親父と再会し、ウィスパとともにあの島へ帰ってもう30年。俺はもうすっかり転移を使いこなせるようになり、トリム王国各地を旅しながら、島や虹の谷、そして俺の実家を行ったり来たりしている。この30年で魔法もかなり上達し、今では大抵の魔法は使うことができる。

 親父と再会してしばらくは、転移のおかげもあり週に1度は帰っていたが、親父は俺を見つけて心残りがなくなったのか再会から2年であの世へ行った。お袋も親父が亡くなった翌年、後を追うように亡くなった。

 だから、今は半年に1度兄貴の家に顔を出す程度だ。

 互いに大人になって再会した兄貴は驚くほど俺にそっくりだった。12年ぶりに会った親父が一目で俺に気づいたのも納得だ。

 兄貴は俺が必要としている紙や金、衣服などを、俺がいつ帰ってきてもいいように準備している。俺は空間魔法のついた鞄をあげている。

 あの高性能な塔の中にあった鞄がそうだった。初めて見たので、あれこれといじっているうちに、なんとなくその鞄にかけてある魔法が分かった。

 勉強せずともわかったのは、転移の時と同じだ。それで俺にも作れるかと試しに作ったらできたってわけだ。

 だから兄貴にあげた。兄貴には何かと面倒をかけているからな。

 兄貴は古代遺跡から発見した鞄だと言って売っているらしい。俺に大量に作らせようとする輩が出ないようにだろう。

 兄貴はトリム王国に何店舗かある店と行商人たちの情報網を駆使して、俺に各地の植物の情報も届けてくれる。

 そう。俺は30年経った今も植物の研究をし、新たな植物があればその地へ向かい、採取している。最初はあの島で初めての植物に出合い、興味を惹かれて特徴を書き記しているばかりだったが、一冊の本が俺を変えた。

 その本の名が『瘴気』。

 あの島の、高性能で不思議な塔にあった本だ。

 なんとなく惹かれるものがあり、手を伸ばしたその本には、瘴気、魔物の正体が書かれてあった。


『まず瘴気とは人の強い妬みや恨み、悲しみ、苦しみや憎悪など負の感情を起因に、それがその人の魔力とともに発せられると生まれる。

 だが、小さな瘴気が発生してもその周りの魔素によって相殺されるため、個々人の感情をコントロールしなくても、世界が希望に満ち溢れていれば基本的には問題ない。

 瘴気を相殺できる魔素は、この世界の生きとし生ける物から発せられる生きる力と魔力が合わさって生まれるものと一般的に言われているが、今回の研究で、それ以外にも人の希望や勇気、幸せといった前向きな正の感情からも生まれることがわかった。』

 瘴気だとか魔素だとか……俺は今までそこにある物として認識はしているものの、それが何からできるのかなんて考えたことがなかった。

 だが、瘴気が人間の負の感情から生まれるのは納得だ。魔物が多く出る地域は大抵治安が悪いからな。

 そう思いながらページをめくり、息を吞んだ。


『基本的に魔物になるのは、虫など自我の弱い生き物ばかりだ。

 というのも、魔物とは瘴気で魔力の源である聖杯が完全に染まった状態だからだ。

 逆を言えば、魔物化さえしなければ回復の余地はある。

 聖杯には自浄作用があるので魔物化する前であれば、瘴気の薄い場所に行けば聖杯を浄化できる。

 聖杯の大きさ、強さは、魔力の強さ、自我の有無に起因するのは、皆が知るところだろう。

 だからこそ、自我がなく、魔力も小さな虫から順に魔物化する。聖杯も小さいのですぐに染まり、自浄作用もさほどないからである。

 そして、理論的には瘴気は生きとし生けるすべてのものに影響を与えるので、虫や獣よりも自我が強く、魔力も多い我々人間や、一説によると人知を超えると言われる竜だって魔物化する。

