「殿下、ここは?」

「エールのじようぞう所だ」

「なぜエールを?」

 エルドリアに帰るやいなやすぐに出立し、今度は二日かけてアルバレンの東を流れるフレーヌ川の上流にある比較的規模の大きな村まで馬車で移動した。

 この村はエールという酒の生産地として知られている。その理由は村の近辺で自生するホップに限りなく似た植物が原料になっているからだ。

 大陸中に出回っている大半のエールはハーブ類を原料にしているらしいが、この国のエールは苦みや香りがとくちようてきでビールに程近く、ていこくや王国のそれとは全く風味が異なるものだった。

「エールを国外に流通させるためだ」

 俺が醸造所の扉を開け放つと、中にいた作業員の目がこちらに集中する。そしてその中の一人があわてたようにけ寄ってくる。

「もしやヘンリック皇子にございますか!?

つかいとして先にこいつを送っていたはずだ」

 俺は背後にいたコンラッドをる。

「なにぶんこのような公都から離れた田舎いなかですから、皇子が直々に足をお運びになるとは夢にも思っていなかったもので」

「それでも支障は無いが、実際に俺が来た方が貴様らもうれいをかかえずに済むだろう。貴様がここの責任者か?」

 顔も見えない存在に指示されるがままやるよりもほどいいはずだ。

「はい。私がこの醸造所を経営しております」

「この国に流通しているエールのほとんどは貴様らで作っている。そうだな?」

「左様でございます」

「コンラッド、貴様にここのエールを飲んでもらう」

「殿下!? 私は酒をあまり飲みませんぞ」

うそをつくな。じいが貴様は大の酒好きで困っていたとよく話していたぞ」

 コンラッドは酒が身体に悪く、集中力をさんまんにするとして、摂取自体を長年控えていると俺に話していたが、以前は爺があきれるほど毎晩酒をあおり、でいすい状態で酒場の物をかいしては爺がその謝罪に出向いていたという。それほどまでに酒を愛していたコンラッドがこの国のエールをどう見るか、俺は気になった。

「それは若気の至りとしか……!」

「あのなぁ、コンラッド。貴様は俺のために酒を断っているのかもしれないが、余計な気遣いだ。好きなのだろう? ならば無理に断つ必要などない。自分へのほうとしてたまにむくらい誰もとがめたりしない。まあ毎日でいすいして帰ってくるというのなら話は別だが、今の貴様には自己管理くらいお手のものだろう?」

 俺の言葉を受けて、コンラッドは意外そうに目を見開いた。

「……殿下は変わりましたな」

「はぁ? どこがだ」

「いや、以前の殿下であればそのような言葉を私にけることはなかっただろうと思いましてな」

「……ふん。思い違いもいいところだな。いいから早く飲め。そして感想を聞かせろ」

 コンラッドは生暖かい目で俺を見つめながら、差し出された木のカップを手にする。しんけんな顔でにおいをいだ後、中身をごうかいに飲み干した。

「どうだ、コンラッド」

「いやぁ、これはい! 正直驚きましたぞ。確かに帝国のそれとは全く風味が違ってのどごしや香りがきわっておりますし、この独特な苦味もクセになる」

 酒を摂取したからか、だんより明らかに陽気な様子であった。

 なぜこの国のエールが外に広まってこなかったのか。それは大陸で流通しているハーブ由来のエールは、長く保存するのが難しいからだ。そのため、作られた場所の近辺に流通することが多く、基本的に他国へ輸出するものではなかった。

 しかしこの国のエールの原材料になっているホップもどきが前世のものと同じ特長を持っているとすれば、エールはさつきん効果が高く保存性に優れている。だからこの国で作ったエールを他国に流通させることができるのではないかと考えた。

