「あっ……!」

「ちょっと、みんな落ち着いてよ……!」

 なぜか急に恥じらいを感じたようで、一斉にタオルをまとい始める女性陣。

 おまえらいったいなにがしたいんだよ……!

「ク、クックック……」

 正直、なにがどうなっているのかまるで理解が及ばない。

 ここでりよにおっぱいを触るのは俺の矜持に反するが、しかしひとつだけはっきりしたことがある。

 それはつまり、悪のおっぱい王国建設が着実に前に進んでいることだ。

 軍事力だけで見ればヴェフェルド王国を上回る、オーレリア共和国。

 そして水面下にてユリシアに侵略され続けてきた、バージニア帝国。

 この二国は特に、ヴェフェルド王国の発展をよくは思っていないだろう。今後なにかしらの動きがあるのは必然だ。

 前述の通り、ゲームシナリオ的にも、ここからが佳境に入っていくところだしな。

 しかしどうだ――今俺の目の前には、沢山のおっぱいたちがある。

 今後起こるだろう数々の苦難さえも、この悪のおっぱい王国があれば、しっかり乗り越えることができる。

 そんなふうに感じるのだ。

 ゆえに、今はまだ目先の欲におぼれている場合ではない。

 さらなるおっぱい王国を建設するためにも、引き続き真の悪役に徹し続けていなければ……!

「クックック……。そういうわけだ、じゃあな皆の者」

「「「あ、お待ちくださいエスメラルダ様!!」」」

 数々のおっぱい戦士たちに追いかけられながら、俺はひとまず、今後の策について考えるのだった。