「っ、は、あああっ! ああっ!」

 余裕のない嬌声。減らず口を叩くヒマさえない。

 ぐちゅっ、ぐち、じゅく。

 生々しく、いやらしい性交の水音が、寝室の静寂を打ち破る。だが、気にしてはいられない。

「ああ、欲しい、欲しい。知代が、欲しい……っ!」

「利央さん……っ!」

 互いに汗だくで、気持ちよくて、幸せで。嬉しくて、満たされていく。

「あ、あぁ、あっ、あ、くる、だめっ」

 知代の震えは一層強くなり、イヤイヤと首を横に振った。

 それを制止するように、鹿嶋は唇を重ねてくる。

「~~ッ!」

 口を塞がれたまま、知代は高みに昇り、果てた。背中が反って、鹿嶋と繋ぐ手がぎゅっと強くなる。つま先がピンと張って、頭の中が白く爆ぜた。

「はっ、あっ、ああ、んっ!」

 果てたばかりの知代に追い打ちをかけるように、鹿嶋は抽挿の速さに拍車をかけた。

 肌と肌のぶつかる音。汗と蜜が舞って、間接照明に反射してきらきらと光る。

「知代……知代!」

 鹿嶋の動きは止まらない。知代はがくがくと身体を揺さぶられ、鹿嶋は力強く知代の身体を抱きしめる。その楔で貫かんと、最奥に突き上げた。

「く、っ……う……っ」

 楔の先端からびゅるびゅると精が放たれる。膜越しに、知代のまっさらな膣奥を穢していく。

 知代は、それを、嬉しく思った。

「んっ、好き……」

 うわごとのように愛を呟くと、荒く息を吐きながら、鹿嶋が唇にキスをする。

「知代……ありがとう。俺も、愛しているよ」

 その表情は、あまりに幸せそうだったから。知代は気だるい疲労を感じながらも、ぷっと噴き出してしまった。

「なんでここで、お礼を言うの?」

 クスクスと笑い声を立てる。鹿嶋も「そうだな」と一緒に笑った。