前世でも飲めなかったというのに十歳の身体にはまだまだコーヒーは受け付けることが出来なかったみたいだ。

さらに苦味をキツく感じてしまった。

「これはまだ飲めそうにないなぁ……」

せっかく新しいスキルで出てきたのに、美味しいと感じることが出来なかった。

「もしかしてコーヒーのブラックを想像しながら召喚したからブラックが出てきただけで、違う種類を想像してみたら……」

カフェラテを。

濃厚ミルクのカフェラテを!

「コーヒーセット召喚」

再び再召喚。

「きたー!!

出てきたのは濃厚ミルクのカフェラテ。

しかもスティックシュガーとミルクもまた一緒に召喚されてきた。

「これはもしかしたら……よし。いろいろ試してみよう」

その後いろいろとインスタントで飲める飲み物を想像しながら召喚を続けた。

結果、召喚出来たスティックコーヒーなどの種類はこんな感じ。

ブラック

カフェオレ

カプチーノ

カフェラテ

抹茶ラテ

キャラメルラテ

「うーん……抹茶ラテとかキャラメルラテは召喚出来るのに、何でココアとかミルクティーは召喚出来ないんだろう?」

召喚できる出来ないの基準がよくわからないけど、まぁ仕方ない。

とりあえず召喚したインスタント飲料達は誰かに見られる前に収納スキルで保管。

流石にこのまま部屋には置いておけないし。

お試しで召喚したコーヒーにセットで付いてきた砂糖とミルクをこれでもかって量をいれて、カップに残っていたコーヒーをなんとか飲み干す。

「あれだけ砂糖とミルクをたっぷり入れたのに……甘さの中にかなり苦みを感じたな。確か幼い子供って味に敏感だって聞いたことがあるから、そのせいなのかな?」

コーヒーを飲み干した後は魔法書をパラパラ読んだりしながら時間をつぶす。

そのあとは夕食を食べてお風呂。

そして就寝。

と思いきや……

有言実行が行われることになった。

それは……ミーシャさんからのお説教。

特許を保有していると公言するのがいかに危険かについて。

まぁ確かに他人から見たら、働かずにお金が増えているようなもんだしね。

当然、妬まれるか。

ミーシャさんとのお話により、自分がいかに迂闊なことを口走ったのかきちんと理解することが出来たので良かったとは思うけど。

「それでは、おやすみなさいませ」

「おやすみ、ミーシャさん」

ミーシャさんと挨拶をした後は寝室のベッドへとダイブ。

いろいろあったのでぐっすりと寝られそうな気がする。

おやすみなさい。

……

…………

………………

「やばい、寝れない!」

コーヒーか?

コーヒーのせいなのか!?

でもあれは夕食前だぞ。

この子供の身体にカフェインはアカンのか!?

その後もなかなか寝付くことが出来ずにゴロゴロすることになってしまったのだった。