38.床の完成……森は広い。
岩人形達の頑張りで床が三日で完成した。隙間なく敷き詰められた床。俺がやるより綺麗な気がするのは気のせいか? いや、確実に綺麗だ。
この岩人形、想像以上にすごい。板を並べると最後にできるサイズに合わない隙間や柱の部分の隙間。俺が手伝う前に、鋭利な岩を使って微調整をしていた。
どこでそんな知識を手に入れたんだ? とりあえず銀色の鉱石で作ったナイフを渡しておいた。岩人形は作業が終わると、俺が寝ている部屋の壁沿いに整列していた。岩を加工して整列専用の棚を作ってみた。並んだ岩人形を見て満足だ。
……動かない時は目が光らないように変更した。夜中に見た並んだ光る眼はホラーだった。さすが妖怪。
床ができたことで少し家を改造する。一階の玄関と四階にある出入り口を小部屋に改良。その場所にクリーンの魔法をプラスして、家の中に汚れを入れないようにした。俺はそこで靴を脱いでから家に上がる。やはり、靴を脱ぐと開放感があっていい。
床ができたらベットがほしくなった。今はまだ床に雑魚寝状態。寝る場所として特別感がほしい。コア達にも大きなベットを作りたい。
森の中で木を加工する。床作りで木を板が大量に必要だったので、ずいぶんと加工する時間も早くなった。さらに板を磨く技術が向上してくれた。今では、やすりで磨いたように綺麗な表面仕上げになっている。
板を四階の寝ている部屋に積んで、岩人形に集合をかける。ベッドを作ってもらうつもりだ。床の仕上がりを見て、自分で作るのは諦めた。
「ベッド作成」
動いたが、なんとなく動きがぎこちない。ベッドが分かっていないのか? 床しかダメなのかな?
もう一度、ベッドを組み立てる工程をイメージしてみる。が……難しい。思ったよりベッドは難題だな。
え~……長さ二〇〇センチの高さ六〇センチ角材を等間隔に並べる。横のサイズは一六〇センチ。確かクイーンサイズのベッドサイズだったはず。角材には溝を掘って……。そこに板をはめ込んで横板を作って……。
何とかベッドらしい形にイメージができたはず。枠のあるすのこを並べたベッドだが。……ものすごく不安だが。とりあえず板を必要なサイズの角材と板に加工する。岩人形自身が考えて、ちょこっと修正とかできると便利なんだがな~。
「ベッド作成」
岩人形が動き出した。なるほど、イメージを持ってお願いすると動いてくれるようだ。だが、今のイメージでベッドができるかどうかが不安だ。とりあえずお試しで俺のベッド。うまくいったらコア達のベッドを作ろう。よろしく。岩人形を見ているとちょっと迷っているような。……頑張れ。
見ていると落ち着かないので森で現実逃避、違う……探索をすることにした。今日は新しい場所を探索する。そろそろ糸になる何かを見つけたい。着ている服が随分とくたびれてきた。洗うと消耗が激しそうなので、クリーン魔法で綺麗にしているが限界がある。
今日の先導は親玉さんだ。子蜘蛛さん達より、しっかりした足取り? で木の上を自由に移動している。出発前に糸を探していることを伝えてあるんだけど。ほつれた部分から糸を出して指をさして伝えてみた……伝わっていると信じたい。着いた場所は……。巨大な虫の住処……なぜここに?