とんでもない初訓練の結果

第一回目の全艦挙げての戦闘訓練は、訓練に入れずに終わった。

惨憺さんたんたるものだった。

「よかったよ。こんな状態で海賊との戦闘になったらと思うとぞっとする」

「そうですね。この後どうしますか」

「艦内のレベルを通常に戻して、各部の班長を艦長室に集めてくれ。対応を協議する」

「機動隊の訓練はどうしましょうか」

「そちらは計画通り小惑星に近づいて行う。私からアイス隊長に話しておくよ。悪いが、艦橋を頼む」

俺はそういうと、アイス隊長を探しに後部格納庫に向かった。

機動隊訓練は予定通り?? に後部格納庫からパーソナルムーバーを使って宇宙遊泳で小惑星に乗り込む訓練を行った。

その間、我々は艦長室で、今日の反省を行っている。

保安隊の協力もあって、全体像を把握した時には頭を抱えた。

修学隊員の内、十名近くが艦内で迷子になって泣いていたそうだ。

今までの通常業務ではなかったことなのだが、初めてのことで緊張したのか、パニックになった者もいたとか。

報告を聞いたマリアはさも人ごとのようにつぶやく。

「私たちもあったよね。初めての艦で、最初の訓練なんか何にもできずに泣いていた子も沢山いたね」

「あ? マリア、どういうことだ」

「え、艦長。私は泣かなかったよ、エッヘン!」

「そういうのを聞いたんじゃないよ。初めてってそんなものか」