あとがき



 二巻より引き続きのご愛顧ありがとうございます。筧かけい千せん里りです。本作を手にとっていただき、ありがとうございます。

 本作は「小説家になろう」にて二〇一五年九月から連載を始めたものの書籍版、その最終巻となります。内容はかなりがらっと変えておりますが、お楽しみいただけたでしょうか。

 元は趣味で書いていたこちらの作品をこのように書籍化することなど全く考えておらず、綺き麗れいな形で完結させることができたことを嬉うれしく思います。これもひとえに、「小説家になろう」の連載を支えてくださった読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 本作のコンセプトは、「ヴィルヘルム様それ死亡フラグ!」です。紆う余よ曲きよく折せつはありましたが、このように幸せな結婚を迎えた二人を書くことができました。


 人生とゲームが大きく違うのは、リセットボタンの有無ではなくエンディングの有無だという話を聞いたことがあります。

 物語には必ず終わりがあります。例えば「勇者が旅立って冒険をした結果、魔王を倒して世界に平和が訪れました。めでたしめでたし」というのが一般的なものかと思います(そういったベタな物語のアンチテーゼを書いた作品も少なからずありますが)。

 しかし、それは魔王を倒して平和が訪れた後の物語は、書かれません。好青年だった勇者もいつかはおじさんになりますし、いつかはおじいさんになります。そしていつかは天寿を全うすることでしょう。それを書かないのは、ひとえに物語であるならば、読者の皆様の想像に任せるという形で終わらせているからだと思います。


 本作、「公爵令嬢は騎士団長(62)の幼妻」も、今後二人がどうなってゆくかは皆様の想像にお任せしたいと思います。

 ヴィルヘルムはちゃんと長生きしてくれるのか、キャロルはちゃんと良き妻として振舞えるのか……ちなみに、結婚生活の一部は「小説家になろう」で公開しておりますので、もしご興味がありましたらそちらをご覧くださいませ。


 以下、謝辞です。


 お忙しい合間を縫っていつも相談に応じてくださる担当編集Wさま。いつも本当にありがとうございます。いつもどこかは褒めてくださっているのでやる気が出ます。私が単純なだけなのかもしれません。

 本作に素敵なイラストを描いてくださったひだかなみさま。幸せそうなキャロルとヴィルヘルムを見て、いつも私も幸せな気持ちになります。最後まで素敵なイラストをありがとうございました。

 また、いつも「お前は頭がおかしい」と言ってくる友人H、「売れたい!」と言いながら書かない友人Yに感謝を。書け。

 いつも出没する喫茶店のマスターMさま。いつも長居して申し訳ありません。春くらいまで長居しますので、それまではご容赦ください。

 最後に、この本を手にとってくださったあなたに、全力の感謝を!


筧千里