3
「ん……」
翌朝。
視界に柔らかな日差しが入り込んできて、俺は眠りから覚めた。
「ふわぁ〜〜あ……」
頭がすっきりしている。たっぷり休息を取ることができたようだな。
「腹減ったな……」
そういえばちょうど食パンを切らしているんだったか。
卵とベーコンなら用意があったはずなので、面倒だが自分で作るしかないか……。
そう思ってベッドから離れた、その瞬間。
──コンコン。
「ん……?」
ふいに玄関のドアが叩かれる音がして、俺は目を細める。
なんかデジャブを感じる展開だぞ。
かつてはシャーリーが無理やり押しかけてきて、とびきりに
とはいえ悪意も特に感じられないし……いったい誰だ?
「は〜い、お待ちください」
ドア越しにそう返事をしつつ、俺はひとまず洗面所に足を運ぶ。少しだけ髪がはねていたのでそれを整えると、改めて玄関のドアを開けた。
「お待たせしました……って、え」
「あ、やっぱりこの家で合ってましたか……! 良かったです」
ちょっと恥ずかしそうな笑みを浮かべているその来訪者に、俺は開いた口がふさがらない。
「ムルミア村には一度お邪魔してますからね〜。あの時アルフさんのお家の場所を聞いといて正解でした」
「い、いや、その……」
俺はどもりつつも、それでも大声でツッコみを入れた。
「ラミア王女殿下! どうしてこんな所に来てるんですか!!」
──ラミア・ディ・ヴァルムンド。
ここヴァルムンド王国の第三王女であり、かつ俺の〝知り合い〟でもある。
そう。
彼女は王族という立場なのだ。
にもかかわらず、こんな辺境の村に訪れるばかりか、俺の家まで足を運んでくるなんて……!
「どうして……って、酷いです。来ちゃいけなかったですか?」
そう言って、