17.洞窟の外……水は作ろう!

生きるためには、まだまだ頑張らないと。

コア達と一緒に洞窟の外へ。住処が決まったら次は水だ。水は大切だ。食料がなくても水があったら数日は生き延びられる。洞窟内には水らしきものは見当たらず。残念。

洞窟の外へみんなで一緒に冒険です。といってもコア達は、ここに住んでいたみたいだから冒険ではないな。

……あれ? 探すのではなくコアに聞いてみればいいのでは? ついでに理解力も試せる。横を見る、なぜか全員が俺を見ている。……ビビった。

気を取り直して。

「コア、水のある場所へ連れて行ってくれるか?」

俺の言葉を聞くと岩山から下へと視線を向ける。あ~降りるよね、やっぱり。登る時はあり得ないほど軽やかに登れたけど、降りるのは怖いな。六〇度ぐらいの傾斜が続く崖。クロウとシオンが先頭で走り出す。頑張ってついていくしかないか。

ところで、水って理解してくれてるよね? ちょっと不安。

さて、崖の先に足をかけて思い切ってジャンプ。俺の隣にはコア。

お~すっげ~、崖を自由に走っております。しかも下に! 日本ではただの自殺だ、崖の上からジャンプなんて。

何事もなくクロウとシオンについていけた。息切れもなし。俺の体ってどうなっているんだろう?……まぁ今のところ、プラスに働いているからいいか。

俺が張った、結界内には水はないらしい。浄化しながら水のある場所に行く……行っているはず。


着いた。

コア達は言葉をしっかりと理解していると思っていいのだろうか。水は伝わったようだが。あ、でも他の言葉を理解しなかったな。判断が、難しいな。

そして、水のあるところに来たが、これは嫌だ。目の前には影がふつふつと湧き出ているため池。川もあるが、こちらも同じ。呪いが湧き出ている水を飲むって……。ごめん、無理。

でも、どうにかして水を確保しないとな。目の前の水を浄化しても気分的に、遠慮したい。どうしようか。

クロウが俺の前で首を傾げている。こんちくしょう、可愛い!

……違う、水の問題だ。でも、現実から逃避をしたい!

無意識って怖い。

我慢していたのに、とうとう決壊。クロウの頭を両手でわしゃわしゃと撫でてしまった。クロウの表情は、びっくりしている。ごめんよ、呪いのため池に心が折れそうで。お願いちょっと癒して。

水……水……目の前のは……無理。

いきなりコアがクロウと俺の間に割り込んできた。どうしたんだ? 顔を俺の手にすりすりと擦りつけてくる。水を忘れて、コアの頭をわしゃわしゃ。なぜかみんなが頭を撫でさせてくれた。そんなに哀愁あいしゅうが漂っていただろうか?

よし、現実と向き合う。

ため池の水はどうしても無理なので、ゆっくり歩いて洞窟へと戻る。浄化、浄化、浄化。見渡す限り呪いだな……やっぱり気分が滅入る。飲み水か、日本の湧水ってうまいよな~。

「水……水……」

バシャ、バシャ。

解決、水は魔法で作れたようだ。