 ただ俺の独断で進めるのも憚られ、俺はかくにんねてコンラッドに味見させるつもりで連れてきた。

「この国のエールには風味に明確な特徴があるうえ、保存性にも優れているはずだ。だから国外輸出が可能だと考えている。所長、国外輸出にあたっての懸念はあるか?」

「確かにここのエールがくさったという話はあまり聞きませんが、暖かい時季には時間がつと強い酸味が生じますな」

 いくら保存性が高いと言っても、適切な保存環境を用意しなければ意味はない。ただ、それは所長も理解はしているはずだ。しやこうは当然行っているだろう。遮光しないと、次は強い苦味となってけんしゆつする。とはいえ、直射日光や高温をある程度避けていても、風味に関してはれつがある。それは俺も懸念していた。輸送環境は気候に左右され、暑い場所になればそれだけ品質は落ちる。完全な均質化を望むのはこくだが、劣化を食い止めることならできる。

「今は木製のたるに入れてエールを輸送しているんだな?」

「え、ええ。それがどうかいたしましたか?」

「それを密閉性の高い容器にえれば、質の低下を防げるはずだ」

「密閉性の高い容器、でございますか?」

「そうだ。磁器ならば空気とのせつしよくを格段に減らせるし、とうと比べても割れにくい上、水分も全く吸わないと聞く」

 加えて容器のふたを手紙のふうにも使われているろうで固めれば、高い密閉性が確保できる。そうやって酸化を防ぐことで、酸味を抑えられるはずだ。

「ただ木樽のように大きな容器を作るのは難しいのではありませんか?」

 輸送かんきようてきにも馬車はれが激しいから、割れにくいとは言ってもひとたび割れれば損害も大きくなる。

「ああ。だから割れた時のリスクを極力はいじよするために、小型化をはかり、単価をその分上げる」

 びんのビールのようなイメージだ。

「高級路線で売り出すと、そういうことですかな?」

「その通りだ。わざわざ遠い場所から運ぶのだからな。そうでもしないと割に合わない」

「なるほど、仰る通りですな」

「その容器を作れる職人にも目星はつけている」

「ほう。さぞ高名な職人なのでしょうな」

「いいや。下層街のぎたない男だ。でもそんなことはどうでもいい。貴様は生産ラインの拡張をさつきゆうに進めろ。金と人手は出す」

「承知致しました!」

「シャロン、貴様には流通経路の確保、おろし先の策定、その他もろもろを全て任せる」

「私に、ですか?」

「こういうのは得意だろう?」

 俺は曇りの無い心でそう告げる。なおな言葉に驚いたのか、めずらしくたじろいでいた。

 シャロンは人間の観察眼にけ、頭脳めいせきで手先も器用。何をやっても天才的にこなし、おまけに容姿も優れほうも使えるという、欠点が一つも見当たらないパーフェクト使用人だ。かんぺきに役目を果たしてくれる確信があった。

「……ご期待にえるよう努力します」

 シャロンは意気に満ちた表情をたたえ、こぶしを握った。



 気づけば俺がこの国に来てから、既に二ヶ月が経過していた。短い夏はすぐに過ぎゆき、十一の月サミンに差し掛かっている。既に体感では氷点下を切りそうな日が珍しく無くなっているが、これでもまだ冬の入り口に過ぎないというのだから、この国の冬がいかに厳しいのかは想像にかたくない。

 冬の間の食糧供給・備蓄については、帝国のレトゥアール派閥に便べんを図ってもらい、最優先で回してもらっている。クラガ芋農地のかいたくも急ピッチで進んでいる。シャロンの期待通りの働きもあり、エールの流通にもが立った。砂糖液製造の工場も建設が始まっている。その中で、もう一つ進めている施策があった。下層街ではのみならずとうも同様に多く、防寒器具の開発が急務だった。この国において火は生命線だ。えんとつからけむりが出ている光景は日常的であり、かなりの木材の確保が必要となっていた。しかし下層街ではそれが難しい現状がある。

