えーっと、懐かれた、のか? え、違う?
リーナの反応に動揺していると、そこに影が現れた。
振り向くと、ちょっと不機嫌そうなラナが、
「ちょっとゼフィルス! 何新しい子にデレッとしているのよ! というかさっきからベッタリとしすぎよ! 私にも構いなさい!」
え? まったく身に覚えが無いんだけど? そしてこっちもデレてる!
「ゼフィルス、そろそろ皆の方を回っても良いのでは無いかしら? ヘカテリーナさんだってずっとあなたと一緒だから心が休まらないはずよ」
シエラまで来た。
え、なんかシエラまでトゲのある口調なんだけど?
「あの、わたくしは別にゼフィルスさんが居てもらっても──」
「もうゼフィルス君、せっかく作ったお料理が冷めちゃうからこっち来て。よそってあげるから。あと〈幸猫様〉にもお供えしよう。〈耀きの恐竜ステーキ〉も食べてもらおうよ」
最後はハンナが俺の腕を取り、無理矢理テーブルの反対側に連れて行った。
なんかハンナも機嫌悪い?
リーナが何か言っていたが、ハンナの声にかき消されて聞き取れなかった。
俺はハンナに〈耀きの恐竜ステーキ〉を渡されて自分の使命を思い出し、その足で〈幸猫様〉へお供えしてしっかりお祈りした。〈幸猫様〉今回も良いものをありがとうございました。次もまた良いものください!
その後、なぜかニコっとしたハンナたちにルルたちのいる場所に連れて行かれ、たくさん料理を食べさせられた。
とはいえさすが料理専門ギルド〈味とバフの深みを求めて〉に依頼した品だけあってどれも美味しかったが、君たち食わせすぎじゃ無い? もう入らないって。え、まだ食わす気? 気のせいだよな?
結局、俺は腹が膨れすぎて身動きが取れなくなるまで料理を食べるはめになった。
こうして歓迎会&祝賀会は過ぎていったのだった。