第四章 殿下の広域刑事警察機構設立準備室

プロローグ──ここまでの簡単な経緯

人生に絶望した俺は死ぬにも死にきれず、殉職を望んで軍に志願した。

しかし、巡り合わせが悪いのか、なぜか士官学校に放り込まれてめでたく宇宙軍の士官に……の筈だったが、ここでも神のいたずらか宇宙軍の窓際部署であるコーストガードに出向の憂き目を見る。

もとから出世などに興味はなかったのだが、殉職から遠くなるとがっかりしていたら、ここまでくるとトラブル体質かと文句の一つも出るが、これまた海賊討伐に連れていかれ、晴れて殉職になる……ならばハッピーエンド?? なのだが現実は優秀な部下に恵まれ大出世。

勲章をもらい、士官学校を出たばかりなのに、小さなおんぼろ航宙駆逐艦を任される羽目に。

しかし、これは宇宙軍上層部やコーストガード上層部からの計略で俺の失敗を望んでのことだった。

それでも、俺はというよりも俺の部下たちや士官学校当時からの友人の協力で、お偉いさんたちの思惑に反して計略をはねのけるが、若干やりすぎた感がある。

なんと預かる艦を魔改造してしまった。

あまりの魔改造ぶりに俺たち以外には人に見せるのもはばかるレベルなのだが、どうやって隠し通そうかと思案しているところに王宮からの呼び出しがあって、首都星にあるファーレン宇宙港に向かっていた。