 ただもうそれは災厄だ。古今東西、魔王や、邪竜が出てくる昔話がいくつかあるが、あれはおそらく人や竜が魔物化した時のことだと推測される』


 転移した先で暴れていた濃い灰色のウィスパ。あの禍々しいオーラは瘴気を多く吸ったためで、つまり……。つまり、魔物化の一歩手前まで来ていた。

 おそらく、この聖杯と呼んでいるのは、魔力感知の時に初めて感じたこの白い魔力が湧き出る器のようなもののことだろう。

 それから俺は、あの島で植物を観察しながら、本を読み、ウィスパを観察した。

 あれからも何度もウィスパは出かけていき、その度に灰色になって帰ってきた。

 灰色の濃度はその時々で違うものの、出かけていく期間は年を経るごとに短くなり、白に戻り切る前に出ていくこともあった。

 兄貴の話では、各地で戦争の噂が出ていたり、異端という名のもとにいくつかの集落へ攻め込みが行われたりしているらしい。

 スキル鑑定を受けずに魔法を行使する人々を異端だと言っているのだ。

 その話を聞いて、急ぎあの村に飛んだが、あの砦村も……もうもぬけの殻だった。

 争った跡はあった。多分、そういうことだ。

 そんな情勢であるから、人の強い妬みや恨み、悲しみ、苦しみや憎悪など負の感情が瘴気になるというのなら、今は瘴気発生率が高くても不思議じゃない。

 そして、だからこそウィスパはこんなに短い期間で何度も出かけている。

 ただ俺にはわからないことが一つある。

 なぁ、ウィスパ。お前はずっとこの島にいれば邪竜にもなりかけることなく、苦しまず過ごせるんじゃないか。

 俺にはウィスパが自ら瘴気を取り込んでいるように思えてならなかった。


 俺はウィスパのために魔物を元に戻す植物がないかと探し始めた。

 きっかけは兄貴が教えてくれた白サルヴィアの噂だった。東の森の奥に住む民は白いサルヴィアを魔物除けとして使っているというのだ。

 早速現地へ行き、白サルヴィアを入手して実験した。魔獣には効かなかったが、魔虫程度には効果があった。

 魔物に効く植物がある。その発見は俺にとって一筋の光だった。ウィスパを救うカギも植物にあるかもしれない。万が一ウィスパが邪竜になっても元に戻せる力がこの世界のどこかにある植物には秘められているかもしれない。

 なんとなく植物を観察していた日々から、明確に何かを研究するように変わった出来事だった。

 俺は兄貴の情報をもとに、西へ東へと旅をした。

 なんとなく観察していた日々よりも、かなり詳しくなった。未だに魔物から元の姿に戻す植物は見つかっていないが、俺も随分植物に詳しくなった。いくつか薬を開発したこともある。

 開発した薬は、兄貴の商会で売っており、最近ではゴラーの名前だけが独り歩きし、大冒険家などと呼ばれているらしい。

 この植物探しには転移が役立っている。旅をしながら、これだけ多くの植物の観察ができたのは、どう考えても転移のおかげだ。

 そんな暮らしを一年、また一年と繰り返す。どんなに探しても一度魔物になったものを戻す植物なんて見つからない。

 諦めたくない気持ちと無理だという気持ちを行ったり来たりしながら俺の旅は続く。この頃になると、ウィスパに怒鳴ることも増えてきた。酒の量も増えた。だってそうだろう。ウィスパがあの島から出なければ、ウィスパが魔物になることだってないんだから。

