その彼の前に再び白銀の魔狼族ワーグが出現した。

「ひぃいぃいいいぃぃぃぃいいいぃぃぃ!!

 レドベンの悲鳴が壊れた撥条ぜんまい時計のように響く。

 だが、それは長く続かない。勝負は一瞬だった。

 レドベンの首が胴から切り離される。眼鏡と一緒に中空を回転し、戦場に転がった。

 これが決定打となる。

 メッツァー軍は蜘蛛くもの子を散らすように逃げまどうのだった。



「おのれぇぇえええええ!!! ヴァロウォォォォオオオオオオオ!!!!」

 バルケーノは上空でえる。

 ギョロリとした目玉に炎を宿し、やっと落ち着き始めた愛竜の首を叩いた。一転攻勢だとばかりに、たいそうを振るい、飛竜とともにヴァロウに向かって突撃を開始する。

 敵将ヴァロウは動かず、剣を地面に突き立てたままの体勢で、襲い来るバルケーノを迎え撃った。

 距離にして約十歩と迫った時、ヴァロウが口を開く。

「放て!!

 その号令の直後、一直線にヴァロウに向かって飛んできた飛竜の体勢が傾く。

 腹の部分をさらし、万歳するように翼を広げた。その姿は騎乗者を守ったようにも見える。

 バルケーノは一瞬、何が起こったかわからないまま、生暖かい愛竜の血を浴びた。

 飛竜の腹に大槍が刺さっていた。一本だけではなく、何本もの槍が竜の身体を貫いていたのだ。

 バルケーノの視線が動く。すると、ヴァロウの後ろで、だいきゅうを引く工兵の姿を見つけた。すでに次弾は装填され、こちらに照準を合わせている。

「おのれ!!

 バルケーノの怒りの炎はますます燃え上がる。

 しかし、その愛竜は花火の燃えかすのように地面に落ちていった。

 大きな土煙を上げ地面に激突した瞬間、バルケーノは飛竜から投げ出される。

 七〇に手が届こうかという老将は地面に倒れ伏すも、しぶとく生きていた。

 痛みを無視するように立ち上がり、鋭い眼光をヴァロウに向かって叩きつける。

 その横で今にも死に絶えそうな愛竜が力無い声で鳴いていた。時折、長い首をもたげた姿は、主に助けを求め、手を伸ばしているように見える。

 バルケーノは大槍を持ち上げると、大きくぎ払う。愛竜の首が飛んだ。どぶっと気色悪い音を立てて、血が噴出し、愛竜は息絶える。自分が手塩に育ててきた愛竜を自らの手で殺したにも関わらず、バルケーノの口元には笑みが浮かんでいた。

 もうすでにこの時、彼の頭の中には愛竜と過ごした日々が忘れ去られていた。

 不安定な義足で土をき、ややふらつきながら、ヴァロウに近づいてくる。危機であればあるほど、その口元は愉快げに歪んだ。

「かかっ! これであの時と状況は同じだな」

 あの時というのは、メッツァー南方の森で一戦交えた時のことを言っているのだろう。

 確かに、あの時飛竜の頭はヴァロウによって斬り飛ばされていた。

 側にはメトラがいて、ゴブリンがバルケーノを囲んでいる。奇しくも人員の配置も似ていた。違うのはザガスがいないことと、数と規模ぐらいだろう。

 あの時もそうだった。不利な状況であっても、『竜王』バルケーノは笑っていた。

「ヴァロウ、貴様に改めて一騎打ちを申し出る! さあ! 存分に戦おうぞ!!!」

 バルケーノは大槍を掲げ吠えると、切っ先をヴァロウへと向ける。

 対してヴァロウは姿勢を崩さず、表情すら変えなかった。

「断る」

「なんだと! なにゆえだ!?

「必要ないからだ」

「必要ないだと!!

