あとがき


初めまして。Webの投稿もご存知の方は、こんにちは。

拙作を手に取ってくださいましてありがとうございます。この度、運良く小説家としてデビューさせていただきましたK1youです。楽しんでいただけたでしょうか?


この作品は、私なら異世界転生をどう描くだろう……という挑戦から始まっております。

誰にも止められないチート魔法使いを主人公に据えたい。だからと言って、生まれながら最強だったなんて設定にはできません。基本的に理屈っぽい人間なので、私は現象に理由を求めてしまうのです。そこで生まれたのが、魔力の起源であるモヤモヤさんと、それを何故か目視できるレティだった訳です。彼女の変な目はチート能力に違いありませんが、ヘドロに浸かって号泣する、モヤモヤさんを除去しないと日常生活で無駄にストレスが溜まるなど、プラス方向にばかりは働いていません。

このあたりを細かく設定してしまうのが私です。

書籍化にあたってそれなりのストーリーを追加させていただきましたが、それも私のこだわりからでした。

異世界に転生したのだから、その幸運を目一杯に堪能したい。それがレティの目的です。

モヤモヤさんが見える事を切っ掛けに、レティが魔法に興味を持つのは当然の流れだと言えるでしょう。現代に生きて、魔法なんて不思議現象と出会ったなら、私でもそう考えます。

かと言って、貴族に転生したからと現代人がそれらしく生きられるものでしょうか? 私なら、そんな面倒はご免こうむります。それなら、レティはどうして立場を受け入れられたのでしょう? ……なんて考えていたら、肉付けに二万字近い追加エピソードを書いていました。

本巻最後の「埒外の魔法使い」なんて、もっと酷いです。

できれば一巻の最後をレティの活躍で締めくくりたい。そんな事をぼんやり考えていたある日、偶然立ち寄ったイベントで自衛隊が戦闘車を公開するところに立ち会いました。

その時、唐突に閃いたのです。是非とも、これとレティを戦わせたい!

誰に頼まれた訳でもないのに、そのまま徹夜で追加エピソードを書き上げていました。

これはあくまで本編で、書き下ろしSS扱いにしないでほしいと我儘を言ったのも私です。書いたら書いた分すべてを一冊に捻じ込んでくださった編集様、本当に感謝しています。

おまけに、思い付きの追加にまで挿絵をつけていただきました。パルプピロシ先生、美麗なイラストをありがとうございます。レティって、こんなに可愛い子だったのですね。

実際のところ、私は小説家になった気がしていません。書籍化しても、未だ趣味の延長のつもりでいます。そんな私の作品に興味を持っていただいた読者の皆様には、感謝してもしきれません。少しでも楽しんでもらえる作品となるよう、今後も尽くしていきたいと思います。

できるなら、二巻以降もお付き合いいただけると幸いです。それでは、また。