「メルヒカの次は絶対虹の渓谷だからな!」

「もちろん。私だって虹の渓谷に行きたいもの。でももうちょっと待って、ネイト。もう少し身体強化を自在に使えるようにならないと虹の渓谷まで登れないわ」

 彼女の護衛も楽しそうに話す。

 ここは……楽しいことに貪欲な人ばかりなのかもしれない。

 そして俺も……。

 故郷からずっと遠くのこのドレイトの地で何か新しいことが始まる、そんなワクワクした気持ちがずっと続くようなそんな気がしている。

 俺は駆けだしてしまいたい気持ちを抑えて、一歩、また一歩彼らに近づいた。