 だけどどんなに怒鳴っても、切々と言い聞かせてもウィスパは飛んでいく。そして、灰色になって苦しみながら戻ってくるのだ。

 俺の手には負えないと飲んだくれる日もある。生活が破綻している自覚はあるが、仕方ない。

 もう30年だぞ。30年もの間友が突然魔物になるかもしれないと恐れながら暮らしていたら、こうなるのも仕方ねぇだろともう開き直っている。


 今は大陸の最南端ウジュラという村に滞在している。ここで変なヘンブレスを見つけたからだ。

 ヘンブレスは、体を温め、風邪にも効くよく使う薬草だ。だがここのヘンブレスは普通とは色や大きさが違った。

 少しかじってみればものすごい腹痛に襲われ、俺は意識を失った。

 それで、倒れた俺を見つけたウジュラの人が村まで運んでくれたことをきっかけに、この村で厄介になっている。

 ここはいいところだ。

 村の人は気さくで、砦村に来たような懐かしさがあった。

 俺は異端と言われぬよう魔法を使えることを隠しながら、ここでヘンブレスの研究をする。

 ある時村の婆が言っていた。

「その草が変だというなら、レーネ山の影響さね」

 レーネ山というのは、ウジュラの近くにある火山だ。

「なんでそう思うんだよ。婆」

「なに、簡単なことよ。自然の力は強い。ちっぽけな私ら人間には思いもよらん力がある。昔来た行商人も言うとった。カラヴィン山脈の向こう側にある鍾乳洞には、消える花があるってな」

 鍾乳洞に花? 日の光の届かないあんな場所に咲く花なんてあるわけがない。

 それに花が消えるってどういうことだ。

「婆、それ騙されてんじゃねぇの?」と言ったが、何故か婆は自信たっぷりだ。

「そうかもしれん。だが、あっても不思議じゃなかろ。自然は私らが生まれる何年、何百年、何千年前からあるんじゃ。私らが知らん力があっても不思議じゃなか。鍾乳洞でしか咲かない花。花びらだけでなく、茎も葉も真っ白で、鍾乳洞から持ち出すと不思議と消えてしまうんじゃと」

 半信半疑で聞いていた俺の目が婆を見据える。

 婆だって又聞きの情報だ。信憑性は低い。だけど、俺の勘が叫んでいた。

 これだ! と。

 白サルヴィアにホルティナなど、白い植物は浄化の効能がある植物が多いのだ。

 婆は鍾乳洞の場所を知らなかったので、早速兄貴の所に鍾乳洞の情報を集めてもらう。

 情報が集まるまで少し時間がかかった。

 その間俺はウジュラでヘンブレスを研究する傍ら、偶然本を読んでいるところを見られた村の坊主に文字を教えたり、本を読んでやったりするようになった。

 ライブラリアンだとバレるともうここにはいられないので、一応坊主と俺の秘密だ。

 坊主を見ていると俺がモノジアを見つけた頃を思い出す。目に映る全てがキラキラ輝いているようで……今の俺にはまぶしすぎる。


 ようやく兄貴から情報が来たので、近くの町まで転移して向かう。

 当たり前だが鍾乳洞内は暗い。本当にこんなところに花が咲いているのか?

