あとがき
異形はロマンですよね(あとがき二回目)。
以前は造形について語りましたが、実はサイズ感にも強いロマンを抱いております。
とにかく大きいのが正義です。現実に存在するパーツが、現実に存在するはずがない大きさなのが特に好きです。この二つを並べて、遠近感狂いまくっている構図が好きです。
極端に大きすぎるのも大好きですが、二倍、三倍くらいのサイズ比に一番ときめきます。
そのサイズ比にある異様なリアリティと湿度は一体何なんでしょう……好きだ……。
皆さまの好きな異形の理想サイズもぜひ教えてほしい、そんな岬です。お世話になっております。
今巻では、リゼルたちが珍しく一つの迷宮をじっくり攻略していました。
その割には戦闘描写が少なめではないかと、もしかしたら疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。なんだったら自分でも思ったので、恐らく読者さんの中にもいらっしゃるはず。
これですが、実は魔物が巨大になればなるほど戦闘シーンが省略になりがちです。
私自身、戦闘シーンの描写が苦手なので、それをイメージするために参考にさせていただいているものがあります。それこそがみんな大好き、某モンスターを狩猟するゲームです。
経験のある方はご存じでしょうが、とにかくモンスターの動きを観察し、試行錯誤し、隙を見つけては斬り、隙を見つけては撃ち……相手が新しいモーションを繰り出すまでは、とにかく地道にそれを繰り返す。それがたまらなく面白い、そんな素晴らしいゲームです!
リゼルたちの戦闘にも、斬って避けて撃って避けてをひたすら繰り返す時間が存在します。なにせ大きすぎる相手は、もはや創意工夫を凝らせば攻撃が通じるような存在ではない……そういう存在であってほしい……そんな個人の願望を目いっぱい詰め込んでいるからです。
よって、そういったシーンを省略してしまいがちです。今巻がまさにそうでした。
がっつり最初から最後までの戦闘をお求めの方々には、本当に申し訳ございません。
地道な戦闘も魅力的に書けるような文章力を目指し、今後も精進してまいります!
十九巻もたくさんの方のご協力があり、皆さんに書籍をお届けすることができました。
どれだけ我儘を申し上げてもイラストで応えてくださるさんど先生。締め切りギリギリで大変なご心労おかけした編集さん。同じく頑張ってくださったTOブックスさん。
そして、本書を手に取ってくださったあなたへ、有難うございました!
二〇二四年十月 岬