目が合っていると人間から魔力が流れ込んでくる。それが傷ついた己の体に染みわたり、中から癒されていっていることに気が付いた。そっと近づき服従姿勢をすることに抵抗はなかった。

フェンリルの王が人間を主にするのは初めてのこと。ただこの人間は主に相応しい。

気が付くといつの間にか全身が洗われたように綺麗になり、本来の姿をしていた。

主の魔力は見たことがないほど精密で底が知れない。森に現れた王の上に立つもの。


ところで主、木がおかしなことになっているが……。