「そこで作っているのがコタツだ」

「コタツ?」

 シャロンが聞き慣れない単語に首をかしげる。

「見た方が早いだろう」

 コタツは日本において極寒の冬を乗り切る国民的な道具だ。現代では電気によるものが主流だが、無論この国に電気などという便利なものは存在しない。ただ実際に火をおこし、密閉空間を作ることで再現は可能である。最も安価で長く温度を保てるのは番屋たつだろう。かわらのようながんじような素材でできている穴の空いた入れ物に、蒸し焼きにして炭化させた木材をんだ丸ばちを入れる簡易な仕組みだ。その上に布をかぶせて熱をすることで、中を高温に保つ。当然電気も発生しなければ、多量の木を必要とするわけでもない。まきストーブに頼っているこの国の人間にとっては経費さくげんにもなると考えた。

 生産工場自体はおおむね完成しており、今回はその視察が目的である。元々は建築基準もクソもない今にもち果てそうなバラックが並んでいたが、そこを生産工場と集合住宅に置きえることで、街並みの再編成と安全性の向上に繋げた。さらにした土地にまずは生産工場を作り、住居ができるまでは作業場に住まわせることにしている。

「おお、ヘンリック皇子! ようこそおいでになった!」

 作業場の一角に足をみ入れると、しようひげをたくわえた男が表情に喜色をまとわせながら駆け寄ってきた。れ馴れしくかたに手を置いてくるので、ため息をきながらその手をはらう。

「殿下、この方は?」

「下層街の長だ」

「いつの間に親密に?」

 シャロンが意外そうにたずねてくる。

「親密なあいだがらに見えるのなら貴様の目は腐っている」

 俺は心底嫌そうに告げる。下層街の長の態度があまりに気さくに映ったうえ、俺もそれを受け入れているように見えたのだろう。俺は元々、馴れ馴れしい態度で接してくるようなやつに出会えば、口を開いた時点でそくたたき切るような男だった。ただ長の敬語があまりにぎこちなすぎるのもあって、「話しやすいように話せ」と呆れ半分で告げていたというだけである。

「皇子はとつぜん一人でここにやってきたと思えば、銀山で働くことが難しい我らに仕事や食糧をあたえてくれてな。おかげでその日をしのぐためにく日々も終わって、住民は本当に感謝してんだぜ!」

 勿論、下層街の住人に仕事を与えるためにこの工場を建設させたわけだが、それ以上に質の高い商品を国外に輸出するために下層街の長と接触した。というのも、下層街の長は若い頃に中層街で磁器店を営んでいたらしく、その磁器の評判はすこぶる良かったらしい。だが原料を他国から輸入しているために値段が大変に高く、王国から流通するれんひんじゆようの激減をゆうはつした。決して余裕のある生活を送れているとは言いがたい大公国の市民が高価な磁器よりも数段安い廉価品を選ぶのは当然のせつというものだった。下層街の長はやがてはいぎように追いまれるばかりか、多額の借金も背負う羽目になる。

 そうしたけいで、下層街に追いやられてしまったのだという。

 だが、その技術の高さは俺にとってりよくてきだった。最初は下層街の視察とコタツ工場の建設について話を付けるために来たわけだが、それとは別に職人としてのうでんで、磁器のビール容器製作を頼むことにしたのである。無論、それだけの腕があるとなれば、コタツのかくとなる入れ物と丸鉢の品質の確保にもうってつけであった。

「その分働いて、形で俺に感謝を示すことだな」

「当然、そのつもりだぜ!」

「その後のしんちよくはどうなっている」

「すこぶる順調だぜ!」

 俺は先導する長の背中を追い、説明を聞いていく。コタツの生産工程は、布と、入れ物に丸鉢、机という三つに分業されていて、日々効率化されているようだ。ひとまず国内でのきゆうに際しては、どこの家にもある机に取り付ける形で進めているが、国外向けにそのはいりよは不要だから、机もき合わせ商法的に売りつけることで利益をかせぐ予定だ。

