「………………わかった。レティシアがそう言うなら、信じるよ」

俺は、レティシアが好きだ。

レティシアを心から信じている。

そんなレティシアが信じてと言うのならば──なにも言わず、妻を信じよう。

しばしの、ほんの短い別れの抱擁。

それを終えてレティシアから手を放すと、

「ホラ、俺を連れていくんだろ」

俺はホラントの近くへ行き、両腕を差し出す。

そして手枷を嵌められ、五人の〝王家特別親衛隊〟と共に教室を後にするのだった。