第6話 中級ダンジョンから始まる中ボス。フィールドボス!

「さすが中級は強いわね」

「はい。それに初級ダンジョンよりMPの消費が大きいです。意識してセーブしなければ簡単にMP切れになりますね」

初の戦闘終了からしばらく、現在〈丘陵の恐竜ダンジョン〉第3層、戦闘が終わったところで思わずといった風にシエラが呟いた。

それにエステルが同意し、これまでの戦闘について感想を話し合う。

「特に足の速い〈トルトル〉と力の強い〈サウガス〉が一緒に来た時が少し厄介だわ。気のせいかしら、モンスターが連携を取っている気がするのよ」

ちなみに〈サウガス〉は四足歩行で胴体がデップリしているサウルス型モンスターだ。足は遅いが攻撃力が高く、シエラも少し手こずっている。

しかし、さすがシエラだ、よく観察している。俺はシエラの話に加わって答えた。

「そりゃあ気のせいじゃないぞシエラ。中級ダンジョンのモンスターは少なからず連携を取り始めるからな」

正しく言えば連携っぽくなっているだけで連携を取っているわけではないのだが、本当に連携してくるタイプのモンスターも出てくるため嘘は言っていない。

足の速い〈トルトル〉と力の強い〈サウガス〉はゲーム時代も一緒に出てくるパターンが多かった。

動きの速い〈トルトル〉は行動パターン的に遠距離から飛びかかってくることが多い。

それに対し、〈サウガス〉は鈍いけど力強い突撃が主な攻撃だ。

戦闘中は足の速い〈トルトル〉を後回しにして、動きの遅い〈サウガス〉をまず屠るのがやりやすいが、そのためにこちらも足を止めたりすると遠距離から〈トルトル〉が飛びかかってくるパターンが組まれている。

そのためシエラはやりづらそうにしているわけだな。

対抗手段や立ち回り方をいくつかシエラに説明しておく。シエラも連携に対する対抗手段はいくつか知っているとのことなので今度から試してみるそうだ。

次にエステルだが、

「あとエステルの言うとおり、中級ダンジョンからはモンスターが強くなるからと言ってスキルに頼りすぎてもいけない。だが、使わなさすぎるのもダメだ。その辺は戦闘しながら通常攻撃とのバランスを探っていこうな」

「はい」

「当面、エステルは『ロングスラスト』を多用してみるといいぞ」

一段階目スキル『ロングスラスト』ですか?」

一番弱い攻撃スキルを提案された事にエステルは戸惑った様子を見せた。

しかし『ロングスラスト』はかなりコストパフォーマンスに優れたスキルだ。

一段階目ツリーのスキルなので消費MPはたったの4しかないし、スキルLv5なので威力もそこそこ高い。

二段階目ツリーの『プレシャススラスト』が消費MP7なのでちょっと使いにくいのだ。

『プレシャススラスト』を1回使うより『ロングスラスト』を2回使った方がダメージは遙かに高いため、俺は『ロングスラスト』を多用することをオススメする。通常攻撃とも混ぜやすいしな。

どうせ上層のモンスターであっても『プレシャススラスト』の一撃で屠れないのだ。つまり2発掛かるということ、MP計算なら14の消費だ。1体を屠るのに使うMP量としては中々高い。

『ロングスラスト』でも通常攻撃を混ぜれればスキル2発で倒せる、MP消費はたったの8だ。

MP6の差は大きい。今後はどうすればMP効率が良くなるのかも考えていかなければいけない課題だな。そんなことを説明する。

「なるほど、了解しました。『ロングスラスト』を中心に戦術を組んでみます」

「ま、別に『プレシャススラスト』を使うなというわけではないから。折り合いは付けていこうな」

中級ダンジョンは初級とはやはり勝手が違う、広さも強さも色々違うため最初はゆっくりならしていこう。

「ねえゼフィルス、このダンジョンって凄く広いけど何階層まであるの?」

話が終わるのを待っていたのか後ろからラナが質問してきた。

おお、ラナよ。俺に聞いてくれるのか? 良いだろう。なんでも答えるぞ!

