「ねぇねぇ、そういえば、みんな今年のスキルチェックってもう終わった?」
ギルドの受付カウンターの中で、少し人が落ち着くお昼下がりの時間帯、ルーが一枚の紙を見つめながら、書類の片付けをしているオーリや、地図の補充をしていたアミットに話しかけた。
「あ、私は昨日終わらせたっす! 複写が漸く、レベルが一つ上がってたっす」
嬉しそうに答えるオーリに、アミットは私はまだ、と肩を竦めながら答えた。
「どうせ、業務してる程度じゃそうそうレベルなんて変わらないじゃない? 正直、もう、これ以上は上がる気してないし」
アミットの言葉に、ルーはそうだよね、と頷いた。
「……でも、シエラ姐さんは、受付嬢になってから、あのスキルを取得して、今のレベルまで成長したって言ってませんでしたっけ?」
オーリがふと、思い出したように言う。