 バルケーノは憤激した。

 彼にとって、ヴァロウとの再戦は望むところであった。むしろ待ち望んでいた。自分のすべてをぶつけられる相手──それが今目の前にいる敵将だからである。

 結果、すげなく断られてしまった。『竜王』と恐れられた男が憤るのも、理解できないわけではない。だが、バルケーノの憤怒を感じても、ヴァロウは微動だにしなかった。

 剣を持ち上げても構えることはなく、ただ顎をしゃくる。

「後ろを見ろ」

「後ろ……?」

 バルケーノは大槍を肩にかつぎ、後ろを振り返った。

 おお……と声が漏れ出る。

 それはメッツァー軍本隊が別部隊と戦っていた戦場だった。今は薄く土煙が上がっており、視界が判然としない。だが、陽炎のように揺らぎながら、人が歩いてくる。

 否──人ではない。魔狼族ワーグだ。

 千数百という魔狼族ワーグが、メッツァー軍本隊を食い破り、魔族軍本隊と合流しようとしていた。

 そこにバルケーノの兵の姿はない。変わりに地面に転がっていたのは、おびただしい数のメッツァー兵のむくろであった。コテンと調子外れな音を立てて、バルケーノの近くに転がってきたのは、参謀レドベンの首だ。カッと口を開き、苦悶の表情を浮かべている。

 すでに魔狼族ワーグに食われたのか、頭蓋の一部が剥がれ、のう漿しょうが飛び出ていた。

「馬鹿な!! メッツァー軍八〇〇〇の兵はどこへ行った!! どこへ消えたと言うのだ!!

 三六〇度くまく見渡したが、味方はどこにもいない。

 人間で立っているのは、ただバルケーノ一人だけだった。

「メッツァー軍は全滅した。我ら第四、第六師団三〇〇〇に食い破られたのだ」

「ふざけるな! まだ終わっておらん! 我はまだこの通り生きておる! 今一度、言おう! ヴァロウ! 我と一騎打ちをしろ!!

「断る。もう戦いは決した。終わった戦場に興味はない」

「はっ! そちらが来ないならば、こっちから行ってやるわ!!

 バルケーノは歩き出した。片方が義足ゆえ、その速度は並以下だ。

 だが、ヴァロウは自ら前に出て、バルケーノと剣を交えることはしない。

 じっと、そのあわれな猛将を睨んだ後、口だけを動かした。

「放て!!

 その瞬間、バルケーノに向かって一斉に矢が放たれる。

「この程度!!

 バルケーノは大槍を振るって降ってくる矢を跳ね返した。

 まとっている鎧も分厚く、早々肉に届くことはない。

 しかし、彼が受けたのは、一〇、二〇の矢ではなかった。

 魔族軍の本隊は、千本の矢を一斉にバルケーノに浴びせる。矢の雨は、驚異的な圧力をもってバルケーノに降り注いだ。最初こそ大槍で弾いていたが、如何に『竜王』と言われたバルケーノでも、体力がじんぞうというわけではなかった。息を切らし、振るう槍に冴えが失われた瞬間、鎧の継ぎ目に矢が刺さる。さらに矢は増え、気付けば針鼠ならぬ、鼠と化していた。

 それでもバルケーノは息をしていた。

 たまらず膝をついたものの、眼光の鋭さは決して衰えていない。

 反抗的な目が、ヴァロウをく。

「何故だ、ヴァロウ!! 何故、一騎打ちをせぬ!!

「答えは先ほど言ったはずだ。必要ないと……」

「違うな! 怖いのだ!! この猛将にして『竜王』バルケーノが怖いのであろう!!

 バルケーノはあざわらう。

 安い挑発だとわかっていても、メトラは我慢できない。

 ヴァロウがバカにされて、黙っていられるほど、秘書は大人ではないのだ。

 自ら矢を引き、とどめを刺そうとした直後、別の方向から笑いが聞こえた。

 ヴァロウだ。肩を揺すらし、くつくつと笑っている。

 対峙するバルケーノと同じく、何か狂気じみていた。

「貴様が猛将だと……。将だと……。笑わせてくれる」

「な、なにぃ! 我を将と認めぬというのか!?

