26.ある国の王様達。

エンペラス国。

目の前でひざまずく男は森に異変があると報告に来た。おかしなことだ。あの森はあと少しですべてこの王である我のモノ。そうあと少し。今更何をしても無駄というものだ。何を焦る必要がある。おろか者が。

「血をささげ強化をしろ」

王座を出ていく魔導師の後ろ姿にどうにも笑いがこぼれる。あと少しだ、そうあと少しでこの世界が手に入る。

森には忌々しい王達がいたがそれも昔のこと。多くは死んだ可能性があるが生き残りもいるだろう。我の支配下において、死ぬまでこき使ってやろう。栄誉のあることだ、この世界の王の力になれるのだからな。