「ふややぁぁ。サラお嬢様、それはダメです。なんかスゴくダメですぅぅ」
「
「名前は嬉しいですが、ハムハムは本当にダメですぅ。今日はボクからも報告あるんですからぁ」
「あら、それは聞かなきゃ」
サラは豹吸い(?)をやめて向き直った。
「今回、ロイセンの王太子とともに、王室からは王太子の長男であるアンドリュー王子がグランチェスター領にいらっしゃるそうです」
「王室メンバーのことはレベッカ先生の授業でも習ったわ。確か十七歳でいらっしゃるのよね? 来年アカデミーを卒業されるはず」
「はい。その通りです」
「そちらのお相手は祖父様か、小侯爵一家がするでしょう。お母様のお茶会に王子や隣国の王太子が来るはずないものね」
「そういうものなのですか?」
「そういうものよ」
こういうのをフラグと呼ぶことを、サラは後から思い知らされることとなる。が、ひとまずはもふもふ天国で癒されつつ眠りについた。