「立場上はそうであろうよ。だが、お前は何か忘れていないか?」

「忘れる、我が……。何を……」

「簡単だ。同胞であるはずの反乱軍を虐殺し、今もなおメッツァーのあちこちでは、貧困で人が死んでいる。なのに、お前は自分の私利私欲のために戦端を開いた。ただ自分が将であろうとするあまり……。最後には実の娘すら手にかけた──違うか?」

「ルミルラを……殺した……。実の娘を…………」

 メトラは息を呑む。ヴァロウの言葉は推測でしかないことはわかっていた。だが、バルケーノは言い返さない。その表情を見て、メトラも、そしてヴァロウ自身もルミルラの死を確信する。

 やがてバルケーノは呟いた。

「…………貴様。何が言いたい」

「そんな男が将を語るか。片腹痛いな、バルケーノよ。そういう人間をなんと言うか知っているか」


 人殺し、と言うのだ。


「────貴様ッ!!

「お前は街角でナイフを構えたごろつきと変わらんのだ。戦場は家族のため、国のために戦う戦士の死に場所だ。お前のようなけがれた人殺しが死んでいい場所ではない。だが、案ずるな。お前にふさわしい死に場所を俺は用意した」

 ヴァロウはこの時初めて動く。手を掲げ、何か合図を送った。

 すると、バルケーノを囲んでいた魔族の垣が割れる。

 割れた先に現れたのは、人だ。それも女である。襤褸ぼろを纏い、特別美しいというわけではない。貧民街ならば、どこにでもいるような妙齢の女であった。

 バルケーノが知らないのも無理はないだろう。彼女はヴァロウが以前、メッツァーの城門前で助けた母親である。その母親は魔族に囲まれ、ただ戸惑うばかりだった。

 さらに膝を突くバルケーノに目で射抜かれ、「ひっ」と身をすくませる。

「なんだ、女……」

 恐怖で震える母親の代わりに、ヴァロウは説明した。

「その女は反乱の折、夫を亡くした未亡人だ。そして、つい先日病気だった息子も亡くした」

「……ふん! だからどうしたと言うのだ!?

「どうしたですって!?

 さっきまで恐怖に引きつっていた母親の顔が一転し、たちまち赤くなっていく。

 今度は彼女がバルケーノを睨み返す番だった。

「私も夫も反乱には荷担していなかった。だけど、あなたたち兵隊は私の夫をゴミのようになぶり扱うと、最後に笑いながら殺した。私たちは何もしてないのに。ただ平穏に暮らしたいだけだったのに……。悪魔と罵り、お前の、お前の兵は夫を殺した。しかも、最愛の息子までもが……。うっ────うわああああああ!!

 怒ったかと思えば、今度は泣き始めた。だが、すぐに顔を覆った指の間から、薄暗い色の眼光が放たれる。さしものバルケーノも、母親の迫力に押されて、「むぅ」と唸った。

 その異様な雰囲気の中で、ヴァロウは高らかに宣言する。

「これより罪人バルケーノを処断する」

「ざ、罪人だと!」

「だが、我らは魔族である。人間の法律には従わん。魔族にも人間を裁くという判例はない。よって第六師団師団長ヴァロウが、独断を以て判断を下す」


 バルケーノ……。貴様を刑に処す。


「私刑だと! 我を裁くだと! 魔族がか!? 笑わせるな! 一体何の権限があって……」

 その時、バルケーノの前に人影が映る。

 顔を上げた時には、鋭い刃がよろいの継ぎ目を狙って振り下ろされていた。

 首筋からはわずかにれていたが、深々と首元に刃が刺さり、血が噴出する。

 脳天を突くような痛みが、バルケーノに襲いかかると、さしもの猛将も悲鳴を上げた。

 刺したのは、あの母親だ。暗い目をして、バルケーノを睨んでいる。

「女……。貴様ぁ!!

