「子供の喧嘩かよ」

 ディザークの心境を代弁するかのようにゼニスが呆れた顔をする。

 ヴェインが小さく笑う。

「王太子に対してサヤはかなり苛立っていたからな。それをスッキリさせたいのだろう」

 これには周囲の貴族達も、オースフェン国王ですら呆気に取られていた。

 だが、サヤなりに相手に致命傷を負わせず、自分がスッキリできて、攻撃できる方法を考えたのだろう。周囲からすると子供の喧嘩にしか見えないのだが、ある意味、平和な決闘風景だ。

 先ほどまでは魔法で戦っており、無詠唱で魔法を展開したサヤに貴族達は驚いていた。

 何名かに「真聖女様は無詠唱で魔法を扱えるのですか!?」と訊かれたので、ディザークは頷いた。

「サヤは『聖女の証』を授かり、無詠唱で魔法を使えるようになった」

 それに貴族達は「おお……!」と感嘆の声を漏らしていた。

 元よりサヤは無詠唱で魔法を使えるのだが、そういうことにしておいたほうがいい。

 サヤが無詠唱が可能なのと、聖女がそうなのとでは、後者のほうが人々の理解を得やすく、恐れられたり悪用されたりしにくいからだ。『真の聖女だから可能』ということなら誰もが納得する。

「わたしと、ディザークに、二度と近づかないって、誓え!」

 ポイポイポイポイとサヤが小さな障壁の球を連続で投げている。

 王太子にそれらが当たって、王太子が何か騒ぐ。

!」

 ピタリとサヤが動きを止めた。

「本当ですか? 誓約書も書いてもらいますからね?」

「〜、!」

 サヤの手や足元から小さな障壁の球が消え、サヤが振り返る。

「『降参』だそうです!」

 それと同時に王太子を包んでいた障壁魔法も消えた。

 王太子は地面に座り込み、うなれていた。

「しょ、勝者、聖女サヤ・シノヤマ!」

 審判が慌てた様子で言うが、周囲の貴族は小さく騒つくだけだった。

 サヤがこちらに歩いて戻ってくると、この何とも言えない微妙な空気に首を傾げる。

「どうかした?」

「いや、どうかしたじゃねーよ。最後、子供の喧嘩みてーだったぞ」

 ゼニスが呆れた顔でサヤに声をかける。

 サヤは楽しそうに、うん、と笑顔で頷いた。

「ストレス発散……これまでの苛立ちをぶつけてきたからね」

 非常に物理的なぶつけ方だったが、あれはどうなのだろうか。

「これでディザークが決闘することも、わたし達が婚約を解消することもないよね。あー、スッキリした」

 鼻歌でも歌い出しそうなサヤの吞気な様子につい笑ってしまう。

「本当にサヤは予想外のことばかりする」

「そう? これでも普通だと思うけどなあ」

「普通なわけねーだろ」

 即座にゼニスが言い返していたが、確かにサヤは普通ではない。

 だからこそ目が離せなくて、気になってしまうのだろうか。

 よろけながら立ち上がった王太子がこちらに歩いて来たが、それを見たオースフェン国王も歩き出し、王太子の頰を殴った。貴族達が大きくどよめいた。

「この愚か者!!

 今までで最も厳しい国王の声に、王太子は頰を押さえたまま困惑した様子を見せる。

「ち、父上……?」

 あまりの驚きと困惑のせいか、王太子は国王を父と呼んでいた。

 しかし国王がもう一度王太子を殴ったため、その勢いで地面に転がった。

「聖騎士様にありもしない疑いをかけた挙句、聖女様と決闘など馬鹿としか言いようがない! お前は我が国を窮地に立たせたいのか!? お二方に対する無礼の数々も聞き及んでいる!! 聖女様を害そうとしたという意味をお前は何故理解しない!?

