「……よくわからんが、おまえは俺の配下になろうとしているのか」
「そうですね。ありていに言えば、そういうことになると思います」
なるほど。
剣帝を配下にする悪役王子か。
どうしてそこまで心変わりをしたのかはわからないが、それもかっこよくて悪くないな。
「クックック……」
思わず悪役のごとき笑みを浮かべる俺。
いきなり剣の指導者がいなくなれば、まあ間違いなく大騒ぎになるだろう。
けどまあ、そんなことを心配してやる義理もない。王族なんてカスばかりだし、実際にさっきもユリシアにいびられたばかりだしな。
欲しいものをほしいままにしていく生活――さっそくそれを満喫してやろうではないか。
「いいだろう、ついてこい剣帝ミルア。おまえが我が配下の第一弾だ」