あとがき


 はじめましての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶりです。しんこせいと申す者でございます。

 突然ですが、僕はゲームを最後までやりきることがあまり多くありません。

 一番面白いと思ったタイミングで、それ以上話を進めたくなくなってしまうのです。

 たとえばRPGゲームだと、戦闘システムを理解して自分の中にあるキャラ愛も増してきて、敵の強大さにビビって、でも倒すことができるように強くなっていって……というあたりで止めたりします。

 ゲームのバトルって、最終的には効率のいい最適解が出ちゃうじゃないですか。

 自分が好きなのはその最適な答えを出すまでに悪戦苦闘しながら試行錯誤する部分で、最適解を押しつけて敵を倒していくことにはあまり楽しさを感じないんですよね。

 あと、ボスキャラって倒される瞬間に主人公に超えられちゃうわけじゃないですか。

 自分が好きなのって絶対に倒せねぇっていう絶望感であったり、そこで発生する葛藤であって、強大なラスボスとのバトルでの長時間戦闘はあんまり求めてなかったり。

 そんな僕は、漫画の買い方も変わっていると知人からよく言われます。

 自分は作品を漫喫等で読破してから、面白いと思ったものを面白いと思ったところまで買うんですよね。

 僕の中の話を、一番面白いところで止めておきたい。

 誰に理解されることもないですが、僕はこの意味のないこだわりをきっと死ぬまで続けていくんだと思います。

 こんな性分なせいで全てが終わってからの世界に思いを馳せることはあまりありませんでしたので、今作は新鮮な気持ちで書くことができました。

 ラストバトル後の世界、魔王を倒しても続いていくラック達の生き様を、楽しんでいただけたら幸いです。

 最後に謝辞を。

 編集のM様、いつもありがとうございます。体調を崩してしまったせいでスケジュール調整をお願いしてしまい、申し訳ございませんでした。次は同じ間違いを繰り返さないよう、しっかりと体調管理に気を使おうと思います。

 そして、こうしてこの作品を手に取ってくれているあなたに何よりの感謝を。

 あなたの心に何かを残すことができたのであれば、作者としてそれに勝る喜びはございません。それでは、また。

しんこせい