60.フェニックス カレン。
─普通の鳥だと間違われているカレン視点─
数日ぶりに主の元に帰ってきた。
遠目でまさかと思ったが、間違いないようだ。
地上の生き物を穴に引きずり込む、地獄の番人がおる。まさか、チュエアレニエだけでなくアンフェールフールミまで仲間とするとは。主は本当に不思議な存在だ。敵対関係の二匹を一緒の場所に集めるのだから。
それを言えば私とフェンリルもか……まぁ主だからな。
しかし、またゴーレムが増えたのか。主の力は底が知れないが、さすがにこの数は恐ろしい。
家の中のゴーレムも最初より増えている。木を加工するゴーレムが一五体。主の服や布を作るゴーレムが五体。魔物の皮を加工しているゴーレムが……増えている六体か。外の管理に新たにゴーレムが三〇体。
主のゴーレムは独自に考え行動する。命令されることなく動き、ゴーレム同士で相談らしいことをしている姿を見たことがある。ゴーレムに意思はないと言われているが、その根本的な常識を覆す主の力。
さすが主ということか、それで片付けて良いのかは分からないが……。
ゴーレムはもともとは戦闘特化の武器の一つ。主のゴーレムを見ていて気になったので、力を試してもらったことがある。どのゴーレムも、岩ぐらいなら簡単に粉砕していた。粉砕した岩は固いことで有名な種類だったのだが。
……そういえば、主も魔法で簡単にその岩の形を変えていたな。ゴーレムの力は主譲りか。
よく見ていると、木を加工するゴーレムが、新たに作られたゴーレムから魔法を教えてもらっている。確かにあれだけの魔力を込められて作られていたら、魔法も使えるだろう。ある意味恐ろしい存在でもある、味方でよかった。
新たに作られたゴーレムを見る。その額にある魔石。通常の魔石ではなく進化させている。魔石に高純度の魔力を溜めると魔石が進化する。魔石の価値は透明度ではかられるが、主の魔石はどれも最高ランク。最高ランクはたった一つを作るのに、魔術師が一〇人以上も必要と言われている。それをゴーレムに使用するとは何とも……。しかも魔石の中でも珍しい、万能石を持つゴーレムまでいる。おそらく家の外の警備のためなのだろう。
……主が歩きながら魔石を進化させているが、まぁ主だからな。今度は白か。瀕死の状態でも癒すことができる力を持つ魔石だ。
見ていたらその魔石を渡された。自由にしていいらしい。これほどの魔石をもらえるとは。大事に使わせてもらおう。
主がコアを連れて狩に出かけたと聞き、追いかけた。
主の姿を上空から探しているとワイバーンが主に襲いかかる姿が! 駆けつけようとするとワイバーンの首が空中でもげた。
ビビった。
ワイバーンは何重にも魔法で結界を張っている。攻撃をするには、まず魔法で結界を無力化してからになる。それを主は力で結界を粉砕してそのまま首を
何とも豪快な主である。