「ならいい」

「これがコタツですか?」

 作業場の一角にあるきゆうけいスペースにはコタツがいくつか置いてある。シャロンがものめずらしそうに表面をでている。

「そうだ。中に足を入れてみろ。あせるなよ」

 シャロンとコンラッドは目を見合わせてしんちように足を入れる。

「わっ……これは暖かいですね」

「こんなしろものを発明するとは流石さすがですな、殿下!」

 コンラッドが手放しでたたえてくる。

「……こうぐうの禁書庫で見つけた書物にっていた物だ。俺が発明した訳ではない」

「またまた、殿下はけんきよなもので」

「ふふ、全くですね」

 素直にしようさんを受ける気にもなれず俺が顔をそむけると、コンラッドとシャロンは何かに気付いた様子で顔を見合わせながら笑っていた。

「そういえば皇子。指示の通り、優先的に回せとおつしやっていたいんにはすでに回しておいたぜ」

「孤児院?」

 長の言葉を聞いたシャロンは、まゆを寄せながら疑問を投げかけてくる。

「若い奴を最優先にしただけだ。ただでさえ弱い者たちだからな。後回しにして冬の寒さにくつせられては困るんだよ」

 孤児院の防寒設備は整っていないことが多いと聞き、まずはそちらに回してもらった。

「ああ、なるほど」

「なんだそのみようなつとくの仕方は」

 シャロンは俺の言うことに納得したというより、どこかふくみのあるみを浮かべている。

「いえ、相変わらず素直じゃありませんね」

「あのなぁ……」

「そういえば、孤児院に顔を出した者の中に、『院長から冷たくあしらわれた』と言う奴が結構多くてな。一応、皇子にも伝えておく」

 シャロンに反論を告げようとするが、長がそれをさえぎって報告を述べてきた。

「孤児院の院長が? 孤児院は国が運営している。院長も当然、国が厳正なしんをして選出した者のはずだが?」

 一件や二件ならばぐうぜんの可能性もあるが、俺は国内全域にある孤児院に届けるよう指示していた。何か裏があるかもしれない。調べてみる必要がありそうだな。

「理由については知らんが、一応伝えておくべきかと思ってな」

「それはこちらで調べておく。これから冬も深まる。貴様らは集合住宅の建設に注力し、完成を急げ。もたもたしていると死人が出るぞ」

「おうよ! 大工も張り切って建設に取り組んでるから心配には及ばねえぜ」

 対価の全ては俺の懐から出している。食糧を与える代わりに給金は低く抑えているとはいえ、決して安くはない。ただコタツやエール、砂糖の利益でゆくゆくは回収できるだろうと皮算用している。

「冬の寒さでくたばることのないようせいぜい気をつけることだな」

 そうき捨ててきびすを返す。すぐさま後を追ってきたコンラッドが珍しく不満で顔を染め、問いめるように尋ねてくる。

「殿下、以前一人でここまで来られましたね?」

「ふん、ここの住人に害されるほど俺は弱くない」

 ひともんちやくあったのは否定しないが、話術で言いくるめ、行動で示し、下層街の人間から一定以上の信用を得られた。俺一人で来たがいを認めようという、そんな空気すらあった。