「で、ですが、父上、今回の決闘は本来聖騎士殿に向けたもので、それを聖女様が代わりに受けたというだけで……」

「聖騎士様に決闘を挑む時点でありえないことなのだ! 聖女様が代わりに受けた時、本来ならばお前が頭を下げて己の愚行を詫びて、決闘を取り消すべきだった!」

「なっ!? 決闘の取り下げなど、王家の名に泥を塗れと!?

「お二方と敵対するほうがよほどの恥だ!!

 国王の顔は見えないけれど、声からして相当怒っているのが伝わってくる。

 それから国王が王太子へ言った。

「今のお前にはこの国の王どころか王太子も務まらん。今これより王太子の座を剝奪し、無期限の謹慎を申しつける! きちんと己の愚行を理解できるようにならない限り、王太子には戻れないと覚悟せよ!!

 この処罰に貴族達は一際大きくどよめいたが、これは恐らく、こちらに向けて行われたパフォーマンスだ。

 このままではオースフェン王国は『真の聖女』と決闘した国として、周辺国から白い目で見られるだけでなく、場合によっては国交に影響が出る。

『真の聖女』の影響力は普通の聖女よりも大きい。もしもサヤが『オースフェン王国との付き合いを断て』と言えば、周辺国はそれに従うだろう。

 オースフェン王国自体は『真の聖女』に害意なしと表すためにも必要なことだ。

 昨夜のうちに国王から謝罪は受けていたものの、このままでは王太子は好き放題をするだろうし、今後王太子が王となった場合はオースフェンとの関わりを考えるとディザークが伝えたところ、国王は「王太子を王子に戻す」と言った。

 一度王太子となった者がその地位を剝奪されれば、厳しい目が向けられる。

 貴族達も王太子を蔑ろにするだろう。だが、それが狙いであった。

 今までは『唯一の後継者』だった王太子も、そうでない立場になれば己の未熟さを思い知る。

「父上! 私は唯一の王子なのですよ!?

「いざとなれば王女を次代の王とする!」

「そんな……ナディアは王の器ではありません!」

「今のお前も王の器ではないわ!」

 それから、こちらに戻って来た国王がサヤの前で膝をつく。

「真聖女様、守護聖騎士様、愚息が大変なご迷惑をおかけいたしました。処罰につきましてご希望がありますれば、そのようにいたします。我が国は決してお二方と敵対するつもりはございません」

 それにサヤが頷いた。

「わたし達は帝国に戻りますので、二度とわたし達に近づかないと誓約書を書いていただければ、後の処罰についてはお任せします。オースフェン王国に敵意がないことは分かっております。……王太子殿下がより良き道を歩めるよう、王として、親として、正してあげてください」

「寛大なお言葉、感謝いたします……」

 深々と頭を下げる国王にサヤが手を差し出し、国王はその手を取って立ち上がった。

 その様子に静まり返っていた貴族達がホッとした表情を浮かべた。

 王太子はまだ呆然と地面に座り込んでおり、国王が手を上げると、そのまま騎士達に引っ立てられて訓練場を出ていくこととなった。王太子の座を剝奪されたことはかなりの衝撃だったのだろう。

 くるりとサヤが振り返る。

「とりあえず、誓約書をもらったらわたし達は帰ろっか?」

 相変わらず、サヤは吞気なものだった。


* * * * *


 決闘後、わたしは無詠唱で魔法を使っていた件で貴族達に囲まれていた。

 ディザークが『聖女の証のおかげ』ということにしておいてくれたので、変に思われることはなかったが「さすが真聖女様、無詠唱魔法なんて初めて見ました!」「真聖女様にしか出来ない偉業です!」としばらく放してもらえなかったが。

 王太子の件はオースフェン国王に任せ、わたし達は帝国に帰ることとなった。

 帰り支度をしている間に、ディザークがヴェイン様の水鏡で皇帝陛下に連絡を取ったようだ。

 転移門の前に集まると見送りに国王が来た。

 国王は最後までわたし達に頭を下げていて、ちょっと可哀想な気はしたが、これまで王太子を好き勝手にさせていた報いなのだから仕方がない。今後は厳しく教育してもらいたいものだ。

