あとがき

 作者のはまでございます。狭いです。この第五巻はこれまでで最大のボリュームとなっておりますため、紙幅を使い果たし、あとがきが一ページになってしまいました。

 ただ、既刊の本項を見て頂く限り明らかだと思いますが、当方あとがきは甚だ不得手につき、渡りに船とは言わぬまでも、ややホッとした次第です。

〝あとがき〟でググってみたところ(そんなことをしている作家も珍しいでしょうね)読者諸氏への手紙と考えて書くべし、との記述を見つけ得心したものですが、手紙も不得手なのでした。

 とりあえず、あれです。最近どうですか?

 一巻のあとがきに、コロナ禍の混迷のただなかにて平穏を願う旨、書かせて頂きました。しかしその直後に東欧で、更には今日に至って中東でと戦火がおこり、平穏は遠ざかるばかりです。

 私が書いている小説は恐らく戦記物に類されるのでしょうが、こういう作品も、平和な世の中で語られる絵空事としてこそ楽しめるというものです。皆様に憂いなく作品を喜んで頂ける世であって欲しいと強く願っております。

 一方で、そんなことを思うあまり、作品に込めるメッセージを強めようなどと、さかしく考え始めぬよう、きっと注意せねばならないのでしょう。本作はエンターテインメント作品です。ただ楽しんで頂き、そのうえで登場人物たちから、何かほんの一握りの示唆や共感を受け取って頂ければ、それが作者にとっては望外の喜びです。

 貴方あなたにとって本巻は如何いかがでしたでしょうか?

美浜ヨシヒコ