 火球フアイアーボールを出し、明かりをつけ前へ進む。奥は急だから危ないと町の人は言っていたが、未だに花が見つからないので、急な坂を上り奥へ奥へと進む。

 坂を上った先には小さな滝があった。そしてその滝のふもとに、一輪。たった一輪だけ花が咲いていた。婆が言っていたように花も葉も茎も、すべてが白い花だ。

 あった。本当に……あった。

 俺はすかさずスケッチする。たった一輪しかないので緑魔法で増やそうとするが、まったく増えない。この花は魔法では成長しない特別な花なのかもしれない。

 これはウィスパを救えるかもしれない唯一の花。だから絶対に無駄にできない。

 俺は花びらを2枚だけ採取し、空間魔法付きの鞄に入れた。

 誰かが不用意に花を外に出さないよう坂の上に地魔法で壁を作る。これであそこに行けるのは転移が使える俺だけだ。

 村に帰り、スケッチした花の絵を見ながら考える。

 たった2枚の花弁のために軽々しく実験はできないが、婆が言っていたことと自分の仮説をスケッチの横に書く。

 新種の植物なので、名前も付けた。古代語で「希望エスペランサ」という名だ。

 エスペランサのメモをその他の植物の研究をまとめた帳面に挟み込む。ちゃんと実験して何かがわかったら、ちゃんと帳面に綴じこもうと思う。

 何十年と研究していたから帳面もすごい厚さになっていた。

 ライブラリアンで読んでいた植物図鑑よりも詳しい。

『植物大全 ゴラム・ロイド』帳面の表紙にタイトルをつけた。

 名前は、家を出た時に捨てた本当の名前だ。俺が、一匹狼の冒険家ゴラーではなく、親父とお袋の息子で、兄貴たちの弟のゴラム・ロイドが生きていた証を作りたかったのかもしれない。


 ウジュラの村ではヘンブレスの研究を続けつつ、エスペランサの花びら1枚使って浄化の効果がある結界をかけキャタピス相手に使ってみた。

 体長150センチメートルもあるキャタピスがふんわり光に包まれ、みるみるうちに小さな芋虫に変わった。

 よかった! 成功だ。

 想像通りエスペランサなら完全に魔物になった後でも、瘴気だけを浄化できるようだ。

 これで、ウィスパも救える。

 あとは、あの花がもっと増えてくれさえすればウィスパは大丈夫だ。

 何十年もかけた研究が完成し、ウィスパを救う道筋も見え、俺は浮かれた。

 だが、人生そんなうまくいくわけねぇんだ。

 それから時を置かず、俺は人々を襲う黒のウィスパを見ることになる。

 まだ花は増えていない。今ここで一輪もなくしてしまえばここで邪竜から白いウィスパに戻せたとしても、次はない。

 あの花は希望なんだ。絶対に絶えさせてはいけない。

 それにこの村は砦村がない今、俺の第二の故郷のようなものだ。坊主だっている。

 研究用に採取した1枚の花びらを握りしめ覚悟を決める。

 まずは村に結界を張って、その後ウィスパの所まで転移してエスペランサを使うのがいいだろう。

 ここは……俺が、絶対に、止める。絶対に。

 そう心に決めて、俺は一歩、また一歩黒いウィスパに近づくのだった。


 これが二人目のライブラリアン ゴラーの物語。



 幼いころ、まだ私がエルフの里で暮らしていた頃。

 何かに、誰かに呼ばれたような……そんな気がして夜中に目が覚めた。

 暗闇の中耳を澄ますが、やはり誰もかれもが寝ているようでしんと静まり返っている。

 一度目覚めれば、なかなか寝付けず窓から夜空を見上げた。

 この日は満月。月明りで幾分明るい夜空。きらりと一筋の星が流れていく。

「あ、流れ星」

 人間の町で薬師をしている姉さんが言っていた。

 人は星が流れると願いを唱えるのだと。流れる星が、その願いを叶えてくれるから。

 私の願いは、なんだろう……?

 何がしたいのか、何が欲しいのかなんてわからない。

 けれど、ずっとずっと心が叫んでいる。

 会いたい。触れたい。何かわからないけれど、心が躍るような何かに。


 エルフの里は、穏やかだ。

 晴れの日は、ポカポカ暖かい草の上に寝転がって、語り継がれる物語を聞く。

 雨の日は、ぽつりぽつりと歌いながら、雨音とセッションする。

 風の日は、ふわりふわりとスカートをはためかせて踊る。

 穏やかな幸せが永遠に続く里。

 だから里から出るエルフはほとんどいない。

 人の世は、殺伐としていて、怖いことも、むなしいことも、嫌なこともたくさんあるから。

 でも私はなぜか心惹かれる。姉さんが話す人の話に。

 晴れの日も雨の日も、風の日も、雪の日さえも働く人の暮らしに。守りたい大事なもののために武器を取る人の心に。どこを見渡しても美しく幸せな世界より、泥臭くて汚い中に輝く物の方がきれいに見えるのはなぜだろう。