「元王太子の件について、我々は口出ししない。だが、また問題を起こした際は……」

「はい、理解しております。そうならないように尽力いたします」

「その言葉、信じている」

 ディザークと国王がそう話す。

「真聖女様、こちらを。誓約書でございます」

 差し出された封筒を受け取り、中身を確認すれば、わたし達の許しなくわたし達に近づくことはしないという誓約書があり、そこには元王太子のサインもされていた。

「確かに受け取りました」

 そうして、わたし達は深々と頭を下げる国王や騎士達に見送られながら転移門を潜った。

 微かな浮遊感の後に見慣れた塔の中に戻って来た。

 そこには皇帝陛下や騎士達がいて、出迎えられる。

「おかえり、二人とも。皆も護衛、ご苦労だった」

 皇帝陛下の言葉に使節団数名や騎士達、神殿関係者がそれぞれに礼を執った。

「ただいま戻りました」

「ただいまです」

「サヤ嬢、ディザークも、オースフェンでは大変だったね。帰ってきたばかりだが、詳しい話を聞かせてもらえるかい?」

 皇帝陛下に促されて、政務室に向かう。

 ……やっぱり帝国が一番落ち着くなあ。

 見慣れた調度品にホッとする。わたしの帰る場所はもうこの国なのだ。

 政務室に着き、ディザークとわたしとで魔物討伐の報告を行った。

 ディザークはヴェイン様の水鏡で皇帝陛下とこまめに連絡を取り合っていたそうだが、やはり、こうして振り返りながら話すと色々と思い出す。

 特にリドアニア連合国にいるドラゴンの生まれ変わりであるウィニス様、そしてオースフェン王国の王太子の件。あとは全ての魔物の討伐が問題なく完了したこと。

 全て話し終えると皇帝陛下が苦笑した。

「ドラゴンの生まれ変わりの聖女がいることも驚きだけれど、まさか一月もかからずに魔物討伐を終えて来るとは。……最低でも数ヶ月はかかると思っていたのにね」

「出来そうだったのでドンドン魔物を討伐していったらこうなりました」

「まあ、サヤ嬢ならこういうこともあるとは思っていたよ」

 わたしだってこんなに早く終わるとは思っていなかった。

 でも、魔物討伐は世界の魔力均衡を保つためなので、早めに終えて悪いということもないだろう。

「精霊王様に魔物討伐終了についてはお伝えしたのかい?」

 と訊かれてヴェイン様が頷いた。

「うむ、ウィニスの件もあるので既に伝えた。精霊界と人間界の魔力均衡状況を確認するとのことで、それ以上の返事はない。だが、また崩れそうな時は声をかけてくるだろう」

「その時はもう一回、魔物討伐遠征かな?」

「そうなるな」

 わたしの言葉にヴェイン様が頷く。

 オースフェン王国のことなどもあったが、何にせよ、使命を果たせて良かった。

「ところでサヤ嬢、ヴィレンツァ王国の聖人様に何か教えたそうだね? 聖人様が急に魔物討伐の遠征に参加したいと言い出して、何だか性格が変わったみたいだとアストリットから手紙が届いているのだけれど」

 そう言われて「あ」と思い出す。

「あちらの国の聖人様に戦い方を一つ教えただけですよ。障壁魔法を張って、こう動かして相手にぶつけると攻撃できますよ~という話から、少しだけ練習したんです」

 小さな障壁魔法の球を出し、置いてあるグラスにそっとぶつけると、チンッ、と甲高い音がする。

 それを見た皇帝陛下が「なるほど」と呟いた。

「ヴィレンツァ王国の聖人……ブラムス殿は戦えないことで卑屈になっていた。そこでサヤから攻撃方法を教えてもらって嬉しかったのだろう。姉上には『無理しないか見守ってほしい』と伝えてくれ」

