アウルースと一緒に見た5本の光の樹は、小さな白い花が満開に咲いていた。
リリアス殿下にしか、花を咲かす事ができない光の樹だ。
いつの間に、こんな事をされていたのか。自分が帰って、アウルースやアーシャが寂しくない様にと考えて下さったのだろうか。あなたは、どれだけ私達に希望と幸せを下さるのか。
「アウル、忘れてはいけないよ。よおーく見て覚えておくんだ。光の皇子様が、お前の為に花を咲かせて下さった」
「あい……とうしゃま……ヒック。ぼく、ぼくじぇったいにわしゅれましぇん。うあぁ〜ん……リリしゃま……やくしょくれしゅ……ッ!」
5本の樹に満開に咲いた白い花の間を、小さな白い鳥が飛んで行った。

────私が2歳の時に見た、真っ白な小さな花が満開に咲き乱れる光の樹。
私は一生忘れない。心に刻んである。
「アウル、贈り物だよ。泣かないで。笑顔でいるんだ。また会えるからね」
お優しい、ピカピカでポカポカな全てが光の様な皇子様を、私はずっとずっと忘れない。
「約束だ、アウル。また、一緒に遊ぼう!」
一生、忘れない────