 再び月夜に何かが流れていく。

 急いで願いごとを唱えた私が見たのは、流れ星ではなく、大きな白銀の竜だった。

 どくん。

 心が跳ねた。

 この幸せで変わらない穏やかな世界が変わる、そんな予感がした。

 真っ暗な夜はまだ怖くて、朝日が昇ると同時に里を出た。

 まだいるかな。

 はぁっ、はぁっ。

 里の中は穏やかで、時間に追われることもない。だからこんなに全速力で走ったことなんてなくて、すぐに息が切れる、足がもつれる。

 お願い。まだそこにいて。

 そう願いながら、転んでは立ち上がり、息切れして立ち止まってはまた走り出す。

 里を走り降り、ようやく虹の谷の底に着いた。

 竜はいなかった。怖くても頑張って夜中のうちに来ればよかったと後悔したその時、人間の男が一人いるのに気がついた。

 きっと竜に乗ってきたんだ! 訳もなくそう思った。

「ねぇ! あなたなんでしょ? 昨日竜に乗っていたのは」と声をかけると、男はバツの悪そうな顔をした。

 それでも声をかければ返してくれ、お腹が鳴れば見たこともない黄色くて甘い果物をくれた。

 その日は結局竜には会えずじまいだったが、あれから男は何度も竜を連れて虹の谷まで来てくれた。

 竜とはすぐに仲良くなった。

 だが、男と竜は突然来なくなった。待てども、待てども来なかった。

 同じ時、人間の里で暮らす姉さんから邪竜の話を聞いた。

 悪い予感しかなかった。

「なぁ、ウィスパの友達になってくれねぇか」

 いつか男が言った言葉だ。「もちろんよ」と胸を張って答えた。

 いつもおじさんと呼んでいたので男の名前は分からない。

 ウィスパもおじさんも私の友達だ。私に何ができるかなんてわからないけれど、困ったことになっているなら、私が助ける。そう思い、慣れ親しんだエルフの里を出た。

 おじさんの名前くらい聞いておくんだったと後悔したのは、里を出てすぐのこと。

 そして……。


「テルー頑張って! 虹の谷はもうすぐよ」

「イヴ……。はぁっ、はぁっ。無理、です。なんだか頭が重くて気持ち悪くなってきました」

「あら……。それじゃ今日はここまでね。高山病は聖魔法も効かないから、本当に安静にするのよ! 間違っても騎士に追いかけられている誰かを助けに行っちゃダメだからね。あ・ん・せ・い・よ! ネイト、ちゃんと見張っていて。テルーはすぐ無茶するから」

 今私は、妹分のテルーとその専属たちと久しぶりに虹の谷へ行っている。

 200年捜している竜はまだ見つからない。

 だけど、テルーと出会って再び一緒に旅をして、200年捜しても会えなかった竜にもうすぐ会えるような気がしている。

 妹分のテルーは、頑張り屋だ。最低のスキルだと言われても、スキル狩りで狙われても、貴族ばかりの学園で貴族から目をつけられても、どんな状況になっても前を向いて頑張る素敵な子。

 いつも自分だけの本を読んで、何とか道を切り開いていく子。

 あの本は私には読めない。けれどあの中には、きっと何かあるんだと思う。

 自分を見失わないための何か。周りがどうなっていても前に進める羅針盤のような力がある何かが。

 それにテルーといるとなんだかあの夜のような胸の高鳴りを感じるの。

 おじさんとウィスパを初めて見た時のような。


 ウィスパ。

 もうすぐ見つけるから待っていてね。

 今度会ったときは、会わせたい人がいるのよ。私の妹。

 可愛い女の子なんだけどね、どこかあのおじさんに似ている気がするんだ。

 おじさんと一緒で自分だけの本を持つあの子。

 ウィスパもきっと気に入るわ。

 だから絶対待っていてね。