「ああ、分かった」

 あの聖人様はどこか自信がなさそうだったけど、これからは前向きに頑張ってほしい。

「魔物討伐の使命を二人が果たしたことは神殿と共有し、公表することとなる。国どころか大陸全体で祭りが行われるだろうね。祝祭日を設ける予定だが、もしかしたら神殿に招かれるかもしれない。……とにかく、今日は皆ゆっくり休むといい」

 皇帝陛下の言葉にわたしもディザークも頷いた。

 不意に皇帝陛下が「そうそう」と言う。

「ドゥニエ王国の聖女ユウナ・コウヅキ嬢が近々、聖女就任式を行うそうだ」

「香月さんが? ……そうなんですね」

 一緒にこの世界に召喚されたクラスメイトの香月さんはドゥニエ王国の聖女になると決めた。

 これまでは魔力充塡が上手く出来なくて、聖女が召喚されたことなどは公表されていたものの、まだ正式な就任式はしていなかった。

 けれども、一緒に訓練をする中で魔力充塡が出来るようになり、それからずっと訓練をしていたそうなので、きっと聖障儀への魔力充塡に支障ない程度にまで腕が上がったのだろう。

「ディザーク、すまないが私の代わりに出てもらえるかい?」

「問題ない」

 ……香月さんもこれで正式な聖女様かあ。

 元よりドゥニエ王国では最初から香月さんは聖女として扱われてきたので、これからその扱いが変わることはないと思う。ただ、聖女としての責任は大きくなる。同じ世界から来た者同士、本当は出席したいところだけれど、ドゥニエ王国には行きたくない。

「ディザーク、香月さんによろしくね」

「それなら手紙を書くといい。会った際に渡しておこう」

「りょーかい」

 その後、ディザークは溜まった仕事を片付けたいと言うので、わたしは一足先にディザークの離宮に帰ることにした。公務も軍人としての仕事も結構あるのだろう。別れる前に応援のつもりで治癒魔法をかけたら、ディザークは少し笑っていた。

 ……一ヶ月も経ってないのに、随分久しぶりに感じるなあ。

 ディザークの離宮に馬車が着き、降りると、使用人達に出迎えられる。

「おかえりなさいませ、サヤ様。無事のお戻りを心よりお喜び申し上げます」

 ビシッと礼を執ったマリーちゃんはまさに出来る侍女といった様子である。

 その手にそっと触れ、わたしは笑った。

「ただいま、マリーちゃん。みんなも留守の間、ありがとう」

 マリーちゃんの茶色の目が揺らめき、マリーちゃんも笑った。

 荷物などはリーゼさんとノーラさんに任せ、ヴェイン様、ゼニス君、マリーちゃんと部屋に向かう。ディザークの離宮は出て行った時のままで、それは当たり前のことだけど嬉しかった。

