「必ず、守る。絶対に助ける……!」

それを、言うために? 頰に触れた手の温もりが、私の心を震わせる。

「……うん。私も、必ずギルさんの下に戻るよ!」

夢の世界で、レイが急いでと呼ぶ声が聞こえてくる。頰に触れたギルさんの手を、私は目を閉じて一度ギュッと握った。それからすぐに目を開け、断腸の思いでその手を押し返す。

「離れて!」

私の声を合図に、ギルさんは名残惜しむように私から離れていく。そんなギルさんを胸が張り裂けそうな思いで見届けて、私は肩の力を抜いた。

いいよ、テレストクリフ。少しだけ身体を貸してあげるよ。でもね、きっとわかるはず。いくらこの身体でも神には戻れないって。だって、心の奥底で私が拒否しているもの。どんな状況になったとしても、最後まで抗い続けてみせるんだから。


こうして私の、歴代魔王たちの、最後の戦いが始まったのだ。