「殿下の強さを疑うわけではないですが、護衛としてはやはり不安です。いつ王国のかくのような敵がおそってくるか分かりません」

「気を抜いたことなど一度もない。貴様に咎められる筋合いはない」

「私にとっては殿下のお命以上に大切なものなどございません。どうかお許しいただきたい」

「ふん、俺に付いてきたばかりに出世の道が閉ざされたというのにすいきような男だ」

 コンラッドは俺の皮肉をいつさい気にめず、微笑ほほえみながら鼻を鳴らした。

「私はホルガー様に命を救われました。そのこうしやくが忠義をくした殿下をこうしてお守りできるだけで、望外の喜びを感じております。地位など欲してはおりません」

「貴様の忠勤には全く頭が下がる。その忠義にはいずれむくいてやる」

「ありがたきお言葉に存じます。ですが褒美など、私は望んでおりませんぞ」

「報いなければ、ヘンリック・レトゥアールの名がすたるというものだ。貴様にはわざものけんみつくろおう」

「こ、光栄です!」

 コンラッドが自分の剣に並々ならぬ愛を注いでいて、相当なこだわりを持っているのは知っている。そのあたりは細かにヒアリングして詰めていくとしよう。

「一つ問うておこう。貴様ほどの実力者ならば、本来なら帝国でだんちようレベルの地位についていてもおかしくはなかったはずだ。俺に付いたばかりにその未来を閉ざしてしまった自覚はある。いまさらだが、帝国に未練は無いか? 今、俺との決別をせんたくすれば帝国で生きる道もあるだろう」

「私は元々、ホルガー様の遺志を果たすべく殿下に付き従っておりました。以前の殿下のままであれば、全く未練が無いと胸を張って言える自信は無かったかもしれません。ですが殿下はこの国に来てからちがえるほどお変わりになった。今の殿下のためならば、この命などしくないと、心の底から本気で思っておりますぞ」

 ホルガーが死んでなお遺してくれた懐刀。コンラッドは俺にとって無くてはならない存在だ。

「ならばよし。もう俺も貴様も一々帝国に行動をしばられているわけではない。貴様一人で俺を守るというのも限界があるだろう。俺はこれまでも自分の手足として使えるごまを欲していた。帝国のかんがある以上、それがかなうことは無かったがな。貴様にはせいえいそろえた私兵隊、その総隊長をになってもらいたい」

「……死兵隊、ですか? ふっ、腕が鳴りますな」

「……ニュアンスがちがう気がするが」

「いいえ、命をけて殿下をお守りするめいある部隊、その総隊長など胸がおどるばかりですぞ」

「守るのもそうだが、私兵隊にはあらゆる任務の補佐を頼みたい」

「任務?」

おんみつ作戦、ちようほうよごれ仕事。ただ戦うのみならず、様々な才を国内外から集めたい。そのきはコンラッド、貴様に任せる」

 コンラッドはやや脳筋気質なところがあるので、内政へのこうけんは正直そこまで期待していない。その代わりに、軍事面の強化に関する権限の多くをじようする腹積もりだった。

「はっ、私ですか?」

「ああ。身分は問わない。ただ貴様が才あると見た人間を俺の前に連れてこい。そして俺の目を通し、俺の側に置くに相応しい人間か、この目で見定める」

 大公国は近年国外に出兵するようなじようきようがほとんどなく、軍部に関しては弱体化のいつ辿たどってきた。過去には王国のみぎうでとしてりゆうせいほこった大公国軍も、王国との関係悪化によって王国のために働くという気概も薄れていった。

 平和な国土が日常となれば、軍隊も縮小される。一兵卒の練度が高いはずもなく、それを小隊ごとに率いるしやくじよされた人間も、貴族家出身で当主になれる見込みのない次男三男であり、士爵という身分が受け皿として扱われ、気高き志をたずさえた人間も少ないのが実情だ。戦時になってちようしゆうへいとして平民を集め、士爵によって率いらせる。それが現状の仕組みであった。これを直ちに精強な軍隊に仕立て上げようとしたとしたところで、軍部を動かせる権限が俺にはなく、いつちよういつせきでどうにかできるものでもない。軍部を動かせるようになるためには、貴族から信望を得なければならない。

 その前段階として、自分が手足として使える兵士の確保、それも一人一人がとつしゆつした実力と精神力を持つ者で周囲を固めようとした。簡単な条件ではないが、コンラッドならばそんな人間を集められると確信していた。

 軍隊の強化、それをげるためには、指導する人間にも相応の練度が求められる。だがその人材がこの国にはいないのだ。私兵隊の創設にはそのための人材育成という側面もあった。

「はっ、必ずや殿でんのお眼鏡にかなう強兵を連れて参りましょう!」