読者の皆様、お久しぶりです。南の月です。
もう既に読み終わった方はご存じの通り、今回の3巻で書籍でのテルミスの物語は一区切りとなります。ここまでテルミスの物語を追いかけてくださり、ありがとうございました。
ライブラリアンは「小説家になろう」で書き始めたWEB発の小説ですが、この3巻ではWEBとは少しずつ世界が分岐し、違う結末になっています。WEBでは教会がなんだか怪しく、竜も出現しています。書籍では明かされなかった第五の属性についても明らかになります。実は、物語の書き出しもWEBと書籍では違うシーンなので、結末が変わるのは必然だったのかもしれません。
さて、今回はテルミスの本が読めるというスキルについて話をしようと思います。
ライブラリアンはファンタジー小説です。
ファンタジーならではの魔法、エルフや竜も出てきます。けれど、その中でリアルにしたいなと思っていた部分があります。それが、ライブラリアンのスキルです。
だから、外国の本を読むには事前に言語習得が必要で、魔法の本も読むだけではなく、実践、練習しなければ身につかないようにしました。現代社会に生きる私たちの周りには、テルミス以上に本が溢れていますが、読んだだけで何かができるようになることはないからです。
絵本や娯楽小説もタイトルを読むだけで楽しい気分が味わえるわけではありません。読んで、何かを感じて、やっと楽しいと思うものです。だから時間がなければ当然読むことはできませんし、気持ちに余裕がなければ面白いと思えないかもしれません。ですから、テルミスがまだ幼かった1巻では物語を楽しんでいましたが、学生になり忙しくなると勉強の本ばかり。魔法の世界でリアルなスキルを! という作者の意図のせいでテルミスには随分大変な思いをさせてしまいました。
前世を思い出し、漫画の主人公みたいなキラキラした世界に憧れて始まったテルミスの物語。テルミスは気づいていませんが、後悔しないように頑張ろうと努力を始めた時点でテルミスはキラキラ輝く立派な主人公です。書籍ではHIROKAZUさんのイラストによって、私の文章では表現しきれない輝きが加わり、本当に素敵な本になりました。
そんな素敵な本を作ることができたのも、100万を超える作品の中からライブラリアンを見つけ、ここまで導いてくださった編集の結城さん、つい目を留めてしまうような魅力的なテルミスを描いてくださったHIROKAZUさん、本書に携わってくださった皆様、そしてもちろん応援してくださった読者の皆様のおかげです。ありがとうございます。
最後にいつも私を新しい世界に連れて行ってくれる夫にも特大の感謝を。
またいつかどこかで読者の皆様と会えることを願って。
南の月
