火の玉はそのままに、地下二階の最後の空間へ着いた。何もない、ただ広いだけの空間のようだ。隣でふわふわ飛んでいた火の玉が、一定方向に揺れている。風か? 調べると、壁にヒビが入っている。ヒビを覗き込むが暗すぎる。光がほしい。とりあえず「空間認識」巨大な空間で、呪いの塊はなし。よかった。ヒビの先に見える空間に、大きい火の玉をイメージ。
「火の玉」
あ、間違えた、火の玉って言ってしまった。……イメージもしちゃった……次からは気を付けよう。
……火の玉がでかすぎたようだ。ヒビからあふれる光が強すぎて、中が見れない。火の玉を小さくしよう。……調整って難しいな。三回繰り返して、微調整完了。今までの魔法で、一番疲れた。
ヒビの向こう側には、岩とは違う鉱石があるようだ。火の玉の光が邪魔で、色までは分からない。