三章
「ふああああっ」
「たーちゃん、お
たーちゃんは大きくお口を開けて
「そうだった! おなかまきまき」
「はい、ばんざーい」
たーちゃんに両手を上にしてもらい、腹巻きを巻く。
たーちゃん一人でも
「これで
初めこそ籠の中で丸まって寝ていたたーちゃん。だが慣れたからなのか、今では宿屋のカウンター上で大の字になって寝ることも。天窓から差し込む日差しが
お客さんが来たら起きることがほとんどだが、常連さんやドランなど、慣れた相手が来た時には安心して眠り続ける。
たーちゃんはタヌキの姿の精霊とはいえ、相手はお客さん。
今では『たーちゃんのへそ天
以降、それ以外のことも基本的には好きにさせるという方向で決まった。だがこの腹巻きは別だ。そろそろ寒期に入るため、昼間でもさほど気温は上がらない。
「おやつなくなるところだったねぇ」
お腹の模様と同じ
たーちゃんに腹巻き着用の習慣を付けさせるためのルールなのだが、約束を破った際に一番大きなダメージを受けるのは親父さんである。おやつが
ジゼルとしても親父さんにあんな悲しい思いをさせたくないので、腹巻きなしですや~っとし始めたたーちゃんを起こして腹巻きを着けるようにしている。
「今日のおやつはおいもとかぼちゃのクッキーだって」
「たーちゃんのすきなおやつ!」
「そうだよ。ステファニーさんがくれたお茶も用意して食べようか」
「たのしみ~」
「楽しみだね」
のほほんとした
初回の手紙には案内を付けるようにしていたのだが、最近は知り合いに配るためにいくつか余分に欲しいという声ももらうようになった。
一つ一つは少しでも、人数が多ければその分、作成にかかる時間は増えていく。錬金術で作ってしまうのも手だが、
そこで錬金術を使って、スタンプを作ることにしたのだ。スタンプは二つ。一つは値段や配送方法などを書いた、