 それでもバルケーノは傷口を押さえながら立ち上がろうとする。

 しかし、そこから一歩たりとも動くことはなかった。いや、動けなかった。

 先ほどの女の一撃にしてもそうだ。バルケーノであれば、素人の攻撃など見てからでも余裕でかわすことができたはずである。しかし、反応できなかった。老いでもなければ、疲れでもない。まして負傷の影響とも認めたくなかった。そしてその段になって、バルケーノはようやく気付いたのだ。

「毒か……」

 バルケーノは刺さった刃ではなく、矢を引き抜いた。

 そのやじりには毒が塗られていたようである。だからなのか、身体が思うように動かない。

 すると、今度は誰かが背中の上にのしかかってきた。動けないバルケーノは為す術なく、地面に押し倒される。あごしたたかに打ち、うつぶせになった。

 その状態のバルケーノを取り囲んだのはゴブリンたちだ。一斉に飛びつくと、バルケーノが纏っていた鎧を脱がし始める。愛槍すら取り上げられ、猛将は裸一貫となった。

「ヴァロウ! 貴様、一体我に何をしたいのだッ!」

「聞いてなかったのか? ならば、もう一度言おう。これは私刑だ……」

 ヴァロウは合図を送ると、再び魔族の後ろから人間が現れた。

 一人ではない。五〇、いや一〇〇人はいるだろうか。

 大勢の人間が魔族のあいって、バルケーノの方へと向かってくる。

 皆、先ほどの母親と同じく薄暗い瞳をし、その奥から殺気を放っていた。

 各々武器を握り、歯に怒りをめ、ひたひたとバルケーノとの距離を詰めてくる。

 殺気とえんがまるで毒のようにバルケーノの周囲に溶け込んでいった。その毒はバルケーノの身体の中でいずり回り、『竜王』を金縛りにする。

 さらに空気に混じった殺気の影響か。それとも、処断されることになって初めてバルケーノが罪悪感を覚え、そう見えてしまったのか。真偽は定かではない。だが、一〇〇人以上の人間の中にあって、明らかに異形である人の姿を、バルケーノは大きな瞳で捉えていた。

 落ちくぼんだがん、血まみれの顔、手や足のない人間たち……。

 それは、バルケーノに絡まったおんりょうたちであった。

「────ッ!」

 途端、バルケーノは息を呑む。

 その怨霊の中にあって、バルケーノがよく知る人物が立っていたからだ。

 黒い髪と白い肌。大きな黒目に生気はなく、ただ唇には血の跡がついていた。

 その恰好は村人のようであったが、間違いない。

 夢かうつつか……。バルケーノ自身が手にかけた娘──ルミルラがぼうと浮かんでいた。

「や、やめぇ! やめろぉおぉおおぉぉぉおお! 来るなぁ!!