 部屋に着き、三人がけのソファーに行儀悪く寝転がる。

 ヴェイン様とゼニス君はいつもの窓辺のテーブルセットに移動した。

「サヤ様、飲み物はいかがですか?」

「貰おうかな」

 そう頼めば、ある程度用意をしてあったのかすぐに紅茶とお茶菓子が出てくる。

 きちんとヴェイン様とゼニス君にもそれらを振る舞っているあたり、さすがである。

 起き上がって紅茶を飲み、焼き菓子を一つ食べて、申し訳ないけどもう一度寝転がった。

「……疲れたー……」

 他国にいる間は気を張っていたけれど、帰って来たら気が抜けた。

 そのせいか全身が重くて疲れている。

 考えてみれば、休む暇もなく魔物討伐をしていたのだから当然か。

 マリーちゃんが膝掛けをかけてくれる。

「ありがとう。……ごめん、ちょっと寝る……ディザークが帰って来たら起こして……」

「かしこまりました」

 水に沈んでいくような感覚の中、わたしは目を閉じた。


 ……誰かがわたしの頭を撫でている。

 優しく、丁寧に、数回撫でた手が離れていく。

 ……ううん、誰かじゃない……この手は多分。

「……ディザーク……?」

 目を開ければ、思った通りディザークがそこにいた。

 ソファーに寝転がっているわたしのそばで膝をついて、わたしを見ている。

「すまない、起こしたか?」

「ううん……おかえり、お疲れ様」

 起き上がって手で寝癖を整えながら、ソファーの隣の席を叩く。

 ディザークは鎧も外し、服も着替えてラフなものだった。

 ……あ、わたしまだ着替えすらしてなかったっけ。

 頭に触れている手に飾りの感触がないので、それだけは多分マリーちゃんが外してくれたのだろう。

 窓の外は日が暮れていた。かなりの時間、寝てしまったようだ。

 横に座ったディザークの手を取り、治癒魔法をかければ、紅い目が気持ち良さそうに細められる。

 治癒魔法をそのまま自分にも広げてディザークに寄りかかる。

「……魔物討伐、疲れたね」

「……ああ、疲れたな」

 ディザークが『疲れた』と言うのは珍しい。

 お互いに恐らく色々な意味から出た『疲れた』という言葉だと思う。

「神殿とも連絡を取り、明日にでも魔物討伐の使命が果たされたことを公表するそうだ。しばらく、街に出掛けるのはやめたほうがいいだろう。神殿が是非招きたいと言っていたが、休息が必要だと伝えておいた」

「ディザーク、グッジョブ!」

 右手で親指を立ててみせるとディザークが小さく笑った。

 神殿が真の聖女と守護聖騎士であるわたし達を招きたいのは分かるが、さすがに今回は疲れた。

 数日くらいは大きな仕事なしでのんびりさせてもらいたい。

 ……まあ、聖障儀の魔力充塡はするけどね。

「あー……三日くらい何にもしないでダラダラ過ごしたい」

「最初に会った時から変わらないな」

「ディザークも一緒にダラダラしようよ。一度ハマればきっと分かるよ」

「いや、皇族としてそれは問題だからやめておく」

「ええ〜?」

 二人で寄りかかったままくだらない話をして過ごす。

 この穏やかで緩い時間が好きだ。

 沈黙が落ちても息苦しくないし、居心地も悪くない。

 しばらくそうして過ごしてから、ふとあることを思い出した。

「そうだ、マリーちゃんにお土産話をするって約束したんだった!」

 ソファーの背もたれから起き上がれば、ディザークが「ああ」と納得した声を漏らした。

 壁際に控えていたマリーちゃんが「ひょわ!?」と変な声を上げる。

「マリーちゃん、ソファーに座って! 魔物討伐の話するよ!」

「い、いえ! お二人のお時間の邪魔をするなんて……! サヤ様もディザーク様もお疲れなのですから、私のことは気にせず、どうぞごゆっくりお過ごしください……!!

「でもこういうのは早いうちに話すのがいいんだよ。一晩寝たら逆に疲れが出ちゃうこともあるし、今まだ元気なうちに話しておかないと!」

 マリーちゃんを手招きすると、マリーちゃんがわたしとディザークを交互に見る。

 ディザークが「サヤの話を聞いてやってくれ」と言えば、マリーちゃんは恐る恐る向かいのソファーに腰を下ろした。

 すると窓際にいたヴェイン様とゼニス君までこちらに来る。

「おお、魔物討伐の話か。我々もなかなかに活躍したのだぞ」

「そうだぜ! オレらの活躍も特別に聞かせてやるよ!」

 と乗り気な様子でわたしとディザークが座るソファーに二人が寄りかかる。

 マリーちゃんが久しぶりに『はわわ』状態になっていて可愛かった。

 しかし慌てていたのは最初だけで、みんなで話し始めると真剣に聞き入ってくれた。

 わたしの話にヴェイン様とゼニス君も参加し、時々ディザークが補足を入れるという感じで楽しく話せたのだった。