あとがき


 いしがきじまに行ってきたのです。

 僕は出不精なもので、ふだんはあまり遠出しません。仕事で呼ばれて海外に行ったことは二度ほどあるのですが、国内では最長距離の移動でした。

 一週間程度の予定だったのですが、どうも台風が来るらしいとのことで、もしかしたら飛行機が欠航になるかも、という情勢でした。

 結果、出発前日までに飛行機は飛びそうだと判明したのですが、途中で石垣島含むやま諸島を台風が直撃しそうな見込みで、帰りの便があやしい感じだったのです。

 ひょっとしたら、帰りが一日二日、延びるかもしれない。

 でも、この機会を逃したら石垣島に行くことは二度とないかもしれないので、思いきって出発することにしました。

 石垣島に着いたら一泊して、翌朝、フェリーで西いりおもてじまに渡り、二泊して石垣島に戻ってくる、という旅程でした。

 幸いなことに、石垣島に戻ってくるまではそこそこ天気に恵まれて、満喫できました。

 まさか、石垣島をさらに満喫することになるとは、思いもよりませんでした。

 飛行機が一向に飛ばなかったのです。

 石垣島一帯は何日か荒れた程度でさほどでもなかったのですが、おきなわ本島がとにかくひどいことになっていて、どうにもならない有様でした。

 もともと一週間のはずが、石垣島で五日も延泊しました。それで、石垣島から経由ではね空港までは行けたのですが、僕はほつかいどうに住んでいます。お盆近くだったので飛行機も新幹線もチケットがとれず、とうきようでさらに二泊する羽目になりました。

 こんなに長い間、自宅を離れたのは生まれて初めてです。昔、おおをして手術を受けたときでも、一週間と入院せずに家に帰りました。この先、外国に行くことがあったとしても、これほど長く家を空けることはないような気がします。

 ただ、西表島は面白かったですし、石垣島に至っては引っ越して少しの間、住んでいたような感じさえして、なんとかまたいつか行きたいと思っています。

 そういえば、月刊コミックジーンでゆととさん作画による『いのちの食べ方』のコミカライズがスタートしています。すばらしい漫画なので、是非お読みください。

 最後に、Eveいぶさんと関係者各位、まりやすさん、イラストを担当してくださっているlackらつくさん、担当編集者のなかみちさんと、この小説を読んでくださった皆さんに心より感謝します。また次巻でお会いできたらうれしいです。

じゆうもんじ あお