 とうとうバルケーノの口から悲鳴が上がる。

 怨霊を振り払うように手を伸ばすが、やはり毒の影響で思うように動けない。

 そんなメッツァーの領主を人間たちや怨霊たちが、たちまち取り囲んだ。

「頼む! 助けてくれ! 仕方なかったのだ! 我とて! 我とてこんなことを!」

 バルケーノは亀の子になり、頭を抱えた。まるでせっかんを受ける子どものように、許しを請う。

 これが猛将の正体である。バルケーノはすべてをかえりみず、ただ己の戦功だけを誇りとし、最後には猛将として華々しい散り際を求めた。

 だが、ヴァロウは許さなかった。

 最期の最期に、バルケーノに罪と対峙することを強要したのである。

 ただ戦場にのみ己を見出し、きょしょくを重ねた猛将。

「バルケーノよ。そういう人間をなんと言うか知っているか?」


 裸の王様と言うのだ。


 まさに今のバルケーノの姿そのものであった。

 瞬間、亀の子になったバルケーノに一〇〇の刃が振り下ろされる。

 それも一度や二度ではなく、何度も、何度も振り下ろされた。

「きひひひひひひひ!」

「ぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

「ひゃああああああ!」

 奇声が上がり始めた途端、バルケーノに刃を振り下ろしていた人間の表情に変化が生まれる。

 いや、肌の色そのものが変わり始めていた。

 顔面が赤黒く染まり、赤い眼光がうごめく。一体腹のどこからそんな音を出せるのかわからず、奇声を上げ続けていた。すでに身体は限界を迎えているはず。なのにバルケーノを突き刺し続けた。

「ヴァロウ様……。これは──」

 メトラは慌てるが、当のヴァロウ本人は冷静だった。

「狂人化だな」

 大気や人間、魔族の中には、魔素マナという魔力の原料となるものが含まれている。その性質は精神によって左右され、時に身体の変化を促すこともあると言う。そのけんちょな例が、狂人化である。

 極限の精神状態になった時、理性は破壊され、人間らしさを失う。その性質は、魔族に近い。洗脳することは容易たやすく、訓練すれば『狂戦士』として戦列に加えることも可能だった。

「彼らの狂人化は避けられなかった。いずれ精神のたがが外れ、暴走した魔素によって自ずと廃人になっていただろう」

「彼らを生かす道はこれしかなかった、と……」

 メトラは少し強い口調で言うが、ヴァロウを責める気にはならなかった。

「残酷だと思うか?」

「はい。ですが……。あなたが背負うなら、私も背負うだけです」

 メトラの言葉を聞いた後、ヴァロウは「やめろ」と合図を送る。すると、狂人化した人間たちはぴたりと手を止めた。そしてヴァロウはバルケーノの前に進み出る。

 全身を朱に染めようとも、バルケーノは生きていた。すでに虫の息ではあったが、鋭い眼光は健在のままだ。近づいて来たヴァロウを噛みつかんばかりに睨み付けた。

「バルケーノ、貴様に聞きたいことがある。十五年前の話だ。メトラ王女が殺される前に、お前は彼女とえっけんしているな」

「きさ、ま……。やはり……あの小僧か…………」

「答えろ。そうすれば、最期に我が剣で以て、とどめをくれてやろう」

「くくく……。一体何のつもりだ? 復讐、か? 無駄だ……。貴様には無理だ。……この世界はすでに、くさっておる」

「だから、お前はせめて将として綺麗な散り際を望んだのか。実の娘を殺してでも……」

「人は増えすぎた。八〇〇〇人を……失っても、またいくらでも生まれてくる。覚えておけ、ヴァロウよ。人の命など存外軽いものよ……。そしてお前が相手にしようとしているのは、そういう輩だ」

「…………」

「上級貴族に気を付けよ…………。特にダレ、マイル……には…………」

 ついにバルケーノの意識が切れると、ヴァロウは剣を抜いた。

 直後、鋭い音が鳴り、バルケーノの首が転がる。

 苦悶の表情を浮かべ、飛竜と共に飛んだ空に視線を投げかけていた。

 ヴァロウはバルケーノの命を摘み、討ち取ったのではない。ついに処断したのだ。

 転がった首級みしるしの髪を乱暴に掴み上げ、皆の前にさらし上げる。

「メッツァー城塞都市領主バルケーノを、ここに処断した!」

 ヴァロウの言葉に、歓声が沸き上がる。

 熱狂的な声を上げ、人間も魔族もバルケーノの死と、魔族の勝利を喜んでいた。

 こうしてメッツァー軍は全滅する。

 八〇〇〇いた兵は、ほぼ〇に近い。対して、魔族軍三〇〇〇は、二五〇〇。

 倍数の敵に対して、この戦果は完勝と言っていい勝ち方であった。