「ついさっき、騎士団が、凱旋をした……!」

「まぁ!」

「だが、団長が……!」

「え……」

 まさか。

 まさかまさか。

 まさかまさかまさか。

「団長が……昨日から意識不明の重体で──戻ってすぐに、王立病院に運ばれた……!」

 ──儂わしが戦争から戻ってきたその時……結婚しよう。

 約束なさってくださいました。

 必ずお帰りになると、そう仰ってくださいました。

 でも。

 それが、意識不明の重体だなんて──。

「──っ!」

「キャロル!」

「お嬢様っ!」

 考える前に、私は。

 病院に向けて、駆けだしていました。