮かべ両手を差し出すと、幼女の

──あれ?
幼女の
どうやらこの屋敷でも主人として認められたらしい。
遅れて屋敷に到着した文官は驚いたような表情をし、口が開いている。
「ありえない……同じ屋敷に
そういえば、昔聞いた気がするけど、前例がないことばかりだし俺にとってはどうでもいい。
フェリスと仲良くしてくれるのが一番ありがたいからな。
こうして新しい屋敷を無事に受領した俺は、新しい生活を送ることになった。