「…………ふっ」

 しかし、ここで取り乱してしまっては真の悪役らしくもない。

 俺の目的は、あくまで可愛い女をはべらすこと。

 そして悪のおっぱい王国を築き上げ、前世では満喫できなかったハーレム生活を営むことだ。

 となれば、ここで俺が取るべき行動はひとつだろう。

「いいだろう。だがその代わり……おまえがやるべきこと、わかっているよな?」

「はい♡ こういうのが好きなら、私の知り合い含めていくらでも楽しめると思います。でも……私のことを一番好きでいてくれないと駄目ですからね?」

 こういうのと言いながら、ローフェミアはまた強く俺に胸を押し当ててくる。

 クックック、さすがはローフェミア。

 ヤンデレモードに入った彼女は、欲しいものを手に入れるためならなんでもする。しかもエルフ王国の王女なわけだし、俺の味方にすれば良いこと尽くしになるのは間違いない。

「いいだろう。案内してくれ、俺をそのエルフ王国とやらにな」

「ありがとうございます……!!

 そう言って天使級の笑みを浮かべるローフェミアは、さすがは数多あまたもの熱狂的なファンを生み出すだけあって、めちゃめちゃ可愛かった。

「魔道具作らないと……エスメラルダ様をいつまでも見てられる、ドウ写真機カメラを…………」

 ミルアはミルアで、気を失ったまま何かをボソボソ呟いているのだった。