「〈丘陵の恐竜ダンジョン〉は30階層だな。前に説明したかもしれないが10層毎に転移陣があってダンジョン門と行き来出来るぞ。さらに10層と20層の辺りにはフィールドボスというのが配置されていてな。これは倒しても倒さなくても階層自体は通ることが可能だが倒さないとショートカット転移陣が利用出来ないという仕様で───」

「ちょ、ちょっと待ってゼフィルス。なんでそんな早口なのよ! 一気に言われても分からないじゃない!」

おっとしまった。ラナが頼ってくれて少し舞い上がってしまったみたいだ。

「あははは、すまんすまん」

「もう」

その後ちゃんと噛み砕いて説明する。

「初級と中級で大きく違う点の一つが、最奥のボスとは違う、中ボスが登場するようになるところだな。その名もフィールドボス。10層毎に登場するようになりショートカット転移陣を守護するボスだ。これを撃破すれば1層にある地上との出入り口付近に転移するショートカット転移陣を起動することが出来る」

最奥のボスとはまた違うボスだが、撃破したときの報酬は大きく変わらない。宝箱も素材も落とすし、転移陣まで起動する。

そう、今後は10層毎に一時的に帰還できるようになるのである。素晴らしい。

「それだけじゃなく、何でショートカット転移陣と呼ばれているかというと、実はこの転移陣、なんと相互通行が可能なんだ!!

俺は背後にジャカジャン! とテロップが出そうな勢いで言った。すごいことだぜ、つまり初級とは違い、中級からはダンジョンの続きから始めることが出来るのである!

つまり10層から再開することが可能! すごい便利!

それを聞いたラナの反応は、

「あ、それは知っているわ。結構有名だもの」

「あ、知ってたの」

うんまあ……そういうこともあるよね。

「でもフィールドボスね! 強いのかしら?」

「コホン。普通に強いな。フィールドボスにも色々と種類があるが、どいつも一筋縄じゃいかないぞ。例えば──あっとそうだ。ちょっと全員聞いてくれ! 徘徊型のフィールドボスには気をつけろ。これだけは絶対覚えておいてくれ」

ラナの質問に答えている途中で思い出したことがあったので全員に伝えておく。

「徘徊型? って何?」

「徘徊型っていうのは決まった場所に留まらずにその辺をうろうろと跋扈ばっこしているボスのことだな。このタイプとは突発的戦闘になりやすい、構えがちゃんとできていない状態でぶつかるから被害を受けやすいんだ」

10層の倍数に登場する守護型とは違い、常に徘徊してプレイヤーを見つけたら襲ってくるという凶悪なボス。歩いていたら遭遇戦になるのがこのタイプ。HPをマメに回復させていないと最初からピンチの状態でボスに挑む事になる場合もあるから気をつけろ。

俺も昔はこまめに回復するのが面倒で、ボス部屋の前で準備万端に回復して挑むタイプだったので徘徊型との遭遇戦には何度か痛い目に遭った。襲われて普通に全滅したりするので周知徹底させる。ただ徘徊型は下層にしか登場しないのでそれまでは安全だけど、一応な。

それだけ徘徊型が怖いボスなためしっかりと説明していく。

「あと徘徊型で危険なのは小型のボスだな。大きいボスは見た瞬間、あっボスだ、って分かるんだが小さいタイプは普通のザコモンスターかなぁって思って挑んでやべぇ事になる場合がある。見たことの無いモンスターに出会ったらまずボスを警戒しろ」

ゲーム〈ダン活〉ではBGMですぐ分かるのだがここはリアル。もしかしたら分からない事があるかも知れないからな。

そんな説明をしつつ、少しずつ階層を降りていく。

まず目指すは10階層だ。


歩き続けてしばらく、俺たちは午後2時、目標階層の10層に到着した。

「やっと10階層に到着ね!」

「ラナは元気だなぁ。気持ちはすごく分かっちゃうが」

もうね、ゲームしてたら元気になるよねっていうね。

女の子がスイーツを食べれば問答無用で元気になるのと同じだろう多分。

まだ10層なのにも拘わらず時間は午後2時なのはこの中級下位チュカの階層自体が広いからだ。故に1層を探索するのに結構時間が掛かってしまう。それに、やはり初めての中級ダンジョンだ、モンスターに慣れたり罠に慣れたりする必要もあったため、ゆっくりめに攻略していた。

なんだか初めてゲーム〈ダン活〉をプレイしていた時を思い出したぜ。

また、進行の途中いくつか宝箱も発見した。

中級ダンジョンでも行き止まりに宝箱が湧く場合がある。

俺の経験則からこの辺かと当たりをつけて確認したところ今までに三つの宝箱をゲットできた。まあ全部〈木箱〉だったのだが。ちなみに罠は一つだけあった。俺は〈罠外わなはずし課〉での練習の成果を活かし、罠外し用のアイテムで華麗に解除して見せたのだ。

その時の女子の反応は、とても気持ちの良いものだった。チヤホヤだ。もう一回こないかな?

隠し扉の方も順調に開放中だ。

10層までに2箇所の隠し扉があり、そこの宝箱もゲットしてある。ちなみに〈銀箱〉が二つだ。

〈銀箱〉の一つはこのダンジョンのマップだった。第二層で手に入る。

もう一つの〈銀箱〉からは釣り用アイテムの〈耐久ロッド〉だった。いつか釣りをするときにでも使おう。

採取の方も順調だ。このダンジョンは人気が低いという話は本当だったようで、手がつけられていない採取ポイントが数多く残っていた。というかまったく手をつけられていなかった。こりゃラッキーだな。

普通ならこの〈丘陵の恐竜ダンジョン〉はキャラのステータスさえ高ければさほど難しくないダンジョンだし、採取ポイントも豊富なので俺の感覚ではかなり優良のダンジョンなのだが、このリアル〈ダン活〉ではその高ステータスを誇る高位職が少ない。

そのため人気の低いダンジョンに認定されてしまっているわけだな。

今後1年生が追いついてきたら人気のダンジョンになるだろうし、今のうちにたくさん採取しておこう。『量倍』付きの〈優しいスコップ〉で大量ゲットだぜ。

「ねえゼフィルス君、10層にはボスがいるんだよね? でもボス部屋が無いよ?」

ハンナが辺りを見渡し不思議そうに聞いてくる。

「ああ。さっき言ったとおりここ10にいるのはフィールドボスだからな。ボス部屋みたいなものは無いんだ。ボスは門番として次の階層の入口付近にいるな」

たどり着いた10層はこれまでと同じ普通の階層だ。

ボス部屋と救済場所セーフティエリアがあるのは最奥の空間だけだな。途中の階層はいつもと同じ。

普通に探索してフィールドボスとも戦わなくちゃいけないので少しばかりハードである。

さすがは中級ダンジョン。

俺は先ほど隠し部屋でゲットしたダンジョンマップを広げ、大体ボスはこの辺にいると指で示す。

「ねえフィールドボスと戦いたいわ! 早く行きましょ!」

「待て待てラナ、フィールドボスがいるのはこの階層の終わりだって言っただろ。まずはこの階層を探索しよう」

「そんなの待ちきれないわ。1層くらい探索を飛ばしても良いじゃない!」

おっと、久しぶりのわがまま発揮である。いや、ラナは割といつものことだったか?

最近はラナのわがままをわがままと思わなくなってきた俺がいます。

エステルやシズたち同様、俺もラナに魅了されてきたとでも言うのか?

ジッとラナを見つめてみる。

「……な、何よ」

銀色の髪をなびかせてラナがたじろぐ。

確かにラナは可愛いし明るいし、笑顔がとても似合うし素敵である。

学園には「王女親衛隊」やら「王女の笑顔を守り隊」なんてものが存在するらしいしラナの魅力にやられる人は後を立たない。不思議な魅力があるのだ、ラナは。

というか魅力度が最初会ったときより上がってないか?

「まあ、いいか」

「いいの? やったわ! さ、エステル、ハンナ、シエラも行きましょ!」

そして俺もそんな笑顔にやられている存在の1人なのかもしれない。

結局許可を出してしまった。

ラナに対して相当甘いな、俺もエステルたちのことは言えない。

笑顔いっぱいに喜んで先へ進むラナを見るとまあいいかと思ってしまう。ちょっと緩みすぎているのだろうか、気を引き締めなければ。

「あ、おいラナ、そっちじゃないぞ。フィールドボスがいるのはこっちだ」

でもポンコツ具合は変わっていないので道を間違えていらっしゃった。

慌てた様子で戻ってくるラナが顔を真っ赤にしている。

「ちょ、ちょっと慌てちゃっただけよ。もう気付いたからセーフだわ」

「なんの言い訳だ?」

それと多分セーフではないと思うぞ?

とりあえず正しい道を指し示すと、ラナは足早にそっちに進んでいく。照れ隠しだろうか?

「私たちも行きましょうか」

「だな。多分、ラナは道わかってないだろうから」

シエラに促されて俺たちもラナの後を追った。

ただ思ったとおり、ラナはすぐに戻ってくることになる、道を聞きに。

分からないなら先頭を進むなよ。

相変わらずラナはポンコツンデレだ。でもそれがいい。


直線距離で15分ほど。途中何度か戦闘を行いウォーミングアップを済ませたところで俺たちはそいつと出合った。

「ね、ねえゼフィルス? なんだかすごく怖いわよアレ?」

さっきの勢いはどこへやら、ラナが恐竜型のボスを見てちょっとビビッていた。

まあデカイ恐竜ってビビるよな。思ったより大きいし。

「あれが話に聞いていたフィールドボスね。道中に出た〈サウガス〉のボスかしら」

「シエラが正解だな。突進力が増してるから十分注意してくれ。攻撃力だけはかなり高いから」

10層のフィールドボスは道中に出た〈サウガス〉型のボスモンスター〈ジュラ・サウガス〉である。四足歩行でトリケラトプスのような胴体をしているが、首はダチョウのように長く辺りを油断なく見渡している。

まだ距離は遠いが、近づくとアクティブモンスターになっておそい掛かってくる。

また、道中のザコモンスターと違いボスはスキルを多用してくるのでそこも警戒が必要だ。スキルは通常攻撃と違って強いからな。

スキルや行動パターンも含め掻い摘んで皆に周知する。

「なるほどね。分かったわ」

「じゃ、準備が出来次第挑むとしよう。ラナ、全員の回復を頼む」

「任せて。『回復の祈り』!」

そうして挑む準備を済ませ、俺たちはフィールドボスへ戦いを挑んだ。


「ギュラララララッ!」

〈ジュラ・サウガス〉が唸り声を上げる。

近づく俺たちに気が付いたのだ。

それまでおとなしかったボスが身体全体をこちらに向け、全力で威嚇行為をする。今にも突撃してきそうだ。

獲物ではなく完全に敵とみなされているな、なんでかは知らない。

このボスとは初対面で敵対した記憶は無いのだけど、もしかしたら俺たちが倒す気満々だと肌で察知したのかもしれないな。

「なかなか鋭い奴だ」

「ゼフィルス、冗談言ってないでやるわよ。『挑発』!」

シエラの挑発スキルで戦闘は始まった。

フィールドボスは最初のタゲをランダムで選ぶ。そのためにまずタンクがヘイトを稼ぐのがセオリーだ。まあ今までとそう変わらない。

「ギュラララララッ!」

「散開!」

タゲがシエラに固定され〈ジュラ・サウガス〉が吠える。続いて黄色っぽいエフェクトが少しの間〈ジュラ・サウガス〉を包み込んだ。モンスターの〈スキル〉アクションだ。

これは四足系モンスターに多い『突進』スキルだな。

〈ジュラ・サウガス〉が黄色く光るエフェクトを纏いながらダッシュしてくる。

とても見え見えな初歩のスキルなので回避かいひするのはたやすい。

しかし、シエラはこれを敢えて盾で受け止めた。

「ぐっ。重いわ」

ガツンと大きな音が鳴り響き、シエラがややの感情を吐露とろして少し引きずられる。

スキルも無しの単純な受け止め。スキル攻撃に対してあまりにも頼りない受けであったが、しかしシエラは言葉とは裏腹に難なく受け止めた。さすがシエラである。

「バフを掛けるわよ! 『守護の加護』! 『回復の祈り』!」

それを見てようやくラナがバフと回復を掛ける。例のごとく、初撃だけは普通に受けさせてほしいとはシエラに言われていたため、今のタイミングだ。

全員にバフが掛かり、少しダメージを負ったシエラもラナの回復によりすぐさま全回復する。

「ギュラララララッ!」

突進を止められた〈ジュラ・サウガス〉が首を横に振って鞭打ちのような動作にでる。これもスキル『頭打あたまうち』だ。シエラはこれに対し盾を構えつつ後ろにバックステップして回避する。

「動きが止まっているぞ! 少しずつ攻撃していけ! 『ライトニングスラッシュ』!」

「了解です! 『ロングスラスト』!」

「『フレアランス』!」

「ギュラララガガッ!!

初めての中級ボスモンスターということでまずはその動きを観察するメンバーたちを促し、少しずつ攻撃に加わらせる。

エステルはまだ〈ジュラ・サウガス〉への警戒度が高いためすぐに離脱できるよう硬直が短くやや間合いの長い『ロングスラスト』で行ったな。いつでも回避できるように努めるのは良いことだ。

俺は〈ジュラ・サウガス〉の行動パターンを熟知しているし、仮に攻撃を受けたとしても手ひどいダメージは負わないと分かっているため最初から大技で行く。

ハンナは〈マホリタンR〉の力を借りて魔法で攻撃する。しかし、いつでも換装できるように心構えだけはしっかりしているようだ。ハンナのボス戦バリエーションは多い。

「む、周囲攻撃だ! 回避!」

「了解っ!」

「はい!」

「ギュラ! ギュラッ!」

俺の声に反応してエステルとシエラがバックステップした直後〈ジュラ・サウガス〉が尻尾と頭を振り回しながらその場で半回転する。そしてもう一度半回転。ボスの周囲にいれば吹き飛ばされていただろう。

回転攻撃は初歩にして回避の難しい攻撃だ。今回掛け声が間に合ったおかげで無事全員が回避に成功する。

回転攻撃は当たれば吹き飛び、回避するには離れなくてはいけないため近接アタッカーは仕切りなおさざるを得ない、ちょっと嫌な攻撃だな。

しかし、後衛アタッカーからしたら格好の餌食である。何しろその場でクルっと回っているだけなのだ。しかも前衛が退いたので射線も確保、狙いたい放題である。

「チャンスね! 『聖光の耀剣』! 『聖光の宝樹』! 『光の刃』! 『光の柱』!」

「ギュララガガッ!?

ラナの魔法が光る。大技を連発したことによりこりゃ相当なダメージが入ったな。

さすがはうちの魔法アタッカーだ。

ただしこれで終わりではない。

後衛はもう1人いる。ハンナはいつの間にか〈マナライトの杖〉をその場に置いており、その空いた両の手には1本の筒状のアイテムと1本の杖型のアイテムが握られていた。

「いっけぇぇ!! 錬金砲ー!! 錬金杖ー!!