22.魔法……ちょっと理解した。
親玉蜘蛛さんがパタパタと飛んで、俺の頭の上に乗った。正直、ちょっとビビった。手で払いのけなくてよかった。
子蜘蛛達はチャイの上にピョンと飛び乗る。飛べないらしい。やはり親と子なのだろうか。……子蜘蛛は小さいのでチャイに沸いた虫に見える……チャイが一瞬ビビっていたが、大丈夫だろうか?
俺の頭からも、チャイからも降りないので一緒に行動することになった。何だか不思議な蜘蛛だな。
地下二階を見て回りながら、少し考察。子蜘蛛の団体に襲われた時、無意識に一番使用している浄化を叫んだ。ただ、俺はあの時に何も考えていなった。本当に、とっさに叫んだだけ。魔法はイメージが大切だと思ったので、それを今まで実行していたのだが違うのかな?
とりあえず何か言ってみるか。何がいいかな。イメージせずに、「火」。…………何も起こらない。次に「水」。
バシャ。
俺の隣の場所に水たまりが……。ん~? 今度は火の玉をイメージして「火」。できた。空中に浮かぶ火の玉。イメージしたとおりに、夜中に見たらダメなやつだ。で、水たまりを見て水をイメージしたが、水ではなく「火」。と、声に出して言ってみる。あえてイメージと違うことを言うとどうなるか火の玉が二つ、俺の周りでふわふわしている。結果から考えると、新しい魔法を使用する時は、イメージと言葉の一致が必要。イメージを変えても言葉が一致してないと、魔法は言葉の方を優先して発動する。それと火の玉が増えたことを考えると二回目からはイメージが不要ということか? それだと魔法を使うのが楽になるな。考えて魔法を使うのは、疲れる。とりあえずは、いろいろ試すしかないか。何度かすれば、分かるだろう。