68.実りました……頑張った。
朝起きたらベットの下に正座していた、農業隊三〇体が綺麗に並んで。
怖いからやめて、本当にやめて。嫌がらせなのかと心配になる。違うと信じたいが、違うよね?
農業隊を見つめる、三〇体で見つめ返された、怖い。
……連れて行かれたのは畑。なるほど収穫の時期らしい。それにしても、なぜ全員で来たんだ?そしてなぜ正座だったのか……農業隊ってよく分からない。
畑は豊作、俺は種をまいて水を一回。あとはすべて農業隊とちびアリ達、ちび蜘蛛達の成果だ。
野菜を育てたことはないが、豊作だということは分かる。収穫時期までは分からないが。まずは形の分かっている一〇種類の野菜の収穫していく。食べられるようだが、食べないことには味が分からない。もしかしたら無理の可能性もある。
畑に入って岩の横に新しい建物を見つけた。……農作業に必要なモノをしまう倉庫だった、いつの間に。きっとこれは一つ目達だろう。
気を取り直して収穫だ。
一〇種類のうち今日の収穫は七種類。
とりあえず岩鍋に水を少し入れて、その鍋の中に足の着いた岩の皿を置く。そこに七種類の野菜を一個ずつ置いて、蓋をして岩に熱を通す。味がシンプルに分かるように蒸かす。
蓋をあけるといい匂いが広がる。
全てを取り出して、食材に変化がないか確かめるが問題なしのようだ。
まずは一つめ、お~ジャガイモに似ている。
二つめ、ん? ほくほく感はあるのに味が薄い……残念。
三つめ、甘いし粘りがある、サツマイモかな。
四つめ、瑞々しさがある、大根に似ているけどちょっと違うな。生で食べてみた、食べたことないけど美味しい。
五つめ、粘り気がある芋、サトイモっぽいかな。
六つめ、甘い、でもえぐみがすごい、これはダメ。
七つめ、トロトロとした食感で不思議な味、おいしい。
二つめと六つめ以外は保存部屋に移動。
二つめと六つめは臨時で一階に作った部屋に移動。
その日は収穫した野菜と肉を調理。皆、最初は戸惑っていたが、食べだすと各自に気に入った味があったようだ。美味しそうに食べてくれたので一安心。
次の日は代表が一体ベッドのそばで待機していた。
畑に行くとアリ家族と蜘蛛家族が土を耕していた。相当味が気に入ったようだ。
一〇日かかってすべての収穫が終了。
ジャガイモ系が七種類、味や粘りや大きさが違う。
大根系が三種類、甘さが違って大きさが違う。
サツマイモ系が一種類、これはかなり甘い。
サトイモ系が二種類、大きさの違い。
土の中ではなく上になる野菜もあった。
カボチャ系が三種類、甘さと大きさが違う、一つ巨大なかぼちゃの種類がある。
生姜系が一種類。
玉ねぎが四種類。
食べたことがない野菜系が一三種類、味はどれもおいしい。
全部で三四種類、大豊作だ。
種から育てたものは種を取るために一〇本ずつそのまま畑に残す。残りはすべて保存部屋に移動だ。
食べて却下したのは四種類。苦みがすごいモノと不気味な味のモノ三点。これは肥料になってもらう。
薄味の野菜と、甘味とアクが強かった野菜はちょっと思うことがあり保存部屋に移動しておく。
成功したら調味料が増えるはず……魚醤以外の調味料がほしい。
頑張った、とりあえず最後まで追い出されることなく収穫は終了。収穫は大変だったが楽しかった、次は水遣